新春のお喜びを申し上げます。
 皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。

 ジーンテクノサイエンスは、2001年にバイオベンチャーとし産声を上げてから11年の時を経て、昨年11月に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしました。

 これも、ひとえに長きにわたり御支援、御協力頂きました関係者皆様のおかげと感謝いたしております。

 さて、今年は巳年です。 巳年の「巳」の字は頭と体が出来かけた胎児を表すことから、物事が成熟し新たな事象が生まれる時期と解釈されているとのことです。

 昨年は、ヨーロッパの信用不安や原発問題、中国関係などなど国内外ともに課題がどんどん集積してきているなかで、昨年末に12もの政党にて行われた選挙によって選ばれた自由民主党が本格稼働し、3年前とは生まれ変わり日本を如何様に導いてくれるのか、また、よき社会へ向けて再始動を願うところです。
一方、私どものフィールドにおきましても、いまだ充たされぬ疾患に対して新たな医薬品の開発が望まれていますが、その難しさは増しているかに思われます。
 
 このような時期に、京都大学山中伸弥教授のiPS細胞の研究がノーベル賞を受けられ、この受賞後の記者会見でiPS細胞の研究は再生医療はもとより、難治性疾患や希少疾患に向けての「創薬」研究に腹を据えてとりくむ事だと語られた「創薬」という発言が強く印象づけられました。

 iPS細胞の研究が本格始動し、バイオテクノロジーに新たなイノベーションを起こしていくことが医薬品開発の解決の糸口になるのではと予感いたします。
巳年の今年は、その謂れのように各方面で新たな事象が目覚める年なのではないでしょうか。是非とも新たな出発になる年として期待するところです。

 最後に、私としてはバイオベンチャーも民間企業であることから、ビジネスに目をむけて経営をして参りましたし、このことは企業として当然のことです。しかし、 山中教授が研究資金に苦労されながらも常に研究者としての理念を語られていたことは私にとってバイオベンチャーとしての原点を思い起こさせられ、ほほを打たれ目覚めさせられたような一撃がありました。

 この気持ちを再認識し、山中教授のノーベル賞はもう過去のもの明日からは一研究者としての気持ちを僭越ですが少しばかり共有させて頂き今後の経営により一層精進してまいりたいと存じます。