◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 アグリバイオ最新情報【2012年7月31日】のハイライト
       ISAAA日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の冨田房男代表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 次々と作物のゲノム解析が進んできている。今月は、メロンとバナナのゲノム解析が完了に向かっているとの報告があった。夕張メロンもいずれはゲノムが解読されるだろう。

 米国では、旱魃がひどいようで穀物類の価格も上がっている。乾燥耐性の組み換え作物の育種は、これまでにも述べてきたが、これとは反対に冠水耐性ダイズの開発の可能性が大きいとされている。

 米国では遺伝子組み換え作物の導入が引き続き増えているが、一方で日本は、承認はあるものの依然として商業栽培はない。果たしてこれで日本の農業はまともに発展できるのか懸念される。また欧州連合(EU)は、遺伝子組み換え作物に関する合意形成の遅れは、35年の累積遅延に当たるとしている。我が国に当てはめるとおそらく50年以上になると感じている。

世界

OECD: 発展途上国で農場での収率アップ
メロンのゲノム解析が完了
G20首脳は食料安全保障を強化する革新的戦略を打ち出した
国際チームがバナナゲノムの塩基配列を決定

アフリカ

ウガンダは、収量を上げるために組み換え作物を承認する予定

南北アメリカ

新規除草剤耐性カノーラがカナダで承認された
米国農務省(USDA): 米国では遺伝子組み換え作物の導入が引き続いている
冠水耐性ダイズ開発の可能性が大きい

アジア
稲の品質と生産性を上げる遺伝子が同定された
フィリピンの著名な下院議員がBTナス研究の安全性を検証
PNASがインドにおけるBTワタの社会・経済学的インパクトを報告
日本における遺伝子組換えに関する有用性の報告:承認はあるものの依然として商業栽培はない

ヨーロッパ
スペイン政府: 遺伝子組み換えトウモロコシの方が在来種よりも環境にやさしい
欧州食品安全機関(EFSA): 遺伝子組み換えトウモロコシ( MIR162)は安全に利用できると決定
35年相当: EUにおける遺伝子組み換え作物に関する投票集計の累積遅延
規制のハードルが高いにも関わらずフランスの農業バイオは進展している
遺伝子組み換え作物研究への支援は増加している

研究

遺伝子組み換えと非組み換えトウモロコシを飼料として乳牛に与えた際の遺伝子発現パターン
ラットを用いた高オレイン酸除草剤耐性ダイズの亜慢性摂餌試験

文献備忘録
カートウーンと遺伝子組み換えに関する著書
遺伝子組み換えに関する国別の現状と動向

 全文はこちらでお読みいただけます。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120809/162667/