学術研究、臨床、栄養指導などに取り組む科学者の目的とするところは、究極国民の健康維持・疾病リスク低減・疾患発症予防であり、つまるところ「予防医学」ではなかろうか。2013年の流れを受けて2014年には「食品の機能表示」に行政の指導や、学会レベルでのガイドラインの内容が大きく前進することが予想される年となる。機能性食品や生鮮食品にある程度のヘルスクレームが国際レベルに準じて表示できるようになるという。(ふと、24年前の水産庁の魚食普及活動に使われた「魚を食べると頭が良くなる」というキャッチコピーを思い出す。正に一般食品の機能表示が既にそこにはあったのである。)

 一方代償として「安全性」と「品質保証」がより厳しくなる事も同時に予想されるが、このことは国民の「安全」と「安心」に基づく「信頼」を高める事になると確信する。

 このような背景において、今後さらに機能性食品としての各種成分や食品に関わる科学的研究の進展が望まれる。各種成分や機能性食品に関わる「学会」や「研究会」の目的としては、それぞれの成分が科学的視点からその有効性を確認し、また「安全・安心・信頼」出来るものかどうかを検証する事も大きな目的であり、学術部門や産業界の有する知見を一堂に集めて産学相互討論をする事でお互いの理解を高める事も重要である。また学会・研究会の活動により科学技術的知識の蓄積を図り、広く関連業界や国民の理解を得るための教育啓発活動を通じて、真に国民の健康維持・増進に寄与するものである。一方で既存組織の「利権」や「既得権」を守ろうとすることは、場合により国民をスポイルする事になりかねない事を懸念するものである。

 今後もオメガ3、クリルオイル、アントシアニン、黒酢、アスタキサンチン、ホスファチジルセリンなどに関わる学術研究集会を通じて多くの議論を持ちながらそれぞれの発展を期待するものである。