アグリバイオ最新情報【2013年7月31日】のハイライト
ISAAA日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の冨田房男代表

7月のハイライト

 University of California, Riverside(UCR)を中心とする国際チームは、アブシジン酸(ABA)と同じく旱魃耐性を誘導できる物質(quinabactin)を発見した。作物を旱魃から保護できる安価な化合物が見つかった。

 昨年は様々な悪い要因があったにも拘わらず、世界の食糧安全保障指標には大きな変化がなかった。これは好ましい現象と言えよう。日本農業環境技術研究所の飯泉 仁之直氏が率いるチームが、コメとコムギの作柄の予測を収穫数カ月前にできるモデルを発表した。

 University of California, Davis と Kansas State Universityの研究者らは、コムギの致命的茎さび病原体Ug99に耐性を付与する遺伝子を同定した。これは、今後のコムギ育種に大きな貢献をなすものと期待される。またジャガイモについては、中央アジアでの旱魃耐性ジャガイモの育種が進んでいる。

 ヨーロッパアカデミー科学諮問委員会(EASAC)は、持続可能な農業のために作物の遺伝子組換え技術を使用することの利点と課題に関する政策報告書を発表した。EFSA GMOパネルは、このようにワタT304-40は、安全性も栄養価もその従来種と同じであり、作物全体の総合的なアレルゲン性が違っていることはないと結論づけた。

世界

作物の旱魃耐性を向上させる化合物を開発
2013年世界の食料安全保障指標は、様々な挑戦課題のある中で安定である
気象予測に基づく作柄予想

アフリカ

ゲイツ財団がナイジェリアにバイオテクノロジー研究室を構築
アフリカでの作物生産性を高める共同プロジェクト
ガーナは、GM作物の野外試験を承認

南北アメリカ

UG99病原体に対する耐性遺伝子を発見
Roger Beachy氏いわく:「私は農薬の使用量を削減したかったので、バイオテクノロジーに取り組んだ」
米国における遺伝子組換え作物の導入は、増加傾向にある
世界食料センターを立ち上げた

アジア・太平洋

遺伝子組換え作物バイオセーフティ規制に関するベトナム版通達を紹介するワークショップ
タイの研究者は、非食品遺伝子組換え生物を目指す
中央アジアでの旱魃耐性ジャガイモの開発
University of Sydneyの科学者は、コムギ茎さび病抵抗性コムギ創生を支援
イランの次期大統領Hassan Rouhani博士は、バイオテクノロジーと遺伝子工学を支援
フィリピン管理者は科学コミュニケーションのトレーニングを受けた

ヨーロッパ

ヨーロッパアカデミー科学諮問委員会(EASAC)は、遺伝子組換え作物に関する政策を評価
欧州食品安全機関(EFSA):組換えワタ T304-40は、その非組換え相当品種と比べて安全性及び栄養価が同じとした

文献備忘録

国別組換え作物関連状況と傾向
ISAAA POCKET K No.44:生物多様性に関わるバイオテクノロジー

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)アグリバイオ最新情報【2013年7月31日】

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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130809/170313/