毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経
バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。

 今週は昨日(6月6日)と今日、都内の一橋大学一橋講堂などで開催された「オー
プンアクセス・サミット2013」を取材しました。大学の図書館員や研究者、学会、
国立国会図書館、国立情報学研究所、文部科学省の方々などが登壇しました。

 今日の午前中のテーマは「博士論文のオープンアクセスを実現する」でした。京
都大学、慶應義塾大学、岡山大学、麻布大学と、文部科学省、国立国会図書館、国
立情報学研究所が発表しました。

 2013年度から大学の博士論文は「インターネットの利用による公表」が義務付け
られ、対応が迫られているということもあり1階が満席で2階を解放していました。

 文部科学省の学位規則の改正により、2013年4月から博士論文を「インターネット
の利用による公表」が義務付けられましたのです。従来は「印刷公表」でした。

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigakuin/detail/1331790.htm

 インターネットで詳細情報に誰もがアクセスできるのは、食品の機能性研究の成
果を告知するのにも便利です。研究成果は、学術論文として発表することで成果を
固定することが、学術情報を活用したマーケティング(アカデミックマーケティン
グ)で重要なツールかと思います。発表論文の掲載誌がオープンアクセスジャーナ
ルですと、リンクを張っておけば、情報の受け取り手が、成果の詳しい内容にすぐ
アクセスできて便利です。

 ジャーナル掲載にかかる費用は、論文を発表する側が負担します。この論文発表
の費用を、誰が負担したかで、利益相反の問題も生じ得るのではないか、という問
題提起がありました。

 さて、直近の1週間の機能性食品の記事で、紹介したいのは、口腔ケアです。

ファーマフーズと日大松戸歯学部、歯周病原性細菌バイオフィルム鶏卵抗体
の作用をヒトで検証
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130530/168669/?ST=ffood

明治が口腔湿潤ジェル市場に参入、
茶カテキン配合ジェルの選択的抗菌作用を日大や藤田保健衛生大と検証
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130605/168780/?ST=ffood

 口腔ケア市場は市場が拡大しており、食品や化粧品、医薬品、それに一般雑貨な
ど広いカテゴリーで新製品が登場しているようです。機能性食品の分野でも注目市
場だと思います。

           日経BP社 医療局 先進技術情報部
           日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 河田孝雄