センチュウは、ニューロンの数が少ないという単純さ故に、個体レベルで研究できる有用なモデル生物となる。ところが、センチュウで見られるニューロンは、実際には脊椎動物のものと比べると、かなり異なる。例えば、脊椎動物の神経系にあるニューロンのほとんどは、細胞体から伸びる軸索、そして細胞体には別の細胞からの情報を受け取る樹状突起が高度に発達している。このような形をしたニューロンはセンチュウには見られない。また、低温で生息しているセンチュウで使えるさまざまな研究道具(ツール)が、最終目標となるヒトを含めた恒温哺乳類で使えるかどうかというのは未知である。哺乳類で使用できることが確実なツールを開発、研究したいというのは論を待たない。

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