(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2013年3月31日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

FAO(国連食糧農業機関)とCGIAR(国際農業研究センターコンソーシアム)がその活動を高めるために協同することに合意

 FAO(国連食糧農業機関)とCGIAR(国際農業研究センターコンソーシアム)がその活動の影響力を高めるために協力することで合意した。当事者はさらに努力をスケールアップし、世界の食料安全保障のニーズに応え、強力に共同で貢献することを目指した覚書を締結した。

 更新可能な5年間の契約に基づき、FAOは、FAOの加盟国政府のために働くだけでなく、FAOが実施してきている優先プログラムや活動の情報をもとに、農業研究の優先順位についてのアドバイスをCGIARのコンソーシアムに提供する。一方国際農業研究センターコンソーシアムは、農業における技術革新のスケールアップやCGIARの研究プログラムに関する最新情報をFAOにアドバイスする。 FAOとCGIARの協力の一つの特別な分野として小規模農家が利用できるCGIARセンターが開発した新技術がある。

CGIARのニュースリリスは、以下のサイトにある。
http://www.cgiar.org/consortium-news/fao-and-cgiar-consortium-form-strategic-partnership/

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ユネスコは、アフリカでのバイオ技術の定着を目指している

 国連教育科学・文化機関(ユネスコ)は、アフリカ諸国の政府がアフリカ大陸での開発を推進すべき間違いのない方策としてバイオテクノロジーの普及を開始することを望んでいる。この勧告は、Nsukkaのナイジェリア大学(UNN)でのユネスコカテゴリー2国際バイオテクノロジーセミナーで表明された。

 ユネスコ基礎科学ディレクターMaciej Nalecz氏は、バイオテクノロジーがアフリカを他の大陸との競争で優位に立つために有効な手段になると述べ、その理由は、「すでにそのハブ(中心)にあるので、ゼロからの出発ではない」からであるとしている。更に食糧と栄養の安全性、旱魃抵抗と植物病害など農業に関連した問題、例えば、農業に関連した諸問題に取り組むためにバイオテクノロジーの支持と普及がアフリカで必要であると付け加えた。バイオテクノロジーの発展を刺激するために、Nalecz氏は、重要な基本技術のための実務的なインフラストラクチャを作成し、それを教育•研修をサポートするために使用して、研究開発を推進するために必要な人材を育成する必要があると述べた。

 2012年10月にナイジェリアとユネスコとの間での覚書の調印後、バイオテクノロジーのための国際センター、ユネスコのカテゴリー2、の公式開始を記念してUNNでバイオテクノロジー会議を開催したものである。UNN におけるバイオテクノロジーセンターは、研究を強化し、食糧安全保障のための研究開発を、熱帯病の研究への取組みを発展させ、とりわけ大学院生のためのトレーニングを提供するために、実験施設を設立したものである。

全報告は以下のサイトにある。
http://allafrica.com/stories/201302260333.html

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国際科学者チームが野生イネのゲノムを完了

 中国科学院、BGI-深圳、アリゾナ大学の研究者らは、野生イネOryza brachyanthaのゲノム配列決定を完了した。この共同研究では、研究者は、高解像度基準ゲノム配列を決定したところO. brachyanthaはコンパクトなゲノムであり、これはLTR(長末端反復レトロトランスポゾン)のサイレンシングと祖先遺伝子の大規模な内部欠失によって引き起こされたことがわかった。チームは、また多くの遺伝子ファミリーがイネで拡大したことが分かった。

 この新しい画期的な成果によって現在のO. sativaの機能とゲノム進化とほとんどの野生イネ類(コメ)にあたらしい洞察を加えられるようになる。O. brachyanthaは多くのイネ病原体と様々なストレス環境に対する耐性を持っており、また最もコンパクトなゲノムを持っていることが判明した。

詳細は以下のニュースリリースをご覧ください。
http://www.genomics.cn/en/news/show_news?nid=99454
または
Nature Communications が以下にあるのでご覧ください。
DOI: 10.1038/ncomms2596

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アフリカ

東アフリカの農民が耐病性バナナから得られること

 東アフリカ地域の農民はKawanda研究所でウガンダの研究者によって開発された青枯病抵抗性バナナの苗木の恩恵を受けられる可能性がある。新たに開発された青枯病抵抗性作物は、東アフリカとコンゴ民主共和国に無料で配布される。この技術は、白胡椒の遺伝子とバナナ遺伝子の組み合わせによる。バナナ青枯病は、この地域のバナナ生産に影響を与えそれによって世界市場でバナナの価格を安くすることになる。

詳細は、Arthur Makara 氏に以下のアドレスで問い合わせください。
arthur.makara@scifode-foundation.org
また、原報告は以下のサイトにある。
http://allafrica.com/stories/201303042315.html

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AFRICARICE:サハラ以南アフリカ(SSA)での平均収量は、コメ危機後30%急増

 アフリカイネセンター(AfricaRice)によるとサハラ以南アフリカ(SSA)における水稲生産の成長率は、によると、コメ危機(2000-2007)の年間3.2%からコメ危機の後(2007年―2012年)の年間8.4%に急上昇した。AfriCenterの研究によるとSSAのその平均収量は2007年から2012年に約30%上昇した。また、この増加は世界平均よりも速いものであった。

 SSAの米生産と収量の急増は、農民、政府、民間部門、研究機関とアフリカのコメセクターの開発などの重要な投資の結果であることと、AfricaRice局長Papa Seck氏が述べた。 2007年後半と2008年の高米価は、アフリカのいくつかの都市では食糧暴動を巻き起こした。この 「米の危機」の結果として、国際支援機関の援助を受けてアフリカ各国政府は、そのコメの生産能力を増強する革新的なプログラムに着手した。

 これらの施策に対する国内生産の状況を調べるために、AfricaRiceは2007/2008年度のコメ危機の前後の期間に特に重点を置いて、アフリカ大陸のコメ生産の動向を分析した。すべてのデータは米国農務省(USDA)のウェブサイトにある。

AfriCenterのニュースリリースは以下のサイトにある。
http://africarice.wordpress.com/2013/03/14/africarice-average-rice-yield-in-ssa-has-jumped-30-after-rice-crisis/

AfriCenterの解析結果は Marco Wopereis氏の以下のブログにある。
http://marcowopereis.wordpress.com/2013/03/13/average-rice-yields-in-sub-saharan-africa-jump-after-the-rice-crisis/

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南北アメリカ

米国で非褐変リンゴの評価が最終段にきた

 Okagan Specialty Fruits (OSF)によって開発されたThe Arctic nonbrowning appleについての米国およびカナダでのパブリックコメントは、期間内に合計5000件を超えるコメントを受けて完了した。また、米国衛生検査サービス(APHIS)が植物害虫リスク解析(PPRA)と北極リンゴの環境アセスメント(EA)を公表するので、今春に第二回目のパブリックコメントが予定されている。これが終了するとこのリンゴ技術が米国で規制緩和されることになる。

 非褐変リンゴは遺伝子サイレンシングを介して開発された。研究者らは、リンゴの褐変の原因となるポリフェノールオキシダーゼ(PPO)の発現をオフにした。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.arcticapples.com/blog/joel/arctic%C2%AE-apples-approach-2nd-us-comment-period#.USwpFh2VN4L

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過去20年の研究結果から遺伝子組換え作物は、期待どおりに機能することを証明

 過去20年の組換え作物と従来育種作物の組成の同等性に関する研究結果意図せざる組成の変化はなかったと結論した。

 Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された報告では、米国食品医薬品局(USDA FDA)による全ての遺伝子組換え体は、従来法の対応するものと実質的に同等(substantially equivalent)と評価された。また同様に日本の規制当局でも同じ評価がされた。上記のまとめでは、すべての全ての遺伝子組換え作物(トウモロコシ、大豆、綿、菜種、小麦、ジャガイモ、アルファルファ、イネ、パパイヤ、トマト、キャベツ、ピーマン、ラズベリー)と特性(除草剤耐性、害虫抵抗性、ウイルス抵抗性、乾燥耐性、耐寒性、栄養強化、及びプロテアーゼ阻害剤の発現)を含んでいる。

この総説は、William Price氏(US FDA退職者)とRod Herman氏(Dow AgroSciences)によるもので、原報告は、以下のサイトにある。
http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/jf400135r

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米国で耐病性矮性ラズベリーが開放栽培承認

 ラズベリーの新品種は、米国で開放が承認された。Raspberry Shortcakeと表示されて市販される。これは、矮性で最大で高さ3フィートであり、病害抵抗性、棘がない、また自家受粉する能力などの追加の利点がある。栽培品種は、現在Fall Creek農場 と圃場で販売されている

原報告は以下のサイトにある。
http://www.plantandfood.co.nz/page/news/news-snaps/raspberry-shortcake-released-in-usa/

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USDAは、GM作物のバイオテック規制請願の承認状況を発表

 USDAの動植物衛生検査局(APHIS)は、バイオテクノロジーの規制改正を公表のために官報報道へとまわしたと述べた。APHISの改定規制審査プロセスでは、国民は今、すなわち新しい遺伝子組換え作物の開発者が承認され規制されていない状態あるもの、即ち害虫抵抗性/除草剤耐性ダイズ(Dow)、除草剤耐性大豆(Syngenta)、及び除草剤耐性ワタ(Monsanto)に対して嘆願書を提出できる。

 非規制状態に対する嘆願書は、60日間のパブリックコメント期間がある。公開レビューを通じ、APHISは、環境と相互に関連する経済的な問題を評価し、その最終的な評価と規制の裁決に反映させる可能性があるとしている。

メディアリリースは以下のサイトにある。
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/2013/02/brs_combined_petitions.shtml

また、現在審査中の遺伝子組換え作物は、以下のサイトにある。
http://www.aphis.usda.gov/biotechnology/news.shtml

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アジア・太平洋

Clive James氏の遺伝子組換え作物に関する2012年地球規模での状況についてのセミナーにフィリピンの関係者が集まった

 フィリピンの科学・学術界、政府機関、規制当局、農民、民間セクター、メディア、およびその他の利害関係者100名以上が特別セミナー、2012年の商品化/組換えGM作物の地球規模での状況に関するメディアカンファレンスに参加した。セミナーは2013年2月27日に国際アグリバイオ事業団(ISAAA)、科学技術アカデミー(NAST)、農業に関する大学院レベルの学習と研究のための東南アジア地域センター(SEARCA)の共催でハイアットホテル、マニラ、フィリピンで開催された。

 このセミナーでISAAAの年次報告書、ISAAA Brief No. 44: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops in 2012を発表した。Clive James博士、創始者およびISAAAの会長、は、2012年に遺伝子組換え作物導入の世界状況を報告した。フィリピン国家トウモロコシ競争力強化委員会理事Salvador Umengan氏が過去10年にわたる遺伝子組換えトウモロコシのトウモロコシ業界及び組換えトウモロコシ導入に向けての国としての挑戦について述べた。組換えトウモロコシ栽培成功者のPangasinan州Ms. Rosalie Ellasus氏は、組換えトウモロコシ導入の経験とそれによって得た利点を述べた。

フィリピンの組換え作物開発については、以下のサイトにある。
http://www.bic.searca.org/ or e-mail bic@agri.searca.org

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北京での遺伝子組換え作物の育種企業化サミット

 バイオテク作物育種企業化サミットは、中国での5つの主要学会、即ち中国バイオテクノロジー学会、中国植物生理学及び分子生物学会、中国アグリバイオ学会、中国作物学会、中国植物防疫学会との共催で北京において2013年2月28日に開催された。学界、政府機関、民間企業やメディアから200人以上の参加者がサミットに出席した。

 北京大学の元学長、Xu Zhihong氏が歓迎スピーチを行った。彼は、食糧安全保障と経済発展のための遺伝子組換え技術を促進することの意義の重要性を強調した。Clive James博士、創始者およびISAAAの会長は、2012年の遺伝子組換え作物の導入の状況を概説した。Liao Xiyuan氏・農業省種子局副局長、は、中国の近代的な育種で種子産業革新を紹介した。Wan Jianmin教授・クロップサイエンス研究所の所長・中国農業科学アカデミー会員は、中国における作物バイオテクノロジーのR&Dの進捗状況を説明した。Huang Jikun教授・中国農業政策センター所長・中国科学アカデミー会員は、中国での組換え作物の経済的インパクトを述べた。

サミットは、国際アグリバイオ事業団(ISAAA )中国バイオテクノロジー情報センターの支援で開催。詳細は、Zhang Hongxiang 教授に連絡ください。
zhanghx@mail.las.ac.cn

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バイオテック開発に拍車をかけるためのBIO KELANTAN 2013

 Kelantan州首席大臣Nik Aziz Nik Mat氏は、最初のバイオイベント、Bio Kentalan 2013を開催して、バイオ経済の活性化を図った。「バイオテクノロジーを介してイスラム文化の復権」テーマとしてKelantan Biotech Corporation Sdn Bhdが開催した。

 Nik Aziz氏は、イスラム教は、バイオテクノロジーの研究に何の制限も課さない、むしろそれを「信仰行為」(崇拝行為)とより良い生活に向けた手段として考慮している。彼はまた、食糧安全保障を促進し、貧困を緩和するのに科学の重要な役割を指摘した。

 開会式と併せて、2つの戦略的協力的な協定が、Kelantan Biotech Corp と Poothon Agriculture Industrial Co Ltd及び MG Ecotech Sdn Bhdと、農業微生物と固形廃棄物管理のための微生物技術に関する技術移転のために締結された。

 Kelantan Trade Centreの3日間のイベントは、30ブースで開催された。公共部門と民間部門が地元のバイオリソースから派生した製品を披露した。Bio-Kelantan 2013は、インタラクティブな学校プログラムMyBiotech@学校を通して科学技術に関する意識を高めるために、セミナーや一連の活動を紹介した。学生は、バイオテクノロジーに関する感触、その潜在的問題や世界状況を、このプログラムを通じて学習した。

このイベントの詳細は、Shamira Shamsuddin氏へ連絡下さい。
shamira@bic.org.my

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組換え作物の世界状況2012が日本で公表

 Clive James博士、創始者および国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の会長、ISAAAの年次報告書、ISAAA Brief No. 44: Global Status of Commercialized Biotech/著者は、東京で2012年の遺伝子組換え作物導入の世界状況を報告した。本セミナーは、日本バイテク情報普及会(CBIJ)の支援で開催され、報道機関、学会、企業からの約200名の参加のもとでTKP大手町コンファレンスセンターで3月6日に行われた。また、Dr. Randy Hautea, ISAAAグローバルコーディネーター、は、フィリピンでの組換えトウモロコシの導入と商業化について報告があった。

 日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)代表冨田房男は、このセミナーは日本における組換え作物及びその導入促進に大きな意義があると述べた。

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グローバルステータスレポートセミナーがハノイで好評を得た

 ベトナム農業科学アカデミー(VAAC)、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)はSofitel Plaza Hotel(ハノイ、ベトナム)での2013年3月8日、「2012年の遺伝子組換え作物導入の世界状況」を共催した。政府機関、学術機関や研究機関、農民やメディア協会から100名を超える方々がセミナーに参加した。Clive James博士は、創始者および国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の会長は、遺伝子組換え作物の現状、影響とメリットを述べた。Randy Hautea博士、ISAAA東南アジア局長は、フィリピンの遺伝子組換えトウモロコシの導入が達成したこと及び農家の経験について概要を説明した。

 その他の注目話題提供者は、Nguyen Van Tuat教授(ベトナム農業アカデミー会長)及びVo Tong Xuan教授だった。

詳細については、以下のアドレスで Hien Le (Ag Biotech Vietnam)に連絡下さい。
hientttm@yahoo.com

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香港ではGM食品の規制案

 米国農務省のFAS GAINによる公開4ページの文書では、香港政府は、遺伝子組換え食品を規制する意向を発表した。そのために市販前の安全性評価スキームが導入された。国内で販売されるすべての食品に遺伝子組換え原料が含まれている場合は、政府の規制の枠組みの下では、GM食品の開発者は、香港政府に申請が必要となる。しかし、政府は表示義務については、予定はないとしている。

出版された報道は、以下のサイトにある。
http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Proposed%20Regulation%20of%20GM%20Food_Hong%20Kong_Hong%20Kong_3-8-2013.pdf

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ヨーロッパ

ジャガイモが北半球で生育できる遺伝的メカニズムを発見

 ワーゲニンゲン大学が率いる科学者の国際チームが、ジャガイモが成長し、春と夏の間の長い日と短い夜のサイクルに耐えて、北半球で生育できる遺伝的メカニズムを発見した。チームは、単一のジャガイモ遺伝子に新たに発見された変異が、このジャガイモが広く広がるのに貢献している可能性が高いとした。ジャガイモは今日、世界で3番目に重要な食用作物である。

 ジャガイモは約1万年前に栽培化されたものの、当初、今日のチリ、ボリビア、ペルーの農村に限定されていて、スペインが征服した後にヨーロッパにもたらされた。春と夏のヨーロッパの生育期間が長い日と短い夜で特徴づけられるのに対して、本来の南米ジャガイモは、昼が12時間かそれ以下の秋に塊茎を作り始める。しかし、現代のジャガイモの品種は、4月には早くも塊茎形成が始まる早生品種で、塊茎形成のタイミングで幅広いバリエーションがある。塊茎形成の新たに発見されたレギュレーターの変異はジャガイモがアンデスに適したオリジナルの短日調節機構を回避して、北部ヨーロッパや世界中の北半球で栽培されるようになったことの原因である。

この研究は、Nature誌に報告され、以下のサイトにある。
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature11912.html

ニュースリリースは、以下のサイトで読めます。
http://www.wageningenur.nl/en/show/Discovery-of-genetic-mechanism-allowing-potato-cultivation-in-northern-latitudes.htm

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利害関係者がEUへのGM作物のインパクトについて洞察を共有

 バイオ産業のためのヨーロッパ協会(EuropaBio)がベルギー•ブリュッセルで、開発、貿易、外交、科学コミュニティからハイレベルの利害関係者のグループが参加したイベントを開催した。これらの利害関係者は、遺伝子組換え(GM)作物への欧州連合(EU)の政策の世界的なインパクトについての洞察を共有した。

 「世界の食料安全保障と遺伝子組換え作物」と「農産物の世界貿易に対するEU政策のインパクト」についてのパネルディスカッションで、アジア、南北米、欧州からの話題提供者が農業的および気候的ストレスに対処して農業生産者を助けるのに遺伝子組換え技術の役割と食糧供給を確保するためへの役割について考えを述べた。

 EUは、農産物の今日の最大の純輸入国である。タンパク質の一次産品のEUの輸入は年間のEU市民当たり60キロ(500万円)以上と推定され、その大半はGMである。しかし、GMの製品のEUの認証システムは効率的でなく、EUと輸出国の間の輸入承認のペースの違いによる貿易問題を引き起こしている。

詳しい情報は以下のサイトにある。
http://www.europabio.org/press/how-do-eu-policies-biotech-crops-impact-trade-and-development

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研究

イネの遺伝子YAM DB1は、樹液を吸う害虫に対する抵抗性を付与する

 トビイロウンカは樹液吸引または有害なウイルス性疾患の運び屋として深刻な被害をもたらす日本のイネの害虫の一つである。このように、東北大学の鳥山欽哉教授が率いる科学者チームは、トビイロウンカに対する抵抗性を付与する山芋からヤマノイモサツマイモの塊茎レクチン1(DB1)を発現する遺伝子組換えイネを開発した。

 組換え体では、イネのDB1レベルが増加した。遺伝子組換えイネが害虫にさらされたとき、野生型イネの害虫の生存率と比較して害虫の生存率で30%の削減があった。さらに、次世代トビイロウンカの数は、雌成虫を接種した野生型イネ、と比較して7つの中で最も高い耐性体では22%削減した。これらの知見は、DB1が特に生存率減少と繁殖力の面でイネの茶色のトビイロウンカへの効果的な抵抗性を付与することができることを示した。

詳細は以下のサイトにある。
http://www.wdc-jp.biz/pdf_store/jspcmb/pdf/pb29_5/29_501.pdf

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お知らせ

スタック形質遺伝子組換え作物に関するISAAAポケット版(ISAAA PocketK)

 ISAAAは、遺伝子組換え作物のスタック形質と題する新しいISAAAポケット版(Pocket K)を出版した。これは、遺伝子組換えスタック形質に関するQ&A集である。スタックとは?何故今スタックブームが市場にあるのか?スタックの未来?などに答えている。答えは、以下のサイトからダウンロードできる。

http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/42/

 ポケットKsはISAAAの作物バイオテクノロジーのグローバル•ナレッジ•センターによって生成された作物バイオテクノロジー製品および関連する問題についての知識をパッケージ化した情報のポケットである。そのスタイルを理解しやすく、簡単に、理解を共有し、配布しやすいようにパッケージ化されている。

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ISAAA VIDEO:遺伝子組換え作物栽培の国々1996年から2012年

 ISAAAは、1996年に最初の実用化以来、遺伝子組換え作物を導入した国々をまとめた45秒のビデオを発行した。以下のサイトでご覧ください。

http://www.isaaa.org/resources/videos/biotechcropcountries1996-

 より詳しい遺伝子組換え作物の世界的導入状況は、以下のサイトのISAAA Brief 44 のハイライトをご覧ください。

http://www.isaaa.org/resources/publications/briefs/44/highlights/default.asp