こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。

 まずは開催が迫っていますバイオ株を対象とした投資セミナーのご案内です。11月24日(日)に大阪で、12月1日(日)は東京で、バイオベンチャーへの株式投資をテーマにしたセミナーを開催します。いずれの会場でも、上場バイオベンチャー3社の社長が事業戦略などについてプレゼンテーションするとともに、バイオセクターのベテランアナリスト(大阪はエース経済研究所の池野智彦氏、東京はいちよし経済研究所の山崎清一氏)がバイオベンチャー投資のノウハウを伝授してくれます。ちなみに私も講演します。

 このセミナー、受講料は無料です。さらに大阪会場では、投資情報誌「日経マネー」の最新号をもれなくプレゼントいたします。バイオベンチャー投資に興味のある方は是非、ご参加ください。

 各セミナーの概要は以下をご覧ください。
【大阪会場】
日時:2013年11月24日(日)12:30~17:20予定
会場:大阪ビジネスパーク円形ホール
プレゼンテーション企業:メドレックス、UMNファーマ、キャンバス
特別講演:エース経済研究所シニアアナリスト 池野智彦氏
大阪会場の詳細・お申し込みは以下のURLから。
http://ac.nikkeibp.co.jp/bio/inv1124o/

【東京会場】
日時:2013年12月1日(日)12:30~17:20予定
会場:ソラシティカンファレンスセンター
プレゼンテーション企業:キャンバス、UMNファーマ、アンジェスMG
特別講演:いちよし経済研究所首席研究員 山崎清一氏
東京会場の詳細・お申し込みは以下のURLから。
http://ac.nikkeibp.co.jp/bio/inv1201t/

 さて、昨日は京都大学で開催されたシンポジウム「幹細胞技術の学際・国際・産業展開の方策」を取材してきました。

 このシンポジウムの講演には、リプロセルの横山周史社長、ヘリオス(旧日本網膜研究所)の鍵本忠尚社長が登場しました。リプロセルはiPS細胞関連の試薬やiPS細胞から分化誘導した細胞の製造販売を主力事業とする上場バイオベンチャー。ヘリオスは、iPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞シートを加齢黄斑変性の治療技術として開発しようとしている未上場のバイオベンチャーです。2社とも、iPS細胞関連ということで、バイオ業界では注目を集めている企業といえるでしょう。

 両人の講演で興味深かった部分は、事業の現状や研究開発の進ちょく状況もさることながら、なぜハイリスクなバイオベンチャーの経営者になったのかという点です。横山社長は高給で有名な経営コンサルティング会社のマッキンゼー出身で、鍵本社長は九州大学の眼科医でした。そのまま通常のキャリアを歩んでいれば、社会的な地位においても経済的な利得においてもかなりのものを得ていたことでしょう。

 横山社長は35歳でリプロセルに転職したそうですが、「人生1回だけなので、何かを世の中に残せるような仕事をしたかった。3年やって駄目でもまだ38歳。また別の仕事が見つかるだろうという気持ちだった」と振り返りました。

 鍵本社長は、患者との出会いが経営者への転身のきっかけになったと話しました。ある加齢黄斑変性の患者を受け持っていたのですが、その患者が「孫娘が生まれたがもう顔を見ることができない」と嘆いていたそうです。その言葉を聞いて「眼科医として患者を治療するだけでは状況は何も変わらない」と感じ、転身を決意したと証してくれました。

 このシンポジウムの詳細は、後日、記事として掲載します。

                     日経バイオテク副編集長 河野修己