分子細胞生物学の進歩に伴って、分子標的治療薬を中心とした新規薬剤が、治療の難しい肺がんに対しても幾つか開発されている。上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor: EGFR)を標的とするチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor : TKI)である「イレッサ錠」(ゲフィチニブ)、「タルセバ錠」(エルロチニブ)は、非小細胞肺がんの治療体系を大きく変えた。特に2004年にEGFR遺伝子変異の報告がなされて以降、EGFR遺伝子変異に基づいたEGFR-TKIの個別化治療の検討が数多くなされた。そしてEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対してEGFR-TKIは高い奏効率を示し、EGFR遺伝子変異はEGFR-TKIの治療効果と密接に関係していることが明らかとなった。

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