がんの病因となっている分子を標的とする薬剤が開発され、既存薬では達成できなかった効果を示している。これらの薬剤が登場してきた背景には、抗体の存在がある。特異的に標的分子と結合し、その作用を中和できる性質に加え、科学技術の進展によって抗原性の無い医薬品として改良されてきた。2012年に承認を受けた薬剤の物質的特徴を見ると興味深いことが分かる。抗体ばかりではなく、抗体の部分構造との融合たんぱく質、抗体-低分子化合物複合体のミサイル療法、病因であるたんぱく質が出すシグナルを阻害する低分子化合物など多岐にわたっている。技術の進歩によって創薬プラットホームが広がった成果と捉えることができる。

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