(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2013年6月30日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

50の協定 – Borlaug博士の約束の再認

 国際トウモロコシ・小麦改良センター(CIMMYT)、インド農業研究評議会(ICAR)及び南アジアボーローグ研究所(BISA)が「50の協定- Borlaug博士の約束の再認」と題する国際会議を8月16-17日にデリー、インドで開催する。この行事は、インドへのNorman Borlaug博士の最初の訪問から50周年を記念し、南アジアの農業の成功のための新たなビジョン促進する事を目指している。これは、統合されたアプローチのために形成した南アジアの食料安全保証のための既存のパートナーシップをより引き締めたいとの期待を込めたものである。

 50協定の立ち上げは、Borlaug博士の栄誉にかけてまとまった行動をとるための指針を見い出すよう関係者を動かそうとするものである。フォーラムでは、食糧不足の地域での解決策の牽引者としての役割、またバングラデシュ、インド、ネパール、パキスタンの農業バリューチェーンを強化するための革新と協力とに焦点を当てている。Norman Borlaug博士と研究をともにしていた世界クラスの科学者たち、例えばM.S. Swaminathan教授、 Clive James, Gurdev Khush、 Sanjaya Rajaram、Thomas LumpkinやSurinder K. Vasal博士が、「緑の革命」でのそれぞれの経験を共有する場になると期待される。

この会議の登録には、以下のサイトをご覧下さい。
http://borlaug50.bisa.org/
また、詳しい情報は、以下のサイトの Vibha Dhawan 博士に問い合わせください。
v.dhawan@cgiar.org

________________________________________

ISAAAは、GMの承認データベースを改訂

 国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は、承認遺伝子組換え作物の品種に関する有用な情報にアクセスできるようオンラインGM承認データベースを追加改訂した。

 新GM承認データベースでは、より詳細な説明へのリンクを張っている。例えば遺伝子組換え品種、リスク評価文書、規制上の決定、専門家の意見や品種や遺伝的要素を検出する方法の詳細な説明へのリンクがある。利用者は、承認GM品種に関する有用な情報を引き出すことができる。

 GM承認データベースは、現在、食品・飼料使用または商業栽培のための少なくとも1つの国の規制当局の承認を得ている26遺伝子組換え作物の328品種が収載されている。また、2,000以上の規制文書及び関連情報へのリンクが提供されている。またその数も年々増加すると予定されている。

 ISAAAは、世界中の規制当局によってクリアされた遺伝子組換え作物についての情報の有用性を高めるための努力を行い、昨年末に遺伝子組換え作物のデータベースの改訂を開始した。GM承認データベースは、GM技術の恩恵を受けている農業生産者や食品産業がある国々で遺伝子組換え作物が支持を受けていることをISAAAが世界に伝える1つの手段となっている。ISAAAは、様々な関係者と一般大衆がより便利かつ簡単に利用できるデータベースへと改善する予定である。

GM承認データベースは、以下のサイトにある。
http://www.isaaa.org/gmapprovaldatabase/eventslist/default.asp/

________________________________________

遺伝子組換え(GM)作物科学者が世界食糧賞を受賞

 3人の農業バイオテクノロジーの専門家が2013年の世界食糧賞(WFP)を受賞した。そのうちの1人は、ベルギーに拠点を置く植物バイオリサーチ研究所(IPBO)の創設者兼会長Marc Van Montagu博士である。彼は、クラウンゴール病の研究者で「Tiプラスミド」という環状DNAを運ぶ植物腫瘍誘発土壌微生物(Agrobacterium tumefaciens)の発見者の1人である。その後、Montagu 博士ともう1人の受賞者Mary-Del Chilton博士が、このプラスミドの一部がコピーされ、感染した植物細胞のゲノム中に転送されることを実証した。

 Syngenta Biotechnology, Inc.創始者で上級研究者のMary-Del Chilton博士とそのチームは、最初のトランスジェニックタバコ植物を開発するためにAgrobacteriumの作用機構をさらに研究した。彼女の研究で、従来の植物育種法を用いるよりもより正確に植物遺伝子を修飾できる証拠を示した。

 もう1人の受賞者は、Monsanto社の執行副社長兼最高技術責任者であるRobert T. Fraley博士である。 Fraleyの研究チームは、Agrobacterium形質転換法を用いて初めてトランスジェニック植物を創生した。 Fraley博士はまた、除草剤耐性ダイズ導入の重要人物である。また、彼は、特に小規模農業者へ遺伝子組換え作物導入を可能にした主要人物である。

ニュースリリースは以下のサイトにある。
http://www.worldfoodprize.org/en/laureates/2013_laureates/

________________________________________

アフリカ

アフリカのオーファン作物のゲノムを解読のための共同機構

 米国製菓株式会社Marsは、米国や中国の科学者と協力して、様々なオーファアン作物であるヤム、シコクビエ、TEF、落花生、キャッサバ、サツマイモのゲノム解析を行い、公的に利用可能にしようと計画をしている。

 科学者や種子会社と政府から注目されず「オーファン作物」といわれているが、食料安全保障、栄養、収入をそれらに依存する2.5億の小規模アフリカの農業生産者には、主要作物である。一方、大規模な種子会社であるMonsanto、BayerとSyngentaなどの化学企業は、トウモロコシ、イネ、ダイズなどのグローバル作物に集中しており、これらのオーファン作物の経済的利益には、興味がない。

 Mars Agriculture 社の社長、Howard-Yana Shapiro氏によれば、このような「オーファン作物」をマーカー法などの新しいバイオテクノロジーのツールと伝統的な植物育種法を組み合わせることで、より適応力のある高収量品種を開発できる巨大な潜在力があるとしている。

原報告は、以下のサイトにある。
http://www.seedtoday.com/articles/Decoding__orphan_crop__Genomes_Could_Save_Millions_of_Lives_in_Africa-132909.html

________________________________________

ジンバブエのバイオバイオ安全当局は、遺伝子組換えへの理解を進めている

 ジンバブエの国立バイオ局チーフ・エグゼクティブ、Jonathan Mufandaedza博士は、バイオテクノロジーの問題に意識を高めるように科学者を促してきた。 2日間の科学コミュニケーションのワークショップの間に、同氏は、国民の意識を高め、国のバイオテクノロジーの問題への関心を高めるために地域の科学者や研究機関のコミュニケーションスキルを向上させる実用的な措置を講じる必要性を強調した。

 「科学者は、バイオテクノロジーの問題を一般大衆に知らしめる戦略を開発して、国民が、よく状況を知らされ、新たな技術に対する不安を和らげるようにする必要がある。我々は、国民にバイオテクノロジーに関する情報を伝える能力を持っていないことを認識し、国民に向けての重要なステップとして、科学コミュニケーションに関する研修を持つことが重要である」と付け加えた。

 Mufandaedza博士は、ジンバブエが力を得ることの必要性を認識しており、そのためには最新バイオ技術が国のために適切かつ望ましい技術であることを知らしめる立場にあることを認識している。彼は、国の研究機関で進行中の研究成果を国民に知らしめるようにメディアの支援を求めた。

ワークショップは、科学技術振興のための国立研究財団と南アフリカの機関に関連した国立バイオ安全局によって主催された。

全報告は、以下のサイトにある。
http://allafrica.com/stories/201306170265.html

________________________________________

南北アメリカ

USDAがオレゴン州の遺伝子組換え(GE)コムギ検出調査

 米国農務省(USDA)動植物衛生検査サービス(APHIS)は、オレゴン州で、遺伝子組換え(GE)グリホサート耐性コムギの存在の可能性に関する調査を実施した。米国農務省の研究室でテストし、Monsanto社が1998年から2005年までの承認圃場試験に使用したGE小麦が含まれていることがわかった。

 USDAによると、検出されたコムギの品種は、2004年に食品や飼料の安全性に関する食品医薬品局(FDA)が実施した自主的な協議に基づいて、このGE小麦品種から食品の安全性上の懸念をもたらすことはないとしている。 FDAは、市場に出回っている従来のコムギ品種と同様に安全であると結論している。

 正式な調査は事態の状況や程度を判断するために米国農務省が立ち上げたものである。状況が植物防疫法(PPA)の違反であれば、APHISは、罰則を求め、そして刑事訴追する権限を有している。

ニュースリリースは、以下のサイトにある。
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/2013/05/ge_wheat_detection.shtml.

________________________________________

遺伝子組換え柑橘類が柑橘類緑化克服の助けとなる

 米国では、ますます多くの柑橘類が柑橘類緑化で失われており、生産者は病気に強い遺伝子組換え柑橘類の可能性を検討している。柑橘類緑化は柑橘類の維管束を詰まらせる不治の細菌性病害である。果実は成熟せず、木々は最終的に死ぬことになる。

 北アメリカの農業バイオテクノロジー評議会の第25回年次会議で、南部フロリダ州で大規模な柑橘類の栽培とジュース生産を行っているRicke Kress氏は、すでにこの病気が原因で15%の損失を経験し、Texas A&M AgriLife Researchで開発された遺伝子組換え品種に大きな期待をかけていると述べた。Kress氏は、研究、規制、農業、消費者の4つの面で同時に問題に対処していることを述べた。

 AgriLife研究所の専務所長のBill McCuthen博士は、柑橘類は非常にバイオテクノロジーの恩恵を受ける可能性の高い果物や野菜の1つであると述べた。 「バイオテクノロジーを使用することにより、科学者たちはリンゴ、パイナップル、ジャガイモ、スカッシュ、及びその他の耐病性や他の好ましい特性を持つ他の特産作物の改良品種を開発している、」と彼は付け加えた。

詳細は、以下のサイトにある。
http://today.agrilife.org/2013/06/06/kress-addresses-transgenic-conferencesed-at-biotechnology-conference/

________________________________________

ブラジルのCTNBIOは新遺伝子組換えトウモロコシ品種を承認

 6月20日の第163回総会でバイオセーフティに関するブラジルの国立技術委員会(Comissão Técnica Nacional de Biossegurança, or CTNBio)が、Dow AgroSciences Seeds 、Biotechnology Brazil Ltda.、DuPont Brazil SA.が開発した害虫耐性・除草剤耐性遺伝子組換えトウモロコシTC1507 X DAS-59122-7品種の商業栽培を承認した。

ニュースリリースは、ブラジル科学・技術革新省の以下のサイトにある(ポルトガル語)。
http://www.mct.gov.br/index.php/content/view/347553.html

________________________________________

アジア・太平洋

ベトナムと日本が高収率キャッサバ開発に協力

 ベトナムと日本の科学者は、キャッサバの栽培地域で土壌浸食や消耗を減らすのに役立つ高収量キャッサバの品種を開発するために、遺伝子改変キャッサバを研究することに合意した。この文書に理化学研究所とベトナム農業遺伝学研究所の代表者が5月22日に横浜で調印した。

 調印式でNguyen Thien Nhan副首相は、プロジェクトが両国間の将来の農業協力への道を開くために成功することを期待していると述べた。

 協力の一環として、両国の科学者の研究協力を強化するためにバイオテクノロジー研究室をベトナムに設立する。

記事は、以下のサイトにある。
http://en.vietnamplus.vn/Home/Vietnam-Japan-cooperate-for-highyield-cassava/20135/34828.vnplus

________________________________________

研究:Btワタがインド低所得農業者に与えた便益

 Georg-August-University of Goettingen のMatin Qaim氏 (ドイツ)と University of AgricultureのShahzad Kouser 氏(パキスタン)のPLOS ONE 誌に発表された論文によると遺伝子組換え(GM)作物は、食糧不安を減らすとしている。

 両者は、7年前からインドで同じ農業者を調査した。 2002年には、農業生産者のわずか38%が害虫抵抗性ワタを植えていた。 2008年までに、農業生産者の99%がすでにBtワタを採用した。

 さらなる分析によると、GMワタの採用で大幅に消費カロリーが増え、食事の質を向上させ、農業者の生活を向上させた。GM技術は、綿花生産世帯では15〜20%で食料不安を減少させた。著者は、GM作物だけが飢餓と栄養不足の解決策ではないが、より広範な食料安全保障戦略における重要な要素であると結論した。

無料公開論文は、以下のサイトにある。
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0064879

________________________________________

CAST年次総会は、「より良い生活のための遺伝子工学」を課題とした

 第15回年次中国科学技術協会(CAST)総会は5月25日から2013年5月26日までGuiyang市で開催された。中国のバイオテクノロジー学会(CSBT)と中国バイオテクノロジー情報センター(ChinaBIC)がバイオテクノロジー、健康と農業に関する国際フォーラムを共催。 フォーラムは、「我々のより良い生活のための遺伝子工学」をテーマとして、DNA二重らせん発見60周年と遺伝子工学の誕生40周年を記念して開催された。

 Randy Hautea博士(国際アグリバイオ事業団(ISAAA)グローバル・コーディネーター)がフォーラムの議長を務め、現在および将来の地球規模の問題に対処するためにGM作物の応用を総括した。スーダンと中国からの科学者たちは、農業バイオテクノロジーの研究開発の両国の現状を発表した。米国DuPont PioneerのJohn Duesing博士は、遺伝子組換え高オレイン酸ダイズがより良い食品に貢献できることを紹介した。

より詳しい情報は、以下のサイトで Zhang Hongxiang博士から得られる。
zhanghx@mail.las.ac.cn

________________________________________

イラン大統領候補 Hassan Rouhani博士のバイオテクノロジーに対する見解

 イラン大統領選挙の選挙運動中にイランバイオテクノロジー協会は、第11代大統領の8候補にバイオテクノロジーや遺伝子工学に関連する問題についての計画と見解について尋ねた。Hassan Rouhani博士は、以下のように回答を寄せた。「バイオテクノロジーや遺伝子工学は、医療、農業、環境、産業で重要な役割を果たしている。先進工業国では、この技術が生み出されるものの品質を改善する能力について大きな注目をつかんできた」。更に、彼は以下のように加えた。「イランはイスラム革命の勝利に続く、第2の10年間にこの科学の拡大に大きな進歩を遂げてきました」。この成果として、幹細胞およびプロテオミクスの研究機関やインフラの整備、Royan Instituteでのトランスジェニックヤギの生産の確立や組換え薬品の生産を挙げた。

 Rouhani博士は、さらに彼の計画を練り上げるために以下のように述べた。「遺伝子組換え製品は安全であり、残留農薬も少ない。また、これらの製品は、農業生産者、消費者、イランの経済のためにも、より好ましいものである」。イランは、この分野でいくつかの非常に良いルールや規則を準備しており、これが実行されるのを待っている。Rouhani博士は、イラン戦略研究センター(CSR)の会長を務めており、ここに現在Behzad Ghareyazie博士(IRBICの代表)が率いる新技術部門を設立している。

Rouhani博士の全報告は、以下のサイトにある。
http://www.irbic.ir/

________________________________________

中国農業省は、遺伝子組換えダイズの輸入を承認

 中国の農業当局は、2013年6月13日に三海外品種の新遺伝子組換えダイズにバイオセーフティ証明書を発行した。これで国内での加工の新原料として輸入できることとなった。国の農業省(MOA)・GMOバイオセーフティ委員会の声明によると、新たに承認されたGMダイズは、RR2 PRO(豆類の主要害虫である毛虫への耐性)を含むBASFとMonsanto Far East LtdからのMON87701とMON87701 X MON89788であり、またCV127とLiberty Linkはよりよい除草剤耐性をもっている。これら3品種は、米国、カナダ、日本、メキシコ、ブラジルなど多くの国で商業栽培や消費が承認されているものである。

農業(MOA)からのニュースは、以下のサイトにある。
http://www.moa.gov.cn/ztzl/zjyqwgz/zxjz/201306/t20130614_3492457.htm

________________________________________

ヨーロッパ

パターソン氏が英国・アイルランド食料サミットで遺伝子組換え(GM)技術を取り上げた

 2013年5月29日に英国環境・食糧・地域省Owen Paterson大臣が英国・アイルランド食料ビジネス革新サミットで演説を行った。彼は、サミットと食品部門は、英国とアイルランド経済の潜在的な行き詰まりを解除するうえで果たすべき重要な役割を持っていると述べ、食品業界の成功は、GM技術などの新技術を導入する能力にかかっていることを強調した。

 「GM技術が、私たちが食料安全保証の世界的な課題と農業の持続的な強化に取り組むことを支援するための重要なツールになる可能性があることは周知の事実である。2012年に1700万人の農業生産者が1億700万ヘクタールにGM作物栽培を行い、これは世界の耕地面積の12%以上に当たるものである。1996年以来、100倍の増加を示している」と述べ、更にブラジルの経験を語った。ブラジルではダイズの90%以上がGMダイズであるが、その理由は、30%以上の費用対効果があり、農薬やディーゼル使用量の削減による環境便益があるからとした。

 「EUは世界で最強で最も厳しい遺伝子組換え作物のための安全性ベースをとっている。そしてその製品も規制の対象である。しかし、EU全体として公正な市場へのアクセスを容易にするためにシステム構築が行われることが望ましい。しかしことGMになると、EUは取り残される。そして私たちが試みもせず、追いつこうともせず後悔することになるのを恐れている」と付け加えた。

Owen Paterson大臣の演説全文は、以下のサイトにある。
https://www.gov.uk/government/speeches/rt-hon-owen-paterson-mp-speech-at-the-uk-ireland-food-business-innovation-summit

________________________________________

TEAGASC は、GMジャガイモの第二段階研究をCarlowで始めた

 TEAGASCは、疫病耐性のジャガイモの環境影響に関する第二段階研究の開始を決めた。環境保護庁(EPA)が2012年から2016年までOak Park, Carlowでの圃場試験実施承認をTeagascに与えたことで、2012年に開始されたものである。

 約5,000のジャガイモ品種が、2013年の調査に含まれる。3分の1は、GMポテトDesiree、別の3分の1は、非GM Desiree、残りの3分の1は有機品種のSarpo Miraとなる予定である。 Sarpo Miraは、アイルランドの疫病菌が他の抵抗性品種にどのように反応をするかを調査するためである。

 この研究は、Amigaとして知られている欧州連合(EU)の出資によるプロジェクトの一部で、15のEU加盟国がすべて、農業生態系にGM植物がどのような影響を与えるかを評価するためにSarpo Miraを含めてある。Teagasc研究は、GMジャガイモが土壌微生物に与える影響を研究することを目指している。Teagascは、2013年6月26日にOak ParkでのGM作物を一般公開して、研究者が訪問者にプロジェクトを説明することになっている。

第二段階試験の詳細は、以下のサイトにある。 http://www.teagasc.ie/publications/2013/1965/BriefingGuildAgriculturalJournalists_24May2013.pdf
Teagasc での GM ジャガイモの研究については以下のサイトにある。
http://www.teagasc.ie/news/proposed_gm_potato_research.asp

________________________________________

英国DEFRAは、組換え(GM )コムギ試験の延長を承認

 英国の環境・食品・地域省(DEFRA)は、追加の秋蒔きcadenzaコムギを含む遺伝子組換え(GM)コムギ試験延長を承認した。試験は、Rothamstead研究所の管理のもとで行われる。環境への放出に関する独立諮問委員会(ACRE)は、この試験はヒトの健康や環境に悪影響を及ぼさないと結論した。 DEFRAは、GM製品が食物連鎖に入らないことを保証するために予防的な条件を設定している。

 2011年にDEFRAは、2012年春から2013年にかけてGMアブラムシ耐性コムギを栽培する承認をRothamsted研究所に与えた。試験を延長することで別の気象条件の下で、アブラムシのさまざまな個体数に対して、年後半のGMコムギの性能に関するデータが得られるようになる。

Defraのニュースリリースは、以下のサイトにある。
https://www.gov.uk/government/news/defra-approves-extension-of-gm-wheat-trial

________________________________________

ウクライナで、飼料用遺伝子組換え(GM)作物の試験を行う

 ウクライナの農地政策・食料省は、GM作物の開発のためにパイロットプロジェクトを開始すると、農地政策・食料省大臣のMykola Prysyazhnyuk氏が、Poltava Obalstでの種子植物会議の開会での記者会見中に発表した。

 「今日、私たちは必要な立法が完了した後に、我々の将来の農業のために非常に重要になる可能性がある飼料作物への遺伝子工学の効果と影響を理解するために、閉鎖環境での遺伝子組換え作物(GMO)の実験的な播種を開始することに合意した。私は、消費者市場がこれにどのように反応するかを理解したいと思っている」とPrysiazhnyuk氏は述べた。

このプロジェクトは、GM作物が家畜及び環境に与える影響も評価することを狙っている。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.allaboutfeed.net/Process-Management/Management/2013/6/Ukraine-to-grow-GMO-feed-crops-1281335W/
および
http://www.geneticliteracyproject.org/2013/06/12/ukraine-to-grow-gm-feed-crops/

________________________________________

PG ECONOMICS誌:ウクライナは遺伝子組換え作物で便益が得られる

 PG・ECONOMICS誌は、既存の商業栽培されている遺伝子組換え作物バイオテクノロジーがウクライナに与える潜在的影響評価に関する報告書を発表した。「ウクライナでこの技術の利用が承認されると、経済、生産向上、農業生産者の所得向上、リスクの減少が得られる」とPG Economics の社長で報告書の共同執筆者のGraham Brookes氏が述べた。「また、環境も農業生産者がよりよい除草剤を使用し、害虫抵抗性トウモロコシで殺虫剤の使用を置き換えることで改善される」と付け加えた。

 主な調査結果は、以下のようになる:
・ウクライナのGM技術を使用すると農場レベルでの総利益は、年間約5億2500万ドルとなる可能性がある。
・より大規模農業生産者は、この技術を用いることで生産コスト低減と増産を期待できる。
・4~8%の除草剤の使用減少が見込める。これは、24~42万Kgの除草剤の減少に当たる。GM除草剤耐性作物を栽培することで、除草剤使用に起因する環境負荷が15~24%減少することにつながる。
・殺虫剤は、現在、トウモロコシの10万ヘクタールで使用されている分が不要となる。これは、殺虫剤活性成分換算で約23000キロの使用低減につながる。

この報告の詳細は、以下のサイトにある。
http://www.pgeconomics.co.uk/page/34/crop-biotechnology-gm-crops-ukraine.

________________________________________

作物バイオテクノロジー以外の話題

遺伝子工学で蚊の嗅覚を変える

 Howard Hughes Medical Institute (HHMI)の研究者らは、蚊がヒトの香りと防虫剤DEET(N,N-Diethyl-meta-toluamide)の香りを含む、これらに対する嗅覚を変えることに成功した。ロックフェラー大学のLeslie Vosshall氏が率いる研究チームは、遺伝子工学でネッタイシマカ(Aedes aegypti)のジンクフィンガーヌクレアーゼ遺伝子(orco)を変異させた。変異した蚊は、嗅覚を失い、ヒトの香りに対する応答反応がなくなることを観察した。

 研究者はまた、DEETへの変異蚊の応答を試験した。 ヒトの腕で一方を処理なし、もう一方をDEET含有溶液で処理すると、蚊は両腕に向かって飛んだが、すぐにDEET覆われた方から飛び去った。 Vosshall氏は、このことは蚊にDEETを感知する2つの異なるメカニズムがあることを示唆しているとした。

詳しい内容は、以下のサイトにある。
http://www.hhmi.org/news/vosshall20130529.html