(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2012年7月31日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

OECD: 発展途上国で農場での収率アップ

2012年6月26日から28日にビクトリアパークプラザ、ロンドンで開催されたこれからの農業に関する欧州会議でWayne Jones氏(OECDの農業・食品と貿易市場部門長)は、発展途上国での農場での収率アップが今後10年間の食糧の世界の需要を満たすための方法の一つであると述べた。このような供給増加は、発展途上国と先進工業国との間のギャップを埋め、価格も5%から20%低下させることにつながると追加して述べた。
ジョーンズ氏は、「2050年の世界的な食料と飼料の需要を満たすためには、60%の増加が必須である。人口は指数関数的に増加し、さらにより多くの人々が農村から都市に移動し、しかも彼らの食事の好みが肉に向かうことになる。したがって、農業生産可能な土地が農村地域で増加するので2050年までに農業生産が5%上がる可能性がある」とさらに追加説明した。
彼はまた以下のように述べた。「バイオテクノロジーは、特効薬ではない。しかし、発展途上国での生産を高めることになる。情報の不足によるバイオテクノロジーに関する人々の懸念も時間の経過とともに減少している。これらの課題は、産業界だけでなく、他の関係機関によって対処されつつある」
詳しくは以下のサイトを見てください。 http://www.agra-net.com/portal2/home.jsp?template=newsarticle&artid=20017970515&pubid=ag002.
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メロンのゲノム解析が完了

Melonomicsプロジェクト(農業ゲノミクスの研究センター(CRAG)が率いるスペインの9つの研究センターのコンソーシアム)は、メロンのゲノムの塩基配列を決定し、さらに7品種の特定のゲノムも決めた。これは、初めての民間と国営のセンター共同の取り組みである。
これは、ゲノム調節センターのRoderic Guigó氏のチームの拠出金とスペイン国立研究会議のPere Puigdomènech氏と食と農の研究・技術研究所(IRTA)のRordi Garcia Mas氏によって実施された科学研究である。
研究の結果によるとメロンのゲノムは、4億5000万塩基対で2万7427の遺伝子を持っている。これは、最もメロンに近縁のキュウリのゲノムよりも大きい。キュウリは、3億6000万塩基対を持っている。Puigdomènech氏は、「我々は、耐病性に関連する411の遺伝子を同定した」と述べた。「系統的に関連の深い作物と比較するとこの種のゲノムは、極めて高い変動をしている」とも述べた。
同氏らは、果実の熟成に関与する89の遺伝子を同定した。その中で、26遺伝子は、カロチノイドの蓄積に関与し、63遺伝子が糖の蓄積とメロン風味に関与すると分かった。
Garcia Mas氏は、さらに以下のように述べた。「農業に価値のある特性に関係するゲノムと遺伝子を知ることによって、より耐病性品種を得るとかより良い品質特性をもつように品種改良できるようになる」
CRAG からのニュースリリースは以下のサイトを見てください。 http://www.cragenomica.es/news/news.php?year=2012&month=07&id=19
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G20首脳は食料安全保障を強化する革新的戦略を打ち出した

G20首脳は、メキシコ2012年サミットの間の6月18日に世界の食料安全保障を強化し、発展途上国の農民の生活の質を向上させる革新的な戦略を発表した。これは、賞を与え、また、AgResultsと呼ぶ市場ベースのインセンティブを提供する提案である。AgResultsは、小規模農家の生活の質を向上させ、農業の "プルメカニズム"を用いて貧しくしかも脆弱な人々のために食料安全保障を改善するためのイニシアチブである。プルメカニズムは、成功した技術革新とその普及に報いる成果ベースの経済的インセンティブである。
AgResultsは、世界の食料安全保障と農業開発の大きな幾つかの問題に今後数年間かけて試験的な試みを開始する予定である。最初の例としてサハラ以南のアフリカのトウモロコシの生産に焦点を当て小規模農家にトウモロコシの農場での革新的貯蔵技術の導入をするため、すなわちアフラトキシン汚染を削減するための画期的な技術やビタミンA強化品種の市場の構築を挙げている。
AgResultsについての詳しいことは以下のサイトを見てください。 http://farastaff.blogspot.com/2012/06/g20-mexico-2012-launched-innovative.html また以下のサイトも見てください。http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/EXTABOUTUS/ORGANIZATION/CFPEXT/0,%20,contentMDK:23005969~pagePK:64060249~piPK:64060294~theSitePK:299948,00.html
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国際チームがバナナゲノムの塩基配列を決定

フランスの科学者が率いる国際研究チームは、各種の塩基配列決定戦略を組み合わせてバナナ(Musa acuminate)の塩基配列を決定し、ドラフトゲノムの解析を始めた。チームは植物の進化の歴史と他の植物との関係を倍化した半数体. Musa acuminataバナナから得た5億2300万塩基対のドラフトゲノム配列を用いて探った。
グローバル•ムーサゲノムコンソーシアムのメンバーを含むこの研究チームによると、ゲノムの91%が配列決定され、想定される3万6542の遺伝子の92%を染色体上に配置できたとしている。Angelique D'Hont氏(フランス農業研究開発センターのゲノム構造と進化のグループ長)は、以下のように言っている。「これはバナナの研究者に非常に大きな力になる高品質の基準塩基配列である」
この研究では、科学者たちはPahangとして知られている半数体を倍加したものに焦点をあてている。これはMalaccensis亜種から得られた野生のM. acuminataを培養することによって得られたものである。野生の植物の半数体ゲノムは、今日栽培されているものの約半数を占める体細胞クローンで、Cavendishと呼ばれている3倍体に見いだされるものである。またバナナストリークウイルスの塩基配列から、バナナ果実の成熟に関与する遺伝子の洞察もこのチームの塩基配列位データから行われた。
この件の新しい進展についてのニュースリリースは以下のサイトにある。http://www.promusa.org/tiki-view_blog_post.php?postId=173/. Access to the sequencing data is available at http://banana-genome.cirad.fr/.
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アフリカ

ウガンダは、収量を上げるために組換え作物を承認する予定

ウガンダのバイオテクノロジー・バイオコンソーシアムによるとウガンダは、生産を高めるために遺伝子組み換え(GM)作物を許可する法案を検討している。この法案は、他のアフリカ諸国(南アフリカ、エジプト、ブルキナファソ)におけるGM作物の導入に成功についての報告に基本を置いている。また、許可される作物は青枯病抵抗性バナナ、乾燥耐性トウモロコシ、害虫抵抗性ワタ、ウィルス耐性キャッサバが含まれていることが報告されている。
これについては以下のサイトを見てください。 http://www.chabsa.org/aggregator/categories/1 また以下のサイトも見てください。http://www.bloomberg.com/news/2012-06-25/uganda-may-allow-genetically-modified-crops-to-boost-production.html for more details.
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南北アメリカ

新規除草剤耐性カノーラがカナダで承認された
モンサント社の次世代のラウンドアップレディの新除草剤耐性カノーラ品種が2012年6月8日に飼料用に、6月18日に食品用にカナダ食品検査庁(CFIA)植物バイオ室と飼料部で承認を与えられた。
新カノーラ品種は、Roundup Readyの商品名で市場に出される。これは、雑草制御が強化され、より広い対応性をもっている。この品種は広い応用性と大きな対応性があるのでより効果的な除草剤の効果を出すことができ、多年生雑草やカノーラ耕作地で一年性の制御の難しい雑草を制御できるので収量を最大化することができる。
ニュースリリースは、以下のサイトで見ることができる。 http://www.monsanto.ca/newsviews/Pages/NR20120626.aspx.
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米国農務省(USDA): 米国では遺伝子組み換え作物の導入が引き続いている

米国農務省経済調査サービスは、除草剤耐性や害虫抵抗性作物の導入に関する年次報告書を発表した。米国農務省の調査データによると遺伝子組換えダイズ、トウモロコシ、ワタの作付面積はかなり大きく伸びた。除草剤耐性ダイズの作付面積は1997年の17%から2012年には93%に増加した。除草剤耐性のトウモロコシは1997年の10%から2012年には80%になった。一方、害虫抵抗性Btトウモロコシは、1997年の8%から2012年に67%に、Btワタの作付けは、1997年の15%から2012年に77%により迅速に増加した。
詳しくは以下のサイトにある。 http://www.ers.usda.gov/data-products/adoption-of-genetically-engineered-crops-in-the-us.aspx.
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冠水耐性ダイズ開発の可能性が大きい

ミシシッピデルタの農業生産者たちでは、水田の輪作に栽培しているダイズが最大25%の減収を被る可能性がある。しかし、米国商務省の農業研究サービスのTara Van Toai 氏が率いる科学者たちは、この問題に対する解決策を見つけた。彼らは、米国産大豆の狭い遺伝的基盤を補完し、湿った土壌とそれに関連する疾患への耐性を向上させるために非米国原産のダイズ品種から遺伝子を組込んでいる。これは、冠水耐性大豆の開発への端緒になる。
検索用実験室では、上位3品種の冠水耐性ダイズ品種を選定した:Nam Vang、カンボジア原産のもの、VND2、中国原産のもの、ATF15-1、オーストラリア原産のものである。これらは、丈が高く大きな種子を付け、収量も高い。冠水実験を実験圃場で行ったところ通常と同じ収量が得られた。
ARS News は、以下のサイトにある。NewsService@ars.usda.gov
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アジア

稲の品質と生産性を高める遺伝子が同定された

Fun Xiangdong氏が率いる中国科学アカデミーの科学者たちは、稲の品質と生産性に影響を及ぼす遺伝子を同定した。GW8という遺伝子が、パキスタンの香り米で質の良いBasmati種から分離された。遺伝子は、種子中の澱粉の配列を変えて食味を向上させることに携わっている。この遺伝子は、米粒の形や色をも制御している。
研究はまた、遺伝子はさまざまな形で存在おり、変種では、粒重に影響を及ぼし、その結果収量も向上する。 GW8第三の変種は、最近同時二つの変種の特徴を組み合わせたもので品質と生産性の両方に影響を与えることがわかった。
この報告では、GW8の3番目の変種を、高収量稲に導入すると生産性は同じだが、米粒の品質を著しく向上させることができるとしている。
ニュースの詳細は以下のサイトにある。http://english.cas.cn/Ne/CASE/201206/t20120625_87531.shtml
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フイリピンの著名な下院議員がBTナス研究の安全性を検証

科学および科学技術と環境擁護の下院議員として著名なAngelo Palmones氏は、University of Southern Mindanao (USM), Kabacan, North Cotabatoにある実験圃場を見学・検証したあと果物やナスの害虫であるナスノメイガ耐性のBtナスを多くの実験圃場で試験する必要性を擁護した。Palmones氏は、Btナスが環境でのバランスを促進するのみならず健康な農業者による良質で化学薬剤の少ない農業に貢献するところあるとした。彼はBtナスが実用化されれば、製品を特に残留化学品の存在に厳しい植物検疫規制を持つ国に輸出することができることも指摘した。
North Cotabato州農業委員会の議長で理事会のメンバーであるVicente Sorupia, Jr.氏は、非Btナスと遺伝子組み換えBtナスの違いは農薬の有無とともに明白な違いがあることを示した。従来のナスは、ナスノメイガによる穴があるのに対しBtナスにはその穴はなく、清潔さと穴がないことを明確にした。彼は、Btナスの科学を説明し、手を差し伸べているLGUの科学者と地元の農業研究者に感謝した。彼はまた地方自治体の農業研究者はBtナスとその有用性を農業者にきちんと教えることを奨励した。
North Cotabato州地方政府とその地方農業研究者や技術者は、また、土壌中の昆虫、ミミズ、およびその他の昆虫について近傍の2500平方メートルの圃場試験について観察した。下院議員は、Btナス栽培地には自然の土壌生物がそのまま存在し、Btナスの根は地下生物に対して有害ではないこと、したがって有用なものである証拠があると指摘した。
Btナスの多実験圃場での試験に対するアンチGMOグループが提出した環境令状について、Palmones氏はBtナスのプロジェクトが正当な研究であるため、彼は請願に反対していると述べた。 「Btナスは人々に害をもたらすことはない。このような研究を停止した場合、我々は現代科学技術を使用している国に向かうことも発展することもない。もしもこれを行わなかったら我が国は、取り残される。特に農業生産者が取り残されることになる」と、Palmones氏は言った。
フィリピンのBtナスプロジェクトについての詳しいことは以下のサイトにある。 http://www.bic.searca.org または e-mail bic@agri.searca.org
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PNASがインドにおけるBTワタの社会・経済学的インパクトを報告

全米科学アカデミー紀要(PNAS)2012年7月2日号に、インドにおけるBtワタの経済的および動向のインパクトの解析により害虫の被害を減少させることで24%の収率増と小規模農業生産者に50%の利益増をもたらしたとする報告が掲載された。Goettingen のGeorg-August Universityの研究者であるJonas KathageとMatin Qaim の両氏は、農業生産者の利益の向上が持続可能であることに気付いた。Btワタ栽培農業生産者は、06年から08年期間中に家庭の生活水準が18%向上したことが判明した。従来の品種よりもその利益は大きく、小規模農業生産者に大きなプラスのインパクトを与え、その生活水準を改善した。この研究は、インドの4つの主要な綿花生産州で02年から08年の間に533のワタ生産農業者について実施したものである。
Qaim氏は、従来のワタ農業生産者と比較して「作物への損害を減少することによる収量増加があり、しかもこれが農業生産者の収入増加、ひいては生活水準の向上につながっている。これらは貧困からの脱出へと向かうものになる」と述べている。

研究の要旨は、以下のサイトにある。http://www.pnas.org/content/early/2012/06/25/1203647109 また、報告の全文は、以下のサイトにある。 http://www.pnas.org/content/early/2012/06/25/1203647109.full.pdf+html また、これを支持する情報は以下のサイトにある。 http://www.pnas.org/content/suppl/2012/06/26/1203647109.DCSupplemental/pnas.201203647SI.pdf
問い合わせは以下に行ってください・ jkathag@uni-goettingen.de または mqaim@uni-goettingen.de
インドのバイオに関するニュースは、Bhagirath Choudhary あてに行ってください。 b.choudhary@cgiar.org
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日本における遺伝子組み換えに関する有用性の報告:承認はあるものの依然として商業栽培はない

米国農務省外国農業サービス(USDA FAS)グローバル情報ネットワークが日本の農業バイテクに関する報告を出した。報告は、1人当たりの輸入が世界最大であると考えられている食品•飼料の輸入に対する日本の大きな依存度にハイライトを当てている。日本は、トウモロコシ約1600万トン、ダイズ400万トンを輸入しており、しかもその約4分の3は遺伝子組み換えのものである。

日本におけるバイオテクノロジー規制は、許容される期間内に、科学ベースの透明性、効率、およびプロセスの承認を行っていると特徴付けられる。しかし、日本のバイオテクノロジー審査システムは、今後10年間で市場に出てくる遺伝子組換え品種数や多様な特性をもったものへの対応を考えると遅いと考えられる。

政府は、食品の使用への申請を130件以上行っていたが、2011年は44件の審査を完了したに過ぎない。栽培を含む環境への放出の承認は、7作物の95品種だった。09年にサントリーが行ったバラが、唯一の日本の商業栽培であり、他のものは、様々な作物の多数の承認があるにもかかわらす商業栽培はなされていない。

報告は以下のサイトからダウンロードできる。http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Agricultural%20Biotechnology%20Annual_Tokyo_Japan_9-19-2011.pdf
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ヨーロッパ

スペイン政府: 遺伝子組み換えトウモロコシの方が在来種よりも環境にやさしい

遺伝子組み換え作物を支持する欧州諸国の一つであるスペインは、農業・環境省が、遺伝子組み換えトウモロコシの方が、在来種よりもより環境にやさしいと述べて、さらにその支持を強めた。
Miguel Arias Cañete氏が率いるこの省は遺伝子組み換え作物と有機作物との新しい隔離距離を設定する用意があるとしている。しかしこのルールの設定は、農業生産者や環境保護者の反対で進めることに失敗した。Alejandro Alonso代行は、さらに同省が、遺伝子組み換え作物、在来種、有機作物の共存のための新勅令草案に取り組んでいると説明した。
スペイン語の原報告は以下のサイトにある。 http://sociedad.elpais.com/sociedad/2012/06/25/actualidad/1340649867_357787.html.
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欧州食品安全機関(EFSA): 遺伝子組み換えトウモロコシ( MIR162)は安全に利用できると決定

欧州食品安全機関(EFSA)は、害虫抵抗性トウモロコシMIR162は、食品や飼料利用に輸入し、加工することは安全であるという科学的意見を発表した。 EFSA GMOパネルは、MIR162に関するリスク評価の知見は、欧州連合(EU)の加盟国から提出された科学的コメントに答えるものとしている。この結果はまた、MIR162が人間と動物の健康、環境への影響の面でこの相当する市場で入手可能な対応品種及び他の非遺伝子組み換え在来種と同様に安全であると示した。
EFSAの科学的コメントは以下のサイトにある。http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2756.htm.
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35 年相当: EUにおける遺伝子組み換え作物に関する投票集計の累積遅延

「35年相当:EUにおける遺伝子組み換え作物に関する投票集計の累積遅延」と題する報告書をEuropaBiosが発表し、そのサイトに載せた。EUにおける遺伝子組換え作物の現在の承認システムは、厳しく、しかも遅いことを特徴とするものである。全ての作物へのEU承認の経過をたどってみると35年の遅れに相当するとしている。このことが、食品の高価格につながり、ヨーロッパの農業生産者の競争力を損なっている。また、EUの輸入依存度が増加し、輸入事業者と企業の法的不確実性を生み出している。
遺伝子組み換え生産者は第三世界諸国では急速な増加率で採択が進み、EUへの輸出が増加しているにもかかわらずこのシナリオが今でも進んでいる。現在04年以降47作物が承認され、まだ74作物が承認途上にある。EUにおけるGMの遅い承認ペースでは、承認待ちの総数は、2015年には100以上に増加すると予想される。
ニュースは、以下のサイトにある。 http://www.europabio.org/agricultural/positions/35-years-and-counting-cumulative-delays-eu-votes-gm-crops. 報告書は、以下のサイトからダウンロードできる。 http://www.europabio.org/sites/default/files/position/35_years_of_delays_in_the_eu_approval_of_gm_products_europ....pdf. また、ビデオは、以下のサイトにある。 http://www.europabio.org/bureaucratic-barriers-biotech.
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規制のハードルが高いにも拘わらずフランスの農業バイオは進展している

米国農務省外国農業サービス(USDA FAS)グローバル情報ネットワークによるとフランスの農業バイオについて報告している。フランスは、農業生産者にもたらす利点のために遺伝子組み換え作物を導入した。当時Btトウモロコシが広く栽培され、ダイズも大量に輸入され、また膨大な蒸留酒用乾燥穀類(DDG’s)も南北アメリカおよび米国から2011年までは輸入されていた。しかし、経済的な理由ではなく、規制を遺伝子組み換え作物に対して行い、フランスが180度の転換を行なった。したがって、EUで承認されていない遺伝子組み換え品種の潜在的な存在可能性に関する問題から今年のDDG’sの輸入は大きな影響を与えている。

たとえそうであっても、報告では、フランスの植物バイオ、特に国立農業研究所(INRA)の研究は進展していると指摘している。この研究所は、遺伝子組換えのほかに新たな植物育種技術を用いたバイオテクノロジーの研究に投資している。またArvalisと呼ばれる農業生産者が資金提供する応用研究機関もあり、ここではバイオテクノロジーを含む様々の研究プログラムを進めている。
詳しくは、24ページの報告を下記のサイトから得られる。 http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Agricultural%20Biotechnology%20Annual_Paris_France_6-14-2012.pdf
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遺伝子組み換え作物研究への支援は増加している

遺伝子組み換え作物への一般市民の受容度は、英国のThe Independent誌が行ったComResの調査によると増加しているように見受けられる。
政府は農業生産者の農薬使用を減らすために、遺伝子組み換え作物の研究を許可するかどうかを回答者は尋ねた。大半(64%)が合意し、27%が反対し、9%は未定であった。また、結果には性差があった。女性は男性よりも遺伝子組み換え作物の試験の実施について、より多くの知識を持つことが分かった。しかし、多くの男性(70%)は、そのような実験は、奨励されるべきであるとしたのに対して58%が同じ考えであった。
幾つかの相違点が、意見と回答者の年齢、社会的位置、または住まい面で認められた。全体的な所見は、英国の遺伝子組み換え作物研究を奨励するには、より静かに徐々に懐疑的な人々に勝つように願っている。現時点で、遺伝子組み換え作物は英国で商業的に栽培されていないが、輸入製品にはダイズのような遺伝子組換え作物が入っており、飼料に使われている。
原報告は、以下のサイトから得られる。 http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/dramatic-change-as-twothirds-now-support-gm-crop-testing-7973432.html.
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研究

遺伝子組み換えと非組み換えトウモロコシを飼料として乳牛に与えた際の遺伝子発現パターン

家畜に遺伝子組み換え(GM)トウモロコシMON810を与えた際の影響試験は数多くある。その大部分は、動物の動きや健康への影響、また組み換えたDNAやその産物であるたんぱく質の行方に関するものであった。しかし、乳牛の遺伝子発現にMON810が影響するかの報告はなかった。

05年から07年に行われた研究では、18頭の乳牛をセットとし、一方には遺伝子組み換えトウモロコシMON810を飼料として与え、他方の18頭にはMON810に対応する遺伝子非組み換えトウモロコシを飼料として与え、組み換えたDNAおよびたんぱく質の行方を調査した。25カ月後にGMトウモロコシ群10頭と非GMトウモロコシ群7 頭を運用上の理由のために屠殺した。ドイツTechnische Universität MünchenのPatrick Guertler 博士と共同研究者が屠殺した乳牛の消化管および肝臓から組織を採って分析することにより、フォローアップ調査を行った。彼らは炎症、細胞周期、プログラム細胞死(PCD)の経路の主要な遺伝子発現解析を行った。

結果は、非GMトウモロコシとGMトウモロコシの飼料で飼育した牛の遺伝子発現プロファイルには有意差がないことが判明した。したがって、MON810は、消化管および肝臓での炎症、細胞周期、プログラム細胞死(PCD)の経路の主要な遺伝子発現に有害な影響を与えないことを示していることになる。
研究報告は、以下のサイトから入手できる。
http://www.springerlink.com/content/w3004g13217280r1/.
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ラットを用いた高オレイン酸除草剤耐性ダイズの亜慢性摂餌試験

トランス脂肪酸の消費量は、しばしば心血管疾患、癌、その他の疾患に関連があるとされている。そこで加工油のトランス脂肪酸の量を減らすためのさまざまな試みがなされている。

China Agricultural University のXiaozhe Qi氏と共同研究者は、高オレイン酸ダイズ(DP-305423ダイズまたはTREUS)を除草剤耐性ダイズ(ラウンドアップ•レディ)と交配した。得られた品種305423は×40-3-2(GM HOA-HT)をSprague-Dawleyラットに飼料として与え、この組換えダイズの影響を栄養学研究及び生きたラットの生育を見ることで試験した。

それぞれのラット群をGM HOA-HTまたは対応する非組み換えダイズ(JACK)の異なる食餌濃度(7.5%、15%、30%)で飼育した。 90日後に、栄養と成長状況を標準的な臨床化学、血液、臓器の分析を行って評価した。有意差はGMダイズと非GMダイズを与えたが、全ての値が正常範囲にあるラットの間で見られるもので飼料によるものではなかった。研究者によると研究の結果は、GM HOA-HTは、その対応非GMと同様に安全であることを意味すると結論した。
研究報告は以下のサイトから得られる。 http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691512004668.
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文献備忘録

カートウーンと遺伝子組み換えに関する著書

カートウーンや他の一般的な芸術表現は、メッセージを伝えるのに言葉よりも強力なことがある。人気の高い現代的なアイデアを反映させる意味において、カートウーンが、興味、疑問、共感に関する感情的ものを引き出すことがある。新しいカートウーンの活用法が「科学と人気メディア:カートウーン作家はどう遺伝子組み換え作物を可視化するか(Science and Popular Media: How Cartoonists Visualize Crop Biotechnology)に紹介されている。国際アグリ事業団の第4作目の著書が以下のサイトからオンラインで入手できる。

http://www.isaaa.org/resources/publications/science_and_popular_media_how_cartoonists_visualize_crop_biotechnology/download/default.asp

この著作は、フィリピンの国有新聞に属するカートウーン作家がどのように遺伝子組換みえを捉えるかを研究した結果のハイライトである。加えて、Biotechtoons (遺伝子組み換えカートウーンコンテスト)を議論し、他の国でもこのような技術およびその考え方や課題を広く知らしめるための試みでもある。
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遺伝子組み換えに関する国別の現状と動向

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は、遺伝子組み換えに関する国別の現状と動向(Biotech Country Facts and Trends)をブラジル、アルゼンチン、インド、中国、パラグアイの上位5つの発展途上国について1から2ページで遺伝子組み換え作物の商業化のハイライトをまとめた。遺伝子組み換え作物の商業栽培(栽培面積と導入状況)についてのデータ、承認状況、栽培、利点、将来展望をそれぞれの国について簡潔に解り易く書き上げた。内容は全て国際アグリバイオ事業団概要43号遺伝子組み換え作物の世界動向2011(ISAAA Brief 43: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops in 2011)(Clive James)から作成したものである。
遺伝子組み換えに関する国別の現状と動向(Biotech Country Facts and Trends)は以下のサイトからダウンロードできる。http://isaaa.org/resources/publications/biotech_cou.ntry_facts_and_trends/default.asp
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