一方で温故知新もバイオには必要です。特に、今や武田薬品まで本腰を入れたワクチンに関しては、抗原を遺伝子操作技術で作製するところまではイノベーションが展開できたものの、その抗原を体内に注射して患者の免疫系が認識し、感染抵抗性や抗がん作用を獲得するには、抗原だけではまったく不足で、自然免疫系を揺さぶり、獲得免疫系の認識を覚醒するためのアジュバントがどうしても必要となります。そのアジュバントの科学的解明が今やワクチン事業の急所となってきたのです。先週の1月21日に大阪千里ライフセンターで開催された第七回次世代アジュバント研究会は、わが国のアジュバント研究の底力を誇示するものでした。

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