ドラッカーではありませんが、現在に含まれている未来が何か、が問題です。ビジネスの世界での未来については、こう考えています。事業の継続的展開ですら、誰がその担い手であろうと自前型展開には無理がきます。イニシアティブをとって他の組織の中にある事業の補完可能性価値を見出し、それをも包含して、実行可能性の高い方法論を構想し、より価値の高い事業計画を立案し、関係組織を上手に巻き込みながら時機を失せずに組織決定にもっていくところが、生き残り、勝者になると思っていますが、いかがでしょうか。勿論リスクもあるでしょう。ベネフィットとのバランスで、どこまでならリスクに耐えられるか、マネージメントのそれこそ醍醐味でしょう。

 なお、このことは、産の組織だけでなく官の組織にも言えると思います。「他の組織」には、産も官もありえるのです。官と民の役割分担思想は、今や違う次元のもとに、問い直す必要があると思っているのです。

 オープンイノベーションかと、思われるかもしれません。私の感覚では、ちょっと違うのです。「そう甘く考えてはいけない」との立場なのです。生き残りがかかるような危機意識を底に据えて考え抜かなければいけない、とすら思うからです。

 私は、衡平な立場に立って、事業価値の観点から、上記のような企業努力に対して、具体的課題に即して理研のような、公的研究組織の研究者を特定しながら、その方の頭脳をシンクタンク機能として介在してもらいながら、現実性に基盤を置いた新しい価値創造プランを提供してみたいと考え、正々堂々、縦横無尽に事業展開したいと考えています。ご賛同の方々のご支援を賜れば幸いと思っています。

 関心のある医療に関わる世界のことについて、素人からの期待を述べておきます。ある種の人材がますます必要になっているのではないでしょうか。お金のことで言えば、フィナンシャルプランナー。ちょっと信頼性が気になるところがありますが、その手の人材です。健康医療を気にする多くの高齢者に即して、その時点での最善の健康医療サービスは何か。健康医療サービスプランナー、ですね。かかりつけのお医者さんがいる、といわれそうですが、やっぱり十分ではない、と思います。高齢者の病気予備軍が問題だと思うからです。もっと組織的に、公的な支援サービスとして、高齢者の気持ちを忖度しながら、その資金的実情を踏まえ、その者個人に即した、健康医療プランを考えてあげる人材。病気になったら、介護が必要になったら、個人も、国家も相当金がかかるのです。その一歩二歩手前の手当てが肝心です。

 認知症の親の介護で苦しんだ多くの高齢者は、生を実感し、出来る限り爽やかに死を迎えたいと心底願っているのです。必要なことは個々の高齢者に即した的確な健康医療ケアマネージメントなのです。健康医療に関わるプレーヤーを結びつけるマネージャーがいるのです。此処を上手にすれば、社会保障費の単純な増大にはならないのでは、とすら思うのですが、いかがでしょうか。健康医療ケアマネージメントの立場に立てば、バイオ、ライフサイエンスのプレーヤーの役割も新しい価値を帯びてくる、と想像しています。