皆様こんにちは。水曜日のコラムを担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
2012年も残すところ10日余り。皆様にとって2012年はどんな年だったでしょうか。

 12月16日の衆議院議員総選挙では自民党が圧勝し、自公連立政権が発足する見通し
です。政権発足を前に、円高は修正され、日経平均株価は上昇するなど、経済情勢は
少し快方に向かいつつあると言っていいでしょう。

 バイオ業界の2012年はどうだったかというと、何よりも大きな話題として京都大学
iPS細胞研究所の山中伸弥所長のノーベル賞受賞が挙げられます。これを契機に産業
分野としてもバイオが注目され、バイオベンチャーの株価は回復。また、国内のバイ
オ製品・サービス市場の市場規模も堅調に拡大し、2011年比1.3%増の2兆7534億円に
なると見込まれています。安部総裁は前回首相を務めた時にイノベーション25戦略会
議を発足させて、イノベーション施策を推進しただけに、今後、バイオや医療分野で
イノベーションが加速することは間違いないと考えています。

 ちなみに、バイオ分野の2012年の動向については、日経バイオ年鑑2013をご覧くだ
さい。今年はとりわけ日経バイオ年鑑をご購読いただくと利用できる日経バイオ年鑑
オンライン版の利便性向上に力を入れました。書籍版をご購入いただかなければ利用
できませんが、ぜひこの機会にご利用いただければと思います。

日経バイオ年鑑2013オンライン版
https://bio.nikkeibp.co.jp/db/yb2013/

日経バイオ年鑑のご購入はこちら
http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/book/05.html

 ところで、2012年のニュースの1つに、京都大学大学院薬学研究科元教授の辻本豪
三氏の逮捕劇というものがありました。研究機器の納入業者から賄賂を受け取ったと
いうのが直接の容疑ですが、その背後に研究費の預け金が存在していました。

https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120810/162706/

 研究費の預け金についてはかねてよりアカデミアの世界でかなり常態化していると
指摘され、単年度主義に問題があるとして科研費についてはその大部分が既に基金化
されています。それによって預け金の問題は解消しつつあるのでしょうか。運用でさ
らに改善を要する点はないのでしょうか。そうした科研費の不正使用の実態と、運用
で改善すべき点などを把握するために、総務省の行政評価局が調査に乗り出しました
。調査は、「科学研究費補助金等の適正な使用の確保に関する行政評価・監視」とい
うもので、その参考とするために、現在、総務省では情報提供を求めています。

 対象は文部科学省が管轄するいわゆる科研費などの研究費で、不正に使用されてい
る事例に関する情報提供と、その手続きや制度などの運用の改善点に関する情報提供
を、電子メールやパブリックコメントの意見提出フォームを介して求めています。2
月28日が締め切りです。

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/000066039.html

 原則は実名だけど、匿名での情報提供も可能で、情報に基づいて大学などに調査を
行い、2013年秋に報告書をまとめて文科省に勧告を行うとのことです。内部告発的な
ことをするのは気が引けるという方もおられるかもしれませんが、総務省では情報提
供者の立場が悪くならないように配慮するということです。いずれにしても科研費の
使い勝手が少しでもよくなるのであれば、より多くの研究者が前向きに協力すべきこ
とかと思われます。バイオ産業やその研究環境が少しでも良くなるように、皆様と共
に声を上げていきたいと考えています。

 最後にもう一言。弊社では現在、2014年度の新卒採用の募集を行っています。関心
がある方はぜひ、下のリンクをご覧ください。

 http://jinji.nikkeibp.co.jp/jinji/

 本日はこのあたりで失礼します。

 なお、何度か紹介していますが、日経バイオテクONLINEに掲載した記事のうち、機
能性食品に関する話題のみを提供するサービス、環境・農業に関する話題のみを提供
するサービスを開始しました。食品関係者、環境バイオ、農業バイオの関係者は、こ
ちらのご利用をぜひともご検討ください。

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 また、日経バイオテクONLINEでは、皆様からの「人材募集」「セミナー・学会」
「技術シーズ」などの告知の掲載コーナーも設けています。「人材募集」は大学、公
的研究機関の研究者個人による募集告知のみ無料としていますが、「セミナー・学会

「技術シーズ」の告知については、大学などの事務局の方による告知等も受け付けて
います。ただし、企業による告知はいずれも有料とさせていただいています。

 特に人材募集のコーナーは利用者も多く、投稿いただいた方からご好評をいただい
ています。一度登録すれば何度でもご利用いただけるので、どしどしご利用ください

投稿について、詳細は下記をご覧ください
https://bio.nikkeibp.co.jp/help/manual.html

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                    日経バイオテク編集長 橋本宗明