こんにちは。毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日の日経バイオテクONLINEメ ールの編集部原稿を担当しております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 の河田孝雄です。

 2週間前は、生物工学会が開催中の広島からメールをお届けしました。

広島の第65回日本生物工学会大会、「細胞の品質管理」で注目発表相次ぐ
【日経バイオテクONLINE Vol.1934】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130920/170993/

 この学会のシンポジウムでの質疑討論などをもとに、細胞の「品質管理」と 「工程管理」をテーマに取材を進めています。

 最近とりまとめて今日、ONLINE掲載した次の2本も「細胞」の記事です。

水口・阪大教授ら、ヒトiPS細胞由来肝幹前駆細胞を15継代で100億倍に増幅
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20131004/171269/

阪大の四方教授ら、進化の機能を持った人工細胞を作製、Nature姉妹誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20131004/171268/

 細胞を「増殖」でなく「増幅」と表現するのは何故かと思いまして、昨日、大 阪大学大学院工学研究科教授の紀ノ岡正博さんにお話しをうかがったときにも、 質問しました。

 研究の立場では「増殖」かもしれないが、製造の立場では細胞の数を増やすこ とは「増幅」や「拡大」と表現すると、うかがいました。

 紀ノ岡さんはもともとは植物の根の組織の研究をなさっていました。植物の組 織の複雑さに比べれば、動物やヒトの組織は相対的に単純、という見方ができま す。

 1年半ほど前に「New Breeding Technology」の特集記事をまとめたときも、 DNAメチル化酵素の種類は、動物やヒトに比べ、植物が多いということを思い出 しました。北海道大学院農学研究院の金澤章さんからうかがいました。植物の基 礎研究は、生命科学の進歩で重要と改めて思います。

日経バイオテク2012年5月7日号「特集」、農作物の新しい育種技術
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120508/160912/

 細胞の「品質管理」や「工程管理」をテーマに取材を進めておりまして、来週 の水曜日(10月9日)から金曜日(10月11日)までパシフィコ横浜で開かれる 「BioJapan2013」でも取材します。細胞をテーマとしたシンポジウムなどのメニ ューが年々、充実してきました。

http://www.ics-expo.jp/biojapan/main/

 品質や工程の管理では、「工学」が重要になります。9月下旬に開かれた東京 大学疾患生命工学センター(飯野正光センター長)の発足10周年記念シンポジウ ムでも、細胞の品質管理や工程管理の発表が目立ちました。

東大の片岡一則教授ら、ナノミセルでmRNAを生体内送達、
疾患生命工学セ10周年記念シンポで紹介
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130925/171047/

東大の片岡一則教授ら、環状RGD導入ナノマシンで悪性脳腫瘍を治療、
ACS Nano誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130926/171102/

 それから最近、ニンニクやタマネギの話題も記事にまとめましたので、紹介し ます。硫黄化合物を網羅的に解析するS-オミクスの発展に注目です。

【機能性食品 Vol.111】2021年の国際栄養学会議の日本誘致が成功、
ニンニク・タマネギ・ネギの注目発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20131001/171170/

千葉大と湧永製薬、ハウス食品、ニンニクのアリイン生合成の鍵酵素2種を特定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130925/171075/

ハウス食品にイグノーベル賞、02年にNature誌で発表した
タマネギ催涙因子生成酵素の発見で
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130917/170919/

 最後に、論文の被引用数などの解析を基に、Thomson Reters社がノーベル賞有 力候補の研究者を発表する、毎年恒例の引用栄誉賞も先週、発表になりました。 オートファジーの研究分野で、日本の研究者が優れた論文を発表してきたことが 改めて示されました。

Thomson Reuters社が12回目の引用栄誉賞を発表、
28人のうち日本人は大隅良典氏、水島昇氏ら3人
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130925/171069/

           日経BP社 医療局 先進技術情報部
           日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 河田孝雄

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https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html