先週金曜日(2013年1月11日)に続いてお目にかかります。「日経バイオテク/機
能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集
長の河田孝雄です。

 今週は水曜日(1月16日)に賀詞交歓会2つに参加しました。機能性食品と関係
が深い日本健康・栄養食品協会など8団体が主催した賀詞交歓会はホテルニューオ
ータニで12時半から、バイオテクノロジー関連の12団体が主催する合同賀詞交歓会
は11時から東京會舘で開かれました。

 両方に関係なさっている企業は、手分けして参加なさったことを数社の方々から
うかがいました。

清水寺「常山蛇勢」の書を山東昭子JHNFA会長が紹介、
乾杯の音頭は大野泰雄NIHS所長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130116/165579/?ST=ffood

日健栄協、1月16日に参議院議員会館で新春セミナー、
3月1日のトクホ講習会で河田照雄京大教授が講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130109/165458/?ST=ffood

JBAなどバイオ関連12団体が合同賀詞交歓会を1月16日に開催、
新たな主催団体は高機能遺伝子デザイン組合
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130109/165471/?ST=ffood

 公益財団法人日本健康・栄養食品協会(JHNFA)などが主催する「平成25年健康
食品新春セミナー・新春賀詞交歓会」には数百人が参加しました。午前中の第1部
「健康食品新春セミナー」は、2011年7月に竣工した参議院議員会館で開催され、
午後の第2部「新春賀詞交歓会」の会場はホテルニューオータニ鶴西の間でした。

 新春賀詞交歓会ではまずJHNFAの山東昭子会長があいさつし、京都清水寺森精範
貫主の書「常山蛇勢」を掲げ、今年は内部の組織固めが大切と話しました。参議院
議員の山東会長は2013年の参議院総選挙に全国区で出馬します。自由民主党です。

 続いて、主催8団体の代表がひな壇に上がり、代表してJHNFAの下田智久理事長が
あいさつしました。JHNFAの他の代表は、特定非営利活動法人 全日本健康自然食品
協会の杢谷正樹理事長、薬業健康食品研究会の吉岡一彦代表実行委員、健康と食品
懇話会の関口洋一会長、一般社団法人 日本栄養評議会の臼杵孝一理事長、一般社
団法人 国際栄養食品協会の林辰行副理事長、サプリメント・エグゼクティブ会議
の駒村純一代表世話人、未来食品技術研究会の吉田脩平会長でした。

 来賓のあいさつは3人が登壇しました。厚生労働省医薬食品局食品安全部の新村
和哉部長、消費者庁食品表示課の増田直弘課長、農林水産省大臣官房の雨宮弘司・
生産振興審議官(兼生産局)の3人です。このうち新村部長は2012年8月までは農林水
産省大臣官房の審議官(兼消費・安全局)を務めていた方です。

 乾杯の音頭を取ったのは、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)の大野康雄所長で
した。大野所長は、JHNFAが2012年7月に消費者庁から受託した「特定保健用食品の
審査基準の検討事業」を進めている検討会の副座長を務めています。検討会の座長
は、寺田雅昭・国立がんセンター名誉総長がお務めです。

 さて、今回のメールでは、エイコサペンタエン酸(EPA)やDHA(ドコサヘキサエ
ン酸)などω3系PUFAの市場の動きをお伝えします。

 日本の千葉県における栄養疫学研究が多大な貢献をして、魚油に多く含まれる
ω3に、医薬品としての巨大な市場が生まれました。

「油化学と疫学研究が日本にそろっていた」と平井愛山・東金病院長、
30年前からのEPAへの取り組みを紹介
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120725/162312/?ST=ffood

 2013年1月10日には、武田薬品工業が、ノルウェーPronova BioPharma社から導入
したEPAエチルとDHAエチルを含むω3脂肪酸エチル製剤「ロトリガ」の販売を開始
しました。Pronova社はドイツBASF社が買収計画を2012年11月に発表しました。

 ロトリガは、持田製薬のEPAエチル製剤「エパデール」と同じく高脂血症治療薬
です。エパデールに強力なライバルが登場しました。

 エパデールのスイッチOTC医薬品は、2012年12月28日に製造販売承認を持田製薬
が取得しました。持田製薬が製造し、大正製薬が「エパデールT」、日水製薬が
「エパアルテ」の製品名で販売します。発売日はまだ公表されていません。

 2013年1月15日には、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を対象とした米国におけ
るエパデールの臨床試験フェーズ2が終了し、主要評価項目において、明確な差が
認められなかったと持田製薬が発表しました。

 エパデールの後発品向けに医薬用EPAを供給しているキユーピーは、今後3年で
医薬用EPAの売上高を15億円増やす目標を、中期計画で発表しました。アジアで
現地先発薬メーカーと市場開拓します。

キユーピーが医薬用EPAを2015年11月期に15億円増収へ、
アジアで現地先発薬メーカーと市場開拓
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130118/165623/?ST=ffood

 ω3は医薬品として年1000億円以上の市場を形成しています。経口投与する医薬
品なので、ω3の食品としての健康機能性のエビデンスが最高峰なのも、必然とい
えそうです。

金澤一郎氏が「食品の機能性評価について」講演、
機能性モデル事業11成分のうちメタ分析PubMed論文数はω3が突出
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157417/?ST=ffood

 持田製薬にEPAを供給している日本水産も、EPAの機能性研究に熱心です。

日本水産、EPAはスポーツ持久力を向上、「SPORTS EPA」を展示会で訴求
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121122/164596/?ST=ffood

 オキアミに多く含まれるω3系リン脂質の機能性研究と事業化も進んで
います。

日本水産がオキアミ油「ニッスイクリルオイル」を商品化、
「食品開発展2011」で展示発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111006/155878/?ST=ffood

ノルウェーAkerBioMarine社、
米Nutrition Business Journalの未来投資賞を受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130116/165546/?ST=ffood

 メールの締め切り時間になりました。農林水産省の補正予算の記事もご覧くだ
さい。

続報、農水省、補正予算20億円で健康リスク低減農林水産物供給システム開発へ、
「攻めの農林水産業」前倒しの一環
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130118/165602/?ST=ffood

           日経BP社 医療局 先進技術情報部
           日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 河田孝雄

※2013年1月11日から1月18日の機能性食品記事リスト(掲載の新しい順)
 リンク先は、日経バイオテクONLINE機能性食品版です。

キユーピーが医薬用EPAを2015年11月期に15億円増収へ、
アジアで現地先発薬メーカーと市場開拓
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130118/165623/?ST=ffood

続報、農水省、補正予算20億円で健康リスク低減農林水産物供給システム開発へ、
「攻めの農林水産業」前倒しの一環
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130118/165602/?ST=ffood

理研PSCと山口大、JST、含硫黄2次代謝物を網羅解析できるS-オミクスを確立、
タマネギの成果をAnalytical Chemistry誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130117/165598/?ST=ffood

清水寺「常山蛇勢」の書を山東昭子JHNFA会長が紹介、
乾杯の音頭は大野泰雄NIHS所長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130116/165579/?ST=ffood

日清オイリオGが食後血糖値対策トクホに紅茶を追加、3月に発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130116/165547/?ST=ffood

ノルウェーAkerBioMarine社、
米Nutrition Business Journalの未来投資賞を受賞
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130116/165546/?ST=ffood

東大医、Notch阻害剤の注射で変形性関節症を予防、PNAS誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130115/165544/?ST=ffood

JST、研究者総覧R&Rと文科省の府省共通管理e-Radと連携開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130115/165543/?ST=ffood