◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 アグリバイオ最新情報【2012年9月30日】のハイライト
       ISAAA日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の冨田房男代表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 先月、米国での旱魃とその対応試験の進み方が順調と述べたが、実際には相当ひど
いようで、世界銀行も食糧価格高騰への対応策を提言をしている。それに引き換え日
本は台風の被害・竜巻の被害があるが、あまり食糧安全保障に関心が薄いのが私にと
っては懸念事項である。

 アジアではフィリピンが組み換えトウモロコシの商業栽培で大成功を収め、輸出を
する備蓄ができていると宣言し、南米ではアルゼンチンがトウモロコシの輸出を実際
に増加させている。

 これに対して日本は、何ら話題にもしていない。特に、北海道は組み換え禁止条例
を続行することを決めたばかりだ。道民アンケートで組み換えに不安がある人が多か
ったことを根拠にしているが、アンケートではもちろん、条例でもただ「組み換え作
物をどう思いますか」と質問しただけである。「政府が認可した組み換え作物」と
は、どこにも書かれていない。これでは、意見誘導型のアンケートである。また、条
例は国の考えに逆らったものと言えるだろう。これに対し、今月のニュースにある欧
州委員会(EU)裁判所の「遺伝子組み換え作物を栽培する農業生産者の権利を支持す
る判決」は、真を突いたものである。いい加減に科学を政治(票集めの人気取り)で
止める愚はやめてほしい。

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)アグリバイオ最新情報【2012年9月30日】

世界
世界銀行が食糧価格高騰に対応

アフリカ
ケニアの遺伝子組換え作物の研究プロジェクトは、コミュニケーション活動との相乗効果を求めている
タンザニアは、遺伝子工学を取り込んでいる

南北アメリカ
アイオワ州立大学とROSETTAグリーンパートナーは、線虫に対する抵抗性植物の品種を開発
新しい植物代謝産物を発見
短日性は、寒冷ストレスを生き残るための植物側の準備である
西部大平原地帯で2013年には乾燥耐性トウモロコシが商業栽培される
アルゼンチントウモロコシ輸出を増加
AMA(米国医師会)は、GM技術の支援を改めて表明

アジア・太平洋
中国の科学者は、二倍体のワタのゲノム解析を完了
フィリピンは、トウモロコシを輸出できる準備ができた
ゴールデンライス情勢をIRRIが更新
ベトナム首相はグリーン農業を支援
Brookes氏がインドネシアのステークホルダーに遺伝子組換え作物の世界的な影響について講演
フィリピンバイオテクに関する報告書

ヨーロッパ
安全な家畜飼料の開発:毒素のないナタネの開発
EUの裁判所は、GM作物を栽培する農業生産者の権利を支持

研究
科学者たちは、西洋ハムシモドキのBtトウモロコシへの適応を検討
単一と多重BT形質をもつ雑種によるBtワタ圃場試験

文献備忘録
遺伝子組換え作物の年次報告が更新された
ISAAAのGM承認データベース

 全文はこちらでお読みいただけます。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121011/163720/