先週金曜日(2013年4月19日)に続いてお目にかかります。「日経バイオテク/機
能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集
長の河田孝雄です。

 まずは1週間前のメールの補足です。

【機能性食品 Vol.90】規制改革会議が「国際先端テスト」で
一般健康食品の機能性表示の仕組み整備
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130419/167523/?ST=ffood

 4月19日のヒアリングについて今週初めに記事2本まとめました。

規制改革会議、食品機能性表示の国際先端テストで4月19日にヒアリング
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130423/167584/?ST=ffood

日健栄協、「健康機能表示食品」制度を規制改革会議で要望、
先発企業優遇は5年
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130423/167585/?ST=ffood

 そして日本健康・栄養食品協会が2012年度に独自の取り組みをした「食品の機
能性評価事業」の結果報告について現在、記事とりまとめ中です。

 EUでノンオーソライズドとされた申請1700件のうち、日本では特定保健用食品
として認められている関与成分と保健の用途の組み合わせた50近くあり、例とし
て中性脂肪・血糖に関わる難消化性デキストリン、整腸作用に関わるオリゴ糖、
各種乳酸菌等、という記載があります。日本とEUとで評価結果が何故異なったの
か、欧州食品安全機関(EFSA)が公開している評価書を調査・解析し、今後の参
考にしたとのことです。

 欧州といえばスイスNestle社やフランスDanone社など巨大な食品企業がありま
す。今日はそのDanone社との戦略提携契約を終了することを、ヤクルト本社が決
議しました。引き続きプロバイオティクスの普及にともに取り組んでいくことの
価値を互いに認め、有効的な関係を維持することを希望し、協業関係に関する覚
書を締結したのことです。

ヤクルト本社、Danone社との戦略提携契約解除と協業覚書締結の決議を発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130426/167675/?ST=ffood

 それから今日は、日本農芸化学会の総会があり、東京大学の清水誠さんが会長
に選ばれました。

 清水さんは、伝統ある東大大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻食糧化学
研究室の教授を教授を2013年3月に定年退官して4月から、同研究科の食の安全研究
センターの特任教授をお務めです。清水さんは、消費者庁が食品の健康機能性表示
を許可する特定保健用食品(トクホ)の審査に関わる委員会の委員を複数務めてい
ます。消費者委員会では新開発食品調査部会の委員と、新開発食品調査部会新開発
食品評価第二調査会の委員です。食品安全委員会では新開発食品専門調査会の専門
委員であり2012年10月からは座長を務めています。

 その清水さんが会長になられたので改めて農芸化学会の歴代会長を振り返ってみ
ました。すると、トクホ制度化の基盤となった文部科学省の特定研究の主任研究者
を務めた東大の藤巻正夫教授(当時、以下同じ)が1977年4月から第41代会長を務
めたのをはじめ、第47代会長に京大の千葉英雄教授(任期89年4月から)、第52代
会長に東大の荒井綜一教授(同99年4月から)、第55代会長に上野川修一教授(同
05年4月から)と、日本における食品の機能性研究の推進役となった研究者がそろ
っています。農芸化学会と機能性食品とは密接な関係があることを改めて認識し
ました。

農芸化学会の会長に東大の清水誠氏、
副会長に味の素の三輪清志氏と京大の植田和光氏
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130426/167652/?ST=ffood

 農芸化学会の大会などの記事は、日経バイオテクONLINEで現在までに40本近く
報道していて、その半数以上は機能性食品の関連です。

日経バイオテクONLINE機能性食品版
https://bio.nikkeibp.co.jp/ffood/

にて「農芸化学会」で検索していただき、どんな記事があるかご覧いただければ
と思います。

 農芸化学会の歴史なども紹介した特集記事を4ページまとめて、今週月曜日(20
13年4月22日)発行の日経バイオテクに掲載しました。

 「農芸化学」という用語が誕生したのは今から120年前だったんですね。驚きで
す。先人、偉人のどなたが「農学」ではなく「農芸」としたかは、はっきりして
いないらしい。まるでミステリーです。

日経バイオテク4月22日号「特集」、来年90周年の日本農芸化学会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130423/167582/?ST=ffood

 もう1つ学会の話を。ヤクルトやDanone社とも関係が深い分野にプロバイオティ
クスがあります。プロバイオティクス研究の中心学会といえる日本食品免疫学会
は、日本農芸化学会の第55代会長を務めた上野川さんが会長をお務めです。

 いま調べてみたら、日本食品免疫学会は第6回シンポジウムを2013年6月21日に
東京大学弥生講堂で、第9回学術大会を2013年10月17~18日に東京大学伊藤謝恩ホ
ールで開くとのことです。

 今週のメールはここまでとさせていただきます。来週の金曜日は5月3日、憲法
記念日で祭日です。次の機能性食品メールは、2週間後の5月10日を予定していま
す。