アグリバイオ最新情報【2013年5月31日】のハイライト
ISAAA日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の冨田房男代表

5月のハイライト

 アフリカイネセンター(AfricaRice)のMatty Demont 氏と共同研究者が、遺伝子組換えイネの及ぼす世界的な価値、農業者及び消費者への期待されるメリットについて延べ、農業者への利点があるばかりでなく消費者へのメリットの方がはるかに大きいと結論した。遺伝子組換えイネによるメリットは年間640億米ドルに上ると推定している。日本も大いに貢献できるのではないだろうか。

 環境保護及び反遺伝子組換え生物運動グループの元メンバーのMark Lynas氏が、コーネル大学で「反遺伝子組換え生物陰謀説を排除する時がきた」と題する講演を行った。Mark Lynas氏は、今年1月に行った反遺伝子組換え生物運動を立ち上げた彼の役割についての公開謝罪に関して説明した。彼は陰のヒーローとしての科学者を賞賛し、バイオテクノロジー分野における科学的進歩が食糧自給と食料安全保障だけでなく、気候変動の影響の緩和に対する貢献を取り上げた。

 最新の組換え作物の安全性に関する再調査の論文によると、米国で承認された148種の遺伝子組換え作物及び日本での189種に関して調べた結果、従来の同等の品種と実質的同等性があることがわかった。また、遺伝子組換え育種の方が従来の育種と比べて作物の組成に対してより少ない変化であったことを強調している。結論は、「一般的に安全性を知らせるために遺伝子組換え作物に課している組成分析を継続するメリットは、過去20年間の研究結果によるとほとんど不要であった。そこで、このような研究は、もはや必要ないとの合意が得られるならば、この技術の利用は、もっと広い範囲の科学者が利用できるものとなる」としている。
 また、安全性についての問題を提起していたオーストリアの申請についてEFSAは、遺伝子組換えナタネMS8、RF3、MS8 x RF3と GT73には環境へのリスクについて科学的な証拠はないと結論し、これまでのリスク評価も無効であると結論した。

世界

遺伝子組換えイネの世界的な価値
米国、オーストラリア、インドは、非生物的ストレス耐性穀類で協力
Bill Gates氏:貧困と闘うために必須な農業に投資

アフリカ

ナイジェリア、ベニン、マリ、とガーナは、旱魃耐性トウモロコシを広める計画を立てた
エジプトで遺伝子組換えについて公開ディベート

南北アメリカ

農業生産者は、遺伝子組換え作物で競争力が増すと言っている
Mark Lynas氏が反遺伝子組換え生物陰謀説を排除する時がきたと呼びかけた
遺伝子組換えジャガイモの規制緩和をJ.R. SIMPLOT社が請願
USDAはPINK パイナップルの試験を承認
遺伝子工学技術でアメリカ栗の再生が可能になる
科学者たちはエイズと闘う遺伝子組換えダイズを開発

アジア・太平洋

PHILARMがバイオテクノロジーの社会的、経済的責務を啓発
マレーシアの遺伝子組換えへの投資
農業レベルアップためのアジアエグゼクティブフォーラムのハイライトにおけるバイオテクノロジーの役割
インドネシアは、最初の遺伝子組換えサトウキビを承認
遺伝子組換え作物の安全性分析 - 再考の時がきた

ヨーロッパ

遺伝子組換え作物に関するヨーロッパの農業政策のまとめ
EFSA:遺伝子組換えナタネMS8、RF3、MS8 x RF3と GT73には環境へのリスクについて科学的な証拠はないと結論

研究

遺伝子組換えトウモロコシは、改良された栄養価と塩抵抗性を示す
つくばでブルーガムの環境へのバイオ安全性評価を行った

作物バイテク以外の話題

BIOは、FDA に遺伝子組換えサケの承認を促した

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)アグリバイオ最新情報【2013年5月31日】

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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130610/168882/