こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。

 30年間、ひたすらプロフェッショナルの皆さんを対象にサービスを提供してきた日経バイオテクですが、新機軸に乗り出しました。5月18日(土)に開催した「勝つ!バイオ株投資」と題したセミナーは、個人投資家を対象にしたものでした。我々が、バイオを仕事としていない方達と対峙するのは、実はこれが初めての経験でした。

 筆者は10年近く、バイオベンチャーの取材を続けてきました。毎日、上場バイオベンチャーの株価の動きを見ていると、「なぜこんな動きをするのか不思議だ」と感じることがしばしばでした。いろいろ調べてみると、バイオ株の値動きは機関投資家ではなく個人投資家が主導している、個人投資家は必ずしもバイオテクノロジーを理解していないため時として不可思議な方向に株価が動くということが分かってきました。

 バイオに投資するなら技術や会社の中味をよく分かって上で臨んだほうが、投資家にも会社にもプラスになるのでないか、そのためには弊誌が持っている情報や経験が役に立つと考えて、投資指南誌「日経マネー」編集部にも協力を求めて実現したのがこのセミナーでした。

 セミナーの内容は、アンジェスMG、カルナバイオサイエンス、ナノキャリア、UMNファーマ、ラクオリア創薬の社長講演に、エース証券の池野智彦シニアアナリスト、日経マネー、日経バイオテクによる解説もあるというもの。株式市場が好調なこともあり、申し込み受け付け開始から1週間ほどで全席が埋まる盛況ぶりでした。

 で、実際セミナーが始まってみると、驚くことばかりでした。まず受講者の皆さんの真剣さが凄かった。メモを取る人多数、質疑応答では必ず質問が飛び、池野さんに至っては講演終了後、受講者に囲まれていました。5時間に渡るセミナーでしたが、ほとんどの人が最後まで残っていました。受講者に記入してもらったアンケートの結果を見ると、「各セッションと質疑応答の時間が短すぎる」との回答が多く、1セッション30分以上は集中力が持たないのではと考えて設計した自らの不明を恥じ入るばかりでした。

 池野さんは講演の中で、重要なことを指摘されていました。それは、この数カ月で株価が大きく上昇したバイオベンチャーほど、個人投資家の数が増加しているという点です。昨日はバイオ株も大暴落でしたが、今日は早速、買い戻しが入って多くの銘柄が再び上昇しています。バイオ株の底堅さは変わっていないようです。

 「社長の話が直接聞けるのは貴重な機会だ」「またやってほしい」という回答も多かったので、第2回、第3回のセミナーも早々に実現できないかと画策しているところです。上場バイオベンチャーの社長、CFOの皆様、ご連絡頂ければ、資料をお送りいたします。