(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2013年11月30日】の日本語訳を掲載したものです。
世界
FAO:2013年には飢餓人口は減少
食糧農業機関(FAO)2013年の食糧保障報告によると、活動的な生活を妨げる慢性的な飢餓に苦しんでいると推定される人口は、2010年から2012年の868万人から2011年から2013年の842万人に減少している。FAOは、栄養不良に苦しむ人口は、1990年から1992年以来17%下落していると付け加えた。
全体的な改善進展にもかかわらず、FAOは地域間の著しい差異がまだ存続していることを強調した。サハラ以南のアフリカは、近年の僅かの進展はあるものの栄養不良人口は最高率のままであり、西アジアでは、全く進展がなかった。一方、南アジアと北アフリカは、進展状況は遅い。
FAOは、公共政策とプログラムに食糧安全保障と栄養改善を主流とする長期的な実行が、飢餓削減の鍵であると付け加えた。食糧安全保障と農業を最優先開発課題に置き、持続的な社会的保護のもとで支援された投資環境の改善・総合的な改革を通じて、貧困と栄養不良の大幅な削減を達成することが重要だ。
FAOの報告全文は、以下のサイトにある。
http://www.fao.org/docrep/018/i3434e/i3434e.pdf
また報告の概要は、以下のサイトにある。
http://www.fao.org/docrep/018/i3458e/i3458e.pdf
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農業団体が農業と栄養に関するデータを公開
50以上の団体から成るコンソーシアムが、ロンドンで開かれた公開政府間パートナーシップ・サミットで農業と栄養に関する世界的な公開データ(Global Open Data for Agriculture and Nutrition:GODAN)を発表した。この発議は、世界的に自由に活用できる農業や栄養学的に関連するデータの作成を支援することを目的としている。この発議は、この公開データのために高レベルの政策と公共的及び民間の制度的支援構築することに焦点を当てている。この発議は、重複することなく、既存の農業とオープンデータの連携・協力を促進し、長年の地球規模の課題を解決するために、すべての関係者が一緒になることを狙っている。
詳しいことは、以下のサイトにある。
http://www.godan.info/
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専門家は、食料不安、気候変動に関す新しい取組みを定めた
世界的専門家は、世界は、ポーランドのワルシャワでのCOP19で食糧不足、気候変動、貧困や水不足に取り組む方策変更を嘆願した。会議に出席した国連気候変動交渉担当者は、「この世界で最も弱い立場と最も貧しい人々に背を向ける」というリスクがないように警告した。
専門家は、農村開発に向けての「landscape approach」を提案した。これは、農業、林業、エネルギー、漁業分野を結集するための方策として歓迎された。このアプローチは、気候変動によって脅かされている世界の資源への圧力を緩和するために、共同で革新的な解決策を考え出すことができると期待できる。
Rachel Kyte氏、世界銀行副頭取は、COP19の世界的landscape approachフォーラムの参加者に向けて以下のように語った。持続可能な開発のために、科学は、人間活動と環境との間の関連を定量化し、視覚化するために必要な技術的能力を達成できるまでに進歩している。また、さらにその前の週に行われたワルシャワでの農業に関する協議で、以下のように述べた。「今回の協議では、世界で最も弱い立場と最も貧しい人々に背を向け、気候変動交渉が構築できない危険性がある」
詳細は、以下のサイトにある。
http://www.landscapes.org/un-climate-talks-stall-experts-identify-new-approach-tackling-climate-change-food-insecurity-poverty/?utm_source=CIFOR+Website&utm_medium=Research+highlights&utm_campaign=PressRelease+Landscape#.UowUmtISaSo
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アフリカ
FAOは、アフリカのコメ生産を向上させるためにAFRICARICEと密接に協力
水不足と塩水などのアフリカのコメ生産が直面する主要な課題に焦点を当てて、国連食糧農業機関(FAO)事務局長José Graziano da Silva氏は、特に政策助言に力点を置いてアフリカイネセンター(AfricaRice)との提携を提案した。Da Silva氏は、ベニンのコトヌーにあるAfricaRice本部を訪問してこの発言をした。
AfricaRice暫定事務局長Adama Traoré博士は、FAOとAfricaRiceが密接いくつかの分野で協力してきたと付け加えた。これにはイネ遺伝資源、イネ種子システムの開発、新アフリカイネ品種(NERICA)普及への取組み及び2008年の食糧危機後のアフリカの緊急イネ発議を挙げることができる。
AfricaRiceのニュースリリースは、以下のサイトにある。
http://africarice.blogspot.com/2013/11/fao-dg-pledges-to-work-with-africarice.html
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半乾燥熱帯国際作物研究所(ICRISAT)は、エチオピアに事務所を開設
半乾燥熱帯国際作物研究所(ICRISAT)は最近、エチオピアに事務所を開設した。研究所は、ソルガムとヒヨコマメの生産性を向上させるためにこれまでにさまざまな貢献と事業を行ってきた。
土地面積の47%以上が半乾燥環境下にあるエチオピアは、ICRISATの優先度の高い国の1つだ。エチオピアオフィスは、現在進行中の研究活動を強化し、研究領域を拡大し、活動の範囲を拡大することが期待されている。事務所を開くことで、ICRISATは、エチオピア政府と、食糧安全保障を達成、貧困の削減、国の環境保護の目標を実現するために国立研究所と提携してともに働く意欲を示した。
ICRISATのニュースリリースは以下のサイトにある。
http://www.icrisat.org/newsroom/latest-news/happenings/happenings1597.htm?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter#1
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ブルキナファソBTワタ農業者の経験に学ぶ
2013年19日から11月22日にアフリカ9カ国からのアフリカの利害関係者がブルキナファソでのBtワタ栽培地視察旅行を実施した。参加者は、エチオピア、ケニア、マラウィ、タンザニア、スーダン、スワジランド、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエからの研究、メディア、規制サービス、ワタ種子産業と政策立案者からなる関係者だった。
視察旅行参加者は、西部ブルキナファソのBobo-Dioulassoで農業者、科学者及びワタ会社会社員と面と向かって相互対話を行った。2008年の商品化以来のBtワタ栽培経験を主に小規模からなるブルキナファソ農業者と語り合った。農業者は、殺虫剤散布を減少できるのでGMワタの栽培を続けると言った。
視察の最後にHuda Oleru女史(ウガンダ議会議員)が満足感を表明して「私たちは、Btワタのメリットだけでなく、安全面も理解できた。私のアフリカ諸国へのメッセージは、私たち技術進歩についていかないと取り残される。ブルキナファソは、これからのアフリカの進む道を示した価値ある例である」と述べた。ウガンダの同僚に呼応して、ケニヤのBaringo 県副知事のMathew Tuitoek閣下は、Btワタの導入が農業者のコストを減少させるのでリーダーとしてこれに続くと決意を述べた。また彼らはそれを追求することにコミットしているBtワタを採用すること、したがって、農家の生産コストを削減すると発表した。 「それはブルキナファソの農業者がこの技術に満足していることを確認できて興味深かった」と付け加えた。
視察旅行は、ISAAA AfriCenter、COMESAの東・南 アフリカにある工業品貿易連合、バイオ安全プログラムとアフリカ農業技術財団の共同の企画だった。
視察旅行の詳しいことは、ISAAA AfriCenter のMargaret Karembu博士に以下のアドレスで問い合わせ下さい。
mkarembu@isaaa.org
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南北アメリカ
気候変動対応小麦を開発するための国際的な取組み
カンザス州立大学(K-State)の研究者らは、気候変動による温暖化の影響に弾力的に対応できる小麦品種開発の新たな取組みを先導する。K-StateJesse Poland教授が率いるプロジェクトの共同研究者には、国際トウモロコシ小麦改良センター(CIMMYT)、コーネル大学、米国農務省が含まれている。
プロジェクトの最初の焦点は、世界の小麦の20%を生産する南アジアの小麦になる。チームは、南アジアでの暑さに強い、高収量、そして農業者に受け入れられる品種を開発することを目標に、将来の温暖な気候を対象とした小麦の遺伝的優位性を高めるためのゲノムの選択にこれらを利用する。プロジェクトは、すでにCIMMYTで行われた研究に基づいて構築され、Poland教授によるとチームは極端な暑さの下で生産力を向上させる具体的な目標に向かって、CIMMYTのパン小麦の品種改良パイプラインへの選択したゲノムを組込む予定。
このプロジェクトの詳細とニュースリリースは、以下のサイトにある。
http://www.ksre.ksu.edu/news/story/climate_resilient103013.aspx
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ワシントン州でGM食品表示が拒絶された
ワシントンの有権者は、発議522(I-522)を拒絶した。これは、遺伝子操作した(GE)の成分を含む食品にその表示を必須にするというものである。投票では、支持が45.2%、反対が54.8%だった。I-522は、GE作物から派生した食品を禁止する反GMO(遺伝子組換え生物)活動家の提案である。この発議は、州全体からの農業者、科学者、医師、消費者、企業の広範な連合によって反対された。
「これは、私たちワシントン州全体の消費者、納税者と農業者の明確な勝利である」とI-552への反対の広報担当者Dana Bieber氏が言った。食品業界は、この発議は、購入食品に関する不正確で誤解を招く情報を消費者に提供することになる。また多額の食料品のコスト増加を招くことになると主張している。
More information about I-522に関する詳しい情報は、以下のサイトにある。
http://www.factsabout522.com/
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米国農務省動植物衛生検査局(APHIS)が遺伝子組み換えリンゴの評価へのコメントを求めている
米国農務省動植物衛生検査局(APHIS)は、公開植物病害虫リスク評価(PPRA)及び褐変耐性遺伝子組換えリンゴ(品種GD743とGS784)に関する環境評価(EA)について公開コメントを2013年12月9日まで開いていることを官報で発表した。APHISは、リンゴの未規制状態の決定を求めて、カナダのブリティッシュ・コロンビア州Okanagan Specialty Fruits, Inc., (Okanagan)からの申立てを受けた。EA原案とPPRAおよびその他の情報に関するコメントを検討し、評価した後、APHISは、必要に応じてPPRAを改訂し、最終的なEAに基づき、APHISは、国家環境政策法の決定文書を決定する予定である。
コメントは、以下のサイトに提出できる。
http://www.regulations.gov/#!home
より詳しい情報は、以下のサイトにある。
https://www.federalregister.gov/articles/2013/11/08/2013-26792/okanagan-specialty-fruits-inc-availability-of-plant-pest-risk-assessment-and-environmental
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GM食品の表示に関する米国人の認識についてのRutgers大学の研究
Rutgers大学環境と生物科学部で行った遺伝子組換え食品表示の一般人の認識に関する調査研究によると、ほとんどの米国人は、ほとんど注意を払っていない。回答者の半数以上(53%)が遺伝子組換え食品についての知識がほとんどなく、約25%がGM食品のことを知らなかった。
よりよい現在の消費者の認識を理解するために、研究者はさまざまな方法での表示についての質問をした。表示のない食品について表示を求めるかと質問するとわずか7%が自分のGM食品について表示を希望すると語った。しかし、GM食品に表示するかと直接尋ねられると 73%は、はいと答えた。回答者の大半(59 %)が遺伝子組換え食品表示が重要であると答えたが、これは、ホルモンの使用に関する情報が必要なことを示した回答者の数(63%)、殺虫剤(62%)、または抗生物質(61%)と同じであった。また、米国(60%)での製造科、あるいはアレルゲン(59%)が含まれているかどうかとも同じであった。
研究報告は以下のサイトにある。
http://humeco.rutgers.edu/documents_PDF/news/GMlabelingperceptions.pdf
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健康的な大豆油の需要が増加
DuPont Pioneer and Perdue AgriBusinessは、Salisbury, Maryland, USAでの高オレイン酸ダイズ;Plenish®の作付面積を増やすとした。
「メリーランド州のダイズ農業者がこのダイズを高く評価し、この作物が州の農業産業にもたらす価値を評価した」とDuPont Pioneerの東部地域の部長であるRandy Minton氏が述べた。「2014年の契約プログラムでは、ダイズ産業に対する市場の需要が強化され、ブッシェルあたりより多くの収入を得る機会を提供する」と述べた。
パイオニアによると、高オレイン酸ダイズ油は、高度な遺伝学と最先端技術で開発されたもので、トランス脂肪酸型は1食当たり0グラムであり、これまでのダイズ油より飽和脂肪酸は20%少ない。Plenish高オレイン酸ダイズは、現在世界的な規制承認を受けており、米国のダイズ輸出の96%以上の承認が完了に近づいている。
詳細な情報とニュースリリースは以下のサイトにある。
http://www.pioneer.com/home/site/about/news-media/news-releases/template.CONTENT/guid.17F567F5-5AF2-7ED8-A7D6-27BAA176DEA2
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アジア・太平洋
世界をリードするイネ研究についての国際シンポジウム
2013年11月5-8日に世界の指導的イネ研究専門家が第7回国際稲遺伝学シンポジウム(RG7)のためにマニラに集まった。国際稲研究所(IRRI)が主催し、Kenes Asia氏が実施した。RG7はイネ遺伝学の科学と食糧安全保障向上に利用可能かとの課題について議論するためのハブとして機能する。
現在のイネ遺伝学の研究は、イネ品種を改善するだけでなく、より高い生産力だけでなく、より栄養価のある健康的なイネをもたらす開発に新たな境地を開拓しようとするものである。RG7での現在及びこれからの共通の興味ある研究課題の焦点は、C4のイネである。本研究は、水、光、栄養素などの資源を活用して、より生産的かつ効率的なイネの光合成の向上を目指している。
IRRIのニュースリリースは、以下のサイトにある。
http://irri.org/index.php?option=com_k2&view=item&id=12688:from-rice-genetics-to-better-rice-top-research-showcased&lang=en
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フィリピン農務省は、遺伝子組換え作物の圃場試験を承認
フィリピン農務省農務長官Proceso Alcala 氏は、記者会見中にGM作物の圃場試験の承認に当たり何ら問題がないと考えていると述べた。「科学者が研究しているBtナス、ゴールデンライスに関するプログラムがある。これらが隔離試験場にある限り我々はそれを止める権利はない。もしもその有用性を試験するチャンスがないなら、我々はその未来への展開を止めることになる。もしも我々が科学者のDiatabs (Loperamide hydrochloride、ロペラミド塩酸塩)の生産研究を承認しなかったら、我々は、下痢を治すために木炭を使用することしかないと言ってようなものだ」とAlcala 氏は言った。
Alcala 氏は、また、農業者がGM作物導入することを自由にしているところが国内各地に開かれているとも述べた。つまり、政府は、農業者の決定が重要であるとしている。その理由は、導入するかどうかは農業者が決めることであるからだ。遺伝的改変などの革新的な技術は、栄養不良、貧困、飢餓などの深刻な問題を解決する可能性を秘めている。
原報告は、以下のサイトにある。
http://bcp.org.ph/activities/da-allows-field-trials-for-gm-crops/
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2つの害虫抵抗性遺伝子を持つGMイネの長期毒性試験によると、健康への悪影響はなかった
中国の栄養及び食品安全性研究所が実施した長期的な研究では、ラットに与えた場合、遺伝子組換え米は健康への悪影響が発生しないことが示された。研究の著者らは、無作為に180匹のラットを選択し、これを3つのグループに分割した。第1のグループは、殺虫タンパク質を生じさせる2つの遺伝子、Cry1Acおよびsckを含む米を与えられた。第2は、非GM米が与えられ、第3は、対照食を給餌された。著者らは、ラットの体重、摂餌量および血液化学をモニターした。 78週間後、GMイネを給餌したラットに健康への悪影響をは全くなかったと著者は結論付けた。
研究の結果は、Food and Chemical Toxicologyに発表され、以下のサイトにある。
http://dx.doi.org/10.1016/j.fct.2013.10.035
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インドでのBtワタの導入とその成果
農業経済研究センター所長のS.S. Kalamar博士は、インドでのBtワタの導入とその成果を検証した。 SAGEに発表された記事によると、2002年にインドでBtワタの商業化がインドの「遺伝子革命」の端緒となった。現在、国内綿花面積のほぼ90%がBtワタであることは農業者に急速に導入された技術であることを示している。異なるパラメータでのBtワタの影響に関する研究で、様々なことが変わる結果を生じることが判明した。このように、Kalamar氏はBtワタの利点は、すべての農業者、地域、および時間枠に一般化することはできないと結論づけた。
要旨は、以下のサイトにある。
http://mla.sagepub.com/content/4/2/211.short
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シンポジウムとイラストコンテストで日本おけるバイオテクノロジーの理解を促進
2013年11月5日と6 日に北海道バイオ産業振興協会(HOBIA)、近畿バイオインダストリー会議(KINKIBIO)、日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の共催で、それぞれ札幌と大阪で開催された。消費者団体など約45の参加者が大阪のシンポジウムに参加した。一方、札幌では、農業者を含め約25名がシンポジウムに参加した。Randy A. Hautea博士(ISAAAのSEAsiaセンター長兼グローバルコーディネータ)が「持続可能な農業のための遺伝子組換え作物を使ったグローバルシナリオ」を語り、Delson Sonza氏は、フィリピンでの遺伝子組み換えトウモロコシの作付けの成功例を講演した。Sonza氏のフィリピンでの彼の農場でGMトウモロコシ導入後収入が倍増したことは、参加者、特に北海道の農家に大きな感銘を与えた。
NBICとHOBIAが共催した第2回のGMイラストコンテストの受賞者を札幌で表彰した。また、受賞作品を札幌と大阪の両方のシンポジウム会場で展示した。73作品の応募があり、これは、前年度の二倍である。GM作物の国民の理解が日本では非常に低いが、若い世代には正しい理解が進んでいるのは確かであり、古い世代それとは、違っている。
日本のバイオテクノロジーに関する情報は、以下にあるアドレスで冨田房男に問い合わせてください。
YRL05042@nifty.com
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フィリピンの教育省は、バイオテクノロジー開発におけるその役割の重要性をよく認識している
フィリピン教育省(DepEd)は、マニラ大学(マニラ)で2013年11月25日第9回全国バイオテクノロジー・ウィーク(NBW)が行われた際の開会式で、フィリピンの農業や環境問題に対処する上で、バイオテクノロジーの価値の重要性を強調した。プログラムとプロジェクト担当DepEd次官であるDina Ocampo博士は、責任を持ってバイオテクノロジーが適用されることで食糧安全保障、質の高い保健ケア、クリーンな環境、気候変動によってもたらされる多くの課題に対処することができると述べた。彼女はまた、法医学分析、土壌や生態のバランスの回復におけるバイオテクノロジーの応用への適用も述べた。その上に、「教育が、農業開発へのバイオテクノロジーの重要性について若者の心を開くことに重要な役割を果たしている」と述べた。
DepEdは、11月25〜29日に行われた今年のNBWの議長の役割を担っている。1週間の行事は、地元のバイオテクノロジーの研究や製品を展示し、関係者間の技術の利点と可能性に関する啓発を推進することになる。NBWは、科学技術省、農務省、およびフィリピン大学ロスバノス校 国立分子生物学・バイオテクノロジー研究所とバイオテクノロジー(BIOTECH)などの政府や非政府機関や研究機関が1週間の展示を行う。また、農業者フォーラムや視察、バイオテックジャーナリズムでのJose G. Burgos, Jr.賞授与、バイオテクノロジーに関する映画の上映などさまざまの活動も行われた。
詳細なNBWあるいはフィリピンのバイオテクノロジーに関する情報はSEARCA Biotechnology Information Centerの以下のサイトをご覧ください。
www.bic.searca.org
または、メールを以下のサイトに送って下さい。
bic@agri.searca.org
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専門家がマレーシア国会議員(MPs)に向けてバイオテクノロジーの啓発を行った
マレーシア国会議員(MPs)とGM作物に関する就任対話がクアラルンプールでマレーシアバイオテクノロジー情報センター(MABIC)と第三世界科学アカデミー( TWAS )によって最近実施された。議会リサーチアシスタントのAlexandra Kandappu氏とBarisan Nasional Backbenchers Club (BNBC)の事務局長のNashua Fauzun氏からのフィードバックによると、このような対話は、毎年恒例の行事となることが期待される。
対話は、国会議員の中で、バイオテクノロジーの問題に関する意識を醸成し、効果的に一般大衆やメディアに対してGM技術上の課題が発生した場合に対応することを可能にするために組織された。各派から5名の議員が対話に出席し、議論は食料安全保障と持続的発展に集中した。また、食品の安全性に対する懸念も、議員から提起された。
Barisan Nasional Backbenchers Club (BNBC)のDato' Othman Aziz氏は、より多くの議員がイベントに参加するために、昼休みに対話を開催すること提案した。彼はマレーシアの農業部門を開発するためのツールとして、バイオテクノロジーの支援をしてくれた。
Farida Habib Shah教授(TWAS Executive Council)が対話の進行を務めた。他の話題提供者は、 Mahaletchumy Arujanan 博士(MABIC), Yasmin Othman 教授(University of Malaya), Anastasia Bodnar 博士(Biology Fortified, USA), Mariechel Navarro博士(ISAAA)とKodiswaran Kandasamy 博士(BiotechCorp)だった。
この行事の詳しい情報は、以下のサイトの Mahaletchumy Arujanan 博士に連絡をとって下さい。
maha@bic.org.my
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中国科学アカデミー(CAC)は、遺伝学の重要性に光をあてた
「遺伝学は、よりよい生活をつくる」というタイトルのシンポジウムが、中国バイオテクノロジー学会(CSBT)、北京生命科学研究所、中国科学院(CAS)、国立科学図書館、中国科学院(NSLC)主催、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の支援で、2013年11月24日にNSLCのアカデミックホールで開催された。このイベントは、 DNA二重螺旋の発見60周年をテーマにした一連の活動の一つで CSBTの主催によって今年開かれている「バイオテクノロジーで~よいさ生活を」の一部である。研究機関、大学、バイオテクノロジー企業から300人以上の研究者、教育者、大学院生や大学生がこの行事に参加した。
Yang Huanming博士、 CASの科学者で国際ヒトゲノムプロジェクト(HGP)の中国の指導者は、基調講演として「ゲノミクスと人類の未来」を行った。彼は、ゲノミクスがDNA配列に基づく生命科学とバイオ産業の新しい時代を人類にもたらし、その結果としてより良い生活人類にもたらすことになることを指摘した。北京大学のMa Dalong教授、中国農業科学院バイオテクノロジー研究所のHuang Dafang教授、Tsinghua大学のChen Guoqiang教授が遺伝子工学の歴史、現状、未来について医療、農業、産業界の視点からそれぞれ論議した。
中国のバイオテクノロジーについては、ISAAA 中国BIC のZhang Hongxiang教授と以下のアドレスを使って連絡下さい。
zhanghx@mail. las.ac.cn
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ヨーロッパ
EUは、新GMトウモロコシ栽培承認のための草案を準備する
欧州連合(EU)は、10年以上ぶりに初めて、遺伝子組換えトウモロコシの新栽培を承認するための地域代表による草案に従って承認する方向にある。提案は先月デュポンとダウ・ケミカルが共同で開発した害虫抵抗性トウモロコシの承認プロセスにおける長時間の遅延させている欧州委員会を非難したヨーロッパで二番目に高い裁判後に策定された。
委員会は、承認のために来週のEU閣僚への提案を送信すると想定されている。想定されているようにいくつかの政府が決めることができない場合であっても、委員会は、今年末までに承認を与える権限を持つことになる。
原報告は、以下のサイトにある。
http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=eu-prepares-new-gmo-maize-cultivation-approval
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バチカンが食糧安全保障のための利害関係者間の対話を奨励
バチカンの教皇協議会の会長のPeter Turkson枢機卿は、2013年10月17日にアイオワ州の世界食糧賞ボーローグ対話国際シンポジウムで講演した。枢機卿は、直接遺伝子組換え食品の論争を取り上げ、彼の基準点として、カトリック思想とVatican IIを使用した。彼によると、教皇ヨハネ・パウロ二世の以下の言葉を引用した。「科学発見は、地元住民が自然を破壊することなく、食品や食糧を確保できるように土地の高い生産性を確保するために使用されなければならない」
Turkson枢機卿は、また今年のWFPの受賞者の科学者の功績をお祝いすることは、正しいことであると述べた。彼は、カトリック教会は反科学ではない、またバイオテクノロジーを促進するものでもないと強調した。どちらの側も飢餓克服し、持続可能な農業を目標にしているのだから利害関係者間での意味のある対話を呼びかけた。彼は他から学ぶ本物の希求と相互敬意傾聴を通じて、世界の食糧安全保障に向けたより良い、永続的、かつ持続可能な解決策につなげるべきであると述べた。
Turkson枢機卿の講演の全文は以下のサイトにある。
http://ofwlaw.files.wordpress.com/2013/10/cardinal-turkson-at-world-food-prize-in-des-moines-10-17-2013.pdf