1カ月ぶりでGreenInnovationメールでお目にかかります、日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。

 7月初めから異例の猛暑が続き、電力や水がめが心配です。

 省電力に寄与するLED照明は価格が高く、なかなか購入に踏み切れないのですが、先日、1200ルーメンの明るさの電球色のLEDが980円で売っていたので、買ってみました。昨年買った810ルーメンのに比べ、少し明るいような気がしています。

 1200ルーメンの明るさは、一般白熱電球で80ワット相当とのことです。1520ルーメンという100ワット相当の商品も登場しましたが、いわゆるナショナルブランドの製品だと価格が5000円ぐらいするようです。

 照明に要する電力の多くは家の中で熱になりますので、LED照明にすると、夏場の冷房の負荷も少なくなりますので、暑くなると特に照明による発熱が気になります。上で説明した電球色のLEDは、一般的な電球と同じE26口金のタイプであり、ミニクリプトン形のE17口金のタイプはまだまだ価格が高いので、安くなることを切望しています。

 エネルギー基本計画を策定する経済産業省の基本政策分科会が7月24日に開かれ、現実的なエネルギー政策の枠組みを年内にも示します。電源全体に占める原発の比率は書き込まない公算とのことです。

 原子力に依存しない新エネルギーとしてバイオエネルギーがもてはやされていますが、エネルギー収支の目標が明確でないプロジェクトも散見されます。コスト収支は政策次第で変わりますが、エネルギー収支は、政策とは関係なく、物理的に決まります。コスト収支よりも重要な概念です。

 新エネルギーの源は、太陽光の活用にはふんだんにあるので、投入エネルギーとして考慮しなくても良いかと思いますが、太陽光エネルギーを燃料や電力に変換するのために投入するエネルギーが、最終的に得られる燃料や電力のエネルギーに比べて、1を超えてしまっては、もともこもありません。この比率をいかに1よりかなり小さくできるかが、技術開発の課題です。エネルギー収支の現状と目標とを明確にすることがまずは大切と思います。

 地熱発電など一部を除き、水力も風力も、元は太陽光エネルギーです。石油や天然ガス、石炭、シェルオイル、シェルガスも、昔の太陽光エネルギーです。

 太陽を敬い親しんでいう「おてんとさま(御天道様)」には、すべてを見通す超自然の存在という意味もあるようですが、おてんとさまの恵みを生かしたエネルギー革命に期待しています。

 おてんとさまの恵みとして忘れてはいけないのが、命を育むおおもとである農業です。先週は、滋賀県にあるタキイ種苗の研究農場にうかがいました。農家向けと、家庭菜園愛好者向けで育種の方向性が異なることを知りました。記事に反映してまいります。強力な太陽光を遮るグリーン植物として、2012年夏に人気が急上昇したというゴーヤカーテン向けの品種もありました。ゴーヤといえば、ゴーヤカーテンとゴーヤサプリメントを事業化しているサントリーの案件が、農林水産省の20億円補正予算事業に採択されました。今後の展開に注目です。

【機能性食品 Vol.101】猛暑とアミノ酸、ゴーヤ、エピゲノムとインパクトファクター
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130716/169627/

サントリーのゴーヤが農水省NARO機能性農産物プロジェクトに採択、慶大医と共同研究
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130709/169502/

農作物の機能性を医療費増大の抑制に活用【GreenInnovation Vol.244】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130627/169222/

【機能性食品 Vol.98】オメガ3、「震える牛」、カルピス「カルスポリン」、
タキイ「ファイトリッチ」
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タキイ種苗が赤色ニンジン「京くれない」を新発売、生活習慣病対策「ファイトリッチ」シリーズ12品種に
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タキイ種苗と東北農研、寒締め栽培でホウレンソウのH-ORAC値は最大2倍に
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