こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。金曜日の休日があったため、久しぶりの登場です。

 先月の話ですが、タイの古都チェンマイで開催されたアジア細胞治療学会(ACTO)を取材してきました。私にとっては初めてのタイ。チェンマイはこじんまりとした街で、中心部にはレストランやマッサージ店、雑貨店などが建ち並んでいました。道路はかなりの部分が舗装されておらず土煙が舞っていましたが、それでも寺院の金箔で覆われた建造物などにタイらしさを感じることができました。

 ACTOは今年が3回目の開催。基礎研究よりは臨床研究にフォーカスしており、過去2回は日本や韓国など細胞治療、再生医療の実用化で先行している国からの発表が幅をきかせていました。今年もその傾向は続いていましたが、初めてイランから研究者が参加して発表したり、シンガポールから先進的な研究成果の報告があるなど、細胞再生医療がアジア各国に拡散浸透しつつある状況が伺えました。

 細胞再生医療の規制制度の整備も各国で進みつつあります。シンガポールのように新たなガイドラインを導入しようとしている国と比較すると、昔ながらの薬事法で規制している日本の方が遅れをとりつつあるとも言えます。ACTOの詳細は、来週月曜日に発売される日経バイオテクに掲載します。

ACTO2012、自治医科大学の小澤教授、MSCによるGVHD治療の結果を紹介
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121203/164759/

ACTO2012、Peking UniversityのKaiyan Liu氏、ハプロタイプ一致移植はハイリスク血液がん患者にも有効
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121204/164778/

ACTO2012、National University of SingaporeのCampana氏、NK細胞療法の新規技術を報告
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121204/164821/

ACTO2012、イランShiraz UniversityのGhaderi氏、脂肪由来幹細胞の研究成果を発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121208/164964/

ACTO2012、タイChulalongkorn UniversityのIsrasena氏、ウィスコットアルドリッチ症候群対象の遺伝子治療について発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121208/164966/