毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経
バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。

 現在、名古屋大学東山キャンパスの豊田講堂におります。今日(5月24日)始まっ
た第67回日本栄養・食糧学会大会の会場です。受賞講演の後、特別講演が2題あり、
最初に愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦さんが「脳内老化制御と抗酸化フードフ
ァクター」で、次いで鳥居食情報調節研究所の鳥居邦夫さんが「グルタミン酸シグ
ナリングによる食事性たんぱく質摂取の認知と脳腸連関による消化吸収と生体恒常
性の調節」という演題名です。栄養・食糧学会は明後日(5月26日)までの開催で、
参加者数は2000人ほどと見込まれています。

第67回日本栄養・食糧学会大会が名大で開幕、故鈴木正成氏の業績展示も、
第68回は札幌で開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130524/168553/?ST=ffood

 この大会の発表などについてはこれまで以下の10数本ほどの記事とメールで紹
介しています。

産総研と日清製粉G、アルキルレゾルシノールが
食餌性の行動リズム夜型化を改善、栄養・食糧学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130521/168416/?ST=ffood

【機能性食品 Vol.93】JST理事長説明会でアラビノース、
コク味調味料の新製品続々
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130521/168414/?ST=ffood

2013年度に売上高過去最高予想の不二製油、
2013年4月発売のUSS製法素材は年1500tが成約済みで年内に生産能力2倍へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130514/168181/?ST=ffood

サントリーウエルネス、50種から選んだ魚肉由来イミダゾールペプチド配合の
「ロコモア」を6月発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130514/168179/?ST=ffood

香川大と松谷化学、D-プシコース抗肥満作用の機序解明第1報を発表、
ペアフィーディングでも作用確認
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130513/168101/?ST=ffood

高インパクトジャーナル発表がテーマ、米化学会協賛で
5月25日に栄養・食糧学会が集会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130511/167956/?ST=ffood

【機能性食品 Vol.92】東京オリンピック決定10日後に
2021年国際学会の開催地決定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130511/167957/?ST=ffood

栄養・食糧学会が第67回大会のトピックス発表、21演題にゴマ2、大豆2、
企業単独は花王コーヒー
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130510/167954/?ST=ffood

栄養・食糧学会の一般演題は企業関連が3割超、発表数の多い企業トップ3は
江崎グリコ、森永製菓、亀田製菓
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130502/167778/?ST=ffood

森永製菓と新潟工科大学、パッションフルーツ種子エキスの成果を
栄養・食糧学会で5演題連続発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130430/167715/?ST=ffood

栄養・食糧学会賞に河田照雄教授と佐藤隆一郎教授、鳥居邦夫代表取締役、
5月24日に受賞講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130430/167709/?ST=ffood

名大院の内田浩二教授らとカゴメ、東工大、キャベツとタマネギ、
ニンニクのTLRシグナル伝達阻害成分を同定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130423/167586/?ST=ffood

日経バイオテク4月22日号「特集」、来年90周年の日本農芸化学会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130423/167582/?ST=ffood

【機能性食品 Vol.86】クールジャパンと日本食、TPP、Sexy Job
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130324/166987/?ST=ffood

神戸学院大と小倉屋柳本、蒸し発芽大豆はDNA合成酵素阻害活性が強い、
兵庫県COEの成果を農芸化学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130308/166713/?ST=ffood

【機能性食品 Vol.82】新発見「療法食」は外資9割、
規制改革会議で機能性表示制度を取り上げる
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130222/166400/?ST=ffood

ファンケルが発芽玄米成分サプリメントを3月発売、TNFαを抑制するPSGを配合
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130221/166375/?ST=ffood

富士フイルムと医科歯科大、サラシアでナイーブ細胞増加、
5月の栄養・食糧学会で発表へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130207/166047/?ST=ffood

【機能性食品 Vol.78】戦略的食品バイオ研究開発拠点、ポリアミン学会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130125/165739/?ST=ffood

 もう1つ、今回は、この機能性食品メールのメーンテーマである食品の機能性評価
の話題をお届けします。2011年度に消費者庁の受託で機能性評価のモデル事業を行
った日本健康・栄養食品協会(JHNFA)が、2012年度に大麦由来βグルカンとパン酵
母由来βグルカン、にんにくの機能性評価を試行したのに続き、2013年度も機能性
評価を実施します。

日健栄協、食品の機能性評価事業を2013年度も実施、6月7日と14日に説明会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130524/168551/?ST=ffood

 JHNFAが2012年度に実施した食品の機能性評価事業における食品(成分)の機能
性評価で、2011年度のモデル事業における評価に比べて一番大きな違いは、メタア
ナリシス論文の取り扱いです。ヒト試験のメタアナリシス論文はそのものを評価の
対象とはせずに、メタ分析の論文に収載された個々の無作為化比較試験(RCT)論
文を評価の対象にしました。メタアナリシス論文は、モデル事業では総合評価に直
接影響する重要情報と位置付けていましたが、論文の質の評価基準が明確になって
いない状況で、総合評価において過大評価される可能性があることかが、参考情報
と位置付けました。

 2011年度に受託したモデル事業に続き、2012年度に独自の評価事業を実施したこ
とで、食品の機能性評価の手法がより妥当なものに進化していると思います。2013
年度の取り組みにも注目です。