皆さん、お元気ですか?

 雨模様の東京でしたが、新幹線が名古屋に近づくと痛いほどの日射しに代わりました。青空から早苗の緑が美しい水田に、太陽が反射しています。サッカーではパリサンジェルマンを最後にベッカムが引退することになりました。年間に50億円以上稼ぎ(CM収入多)出すレジェンドですが、推定総資産は300億円、米国で昨日大当たりが出た宝くじの賞金600億円には遠く及びません。しかし、こんなことで本当に良いのでしょうか?頭の中は疑問符だらけです。

 まずは、お願いです。医薬基板研究所が設立を急いでいる創薬支援戦略室がコーディネーター人材を求めています。製薬企業で創薬研究や創薬支援研究に携わった専門家、即戦力を20人以上募集中です。勤務地は東京で10人、大阪で10人です。オールジャパンで創薬支援をする、産婆役の実働部隊です。目利き力と創薬研究を進めるハンズオン力が必要です。我こそはと思う読者は是非とも、下記のサイトよりアクセスして、挑戦願います。
http://www.nibio.go.jp/recruit/2013/05/000648.html

 もう一つお知らせです。大反響で残席が心配になりつつあります。6月19日午後、品川でiPS細胞の実用化の本命である医薬品のスクリーニングや安全性研究への応用について、セミナーを開催いたします。武田、エーザイ、京大iPS細胞研究所、医薬品医療機器総合機構などから講師を招聘、リアルに産業化の現状と課題を討議したいと思っております。また、昨年度から始まった難病iPS細胞研究プロジェクトの全貌も、今回のセミナーで明らかにされます。我が国が世界をリードする難病研究とiPS細胞研究の融合で、私は次の医療イノベーションが点火されると考えています。

 どうぞ下記のサイトよりお早めにお申し込み願います。非常に急速にiPS細胞の産業応用を体感して下さい。
http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/130619/

 先週のバイオファイナンスギルドはiPS細胞創薬を議題に活発な討議を展開いたしました。6月19日のセミナーの予行演習でもありましたが、やはり実用化という観点で言えば再生医療よりも、創薬・安全性研究にiPS細胞の開発を進めるべきであるというのが結論でした。既に、iPS細胞創薬は現実の課題となりました。安全性試験にiPS細胞由来の心筋細胞、神経細胞、肝臓細胞を利用できるかを確認、新薬開発に応用できるかどうかを実験的に検証し、将来展望も含め提言するコンソーシアム「ヒトiPS細胞応用安全性評価タスクフォース(TF-5)を、日本製薬工業会が今年7月立ち上げるほどです。エーザイ、帝人ファーマ、武田薬品など20社の製薬企業が参加する大型コンソーシアムです。TF-5の実証研究と提言が、ヒトiPS細胞を活用した安全性データが新薬の承認プロセスに組み込まれていることを後押しすると考えています。

 何よりも嬉しいのは、だいたいこういった公定法に影響を与えるコンソーシアムはまず、米国や欧州で創られ、それを見て我が国が慌てて整備するが、TPPの如く、先行する国家やコンソーシアムに結局は標準化の主導権を握られてしまうという轍を、今回は践まなかったということです。是非とも、我が国の製薬企業の底力を見せて、世界のiPS細胞を活用した安全性研究のスタンダードを提案願いたい。我が国だけで力んでみてもしょうがないので、是非、海外の業界団体やC-PATHなどの団体とも連絡を取って、事業を成就していただきたいと期待しています。

 iPS細胞が引っ込み思案であった我が国の製薬業界をも変えようとしています。誠に歓迎すべき動きです。

 今週も皆さん、どうぞお元気で。

             日経バイオテクONLINE Webmaster 宮田 満
ご連絡は、https://bio.nikkeibp.co.jp/inquiry/