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 アグリバイオ最新情報【2012年6月30日】のハイライト
       ISAAA日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)の冨田房男代表
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 トマトの全ゲノムの完全塩基配列が決定された。12染色体上に約3万5000の遺伝子が配置されてることを明らかにした。この研究成果はトマトだけでなく、他の作物の収量、栄養、耐病性、味や色を改善に向けた重要な一歩である。

 アフリカの指導者たちは農業研究とバイオテクノロジーを促進することでアフリカ大陸の多年にわたる食糧不足と飢餓に実際的に対応する解決策を図り、グローバルアフリカの共同宣言として採択した。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)開催に先立ち、専門家集団は、バイオテクノロジーが地域の食料安全保障と持続可能性に貢献できるという認識を共有した。APEC閣僚会議に対して気象変動、人口の増加、限られた耕地、水の不足がこの地域に必要とされる食料安全保障ために必須であることを警告し、そして提言した。一方、これらについて日本ではほとんど取り上げられていない。私は、日本の関係者の感度の低さに懸念を抱いている。

 英国の生物学者でノーベル賞受賞者のRichard Roberts氏は、2012年5月22日から24日にカザフスタン共和国のアスタナで開催された経済フォーラムで、遺伝的改変、合成生物学、幹細胞研究に関する彼の見解を表明した。彼は、遺伝子組み換え生物に対するEUの反対は政治問題であると述べた。また、「政治的なレベルでは、政府は遺伝子組み換え生物(GMOs)を受け入れる必要があり、純粋に政治的な理由で遺伝子組み換え作物の使用に反対しているEUの反対者には何ら道理はない」としている。さらに、「ここで重要なことは遺伝子組み換え作物(GMOs)が害を起こしているという証拠が全くないことである。しかもこの分野がよく分かっている科学者は、従来法により育種された作物の方が、遺伝子組み換え作物よりも有害である可能性が高いと分かっている」と述べていることに注目している。北海道の科学者とは大違いである。

世界

トマトの全ゲノムの完全塩基配列が決まった
ナシのゲノム情報を発表した
DR. DANIEL HILLEL が2012年世界食糧賞受賞者に決定

アフリカ

アフリカ首脳は、バイオテクノロジーは促進すべきとした
ブルキナファソでは、BTワタが増え続けている
ガーナは、現代バイオテクでワタ生産を再生

南北アメリカ
CO2 レベルの上昇が野生イネから栽培種への遺伝子の流れに影響を与える
新グリホサート耐性ナタネがカナダで承認された
米国は遺伝子組換えユーカリの環境影響評価を行い圃場栽培を承認
組換えダイズのメキシコでの商業利用が承認された
BASF は、その革新的品揃えを発表
除草剤耐性雑草への挑戦と新しい手法
BTに対する抵抗性発生の退避

アジア・太平洋
APEC: バイオテクノロジーは食料安全保障を改善する
遺伝子組換えススキ( MISCANTHUS)が初めて開発された
食料に関する中国農業生産者のGM種子に対する権利の考え方
EUROPE
窒素源有効利用(NUE)テンサイの圃場試験の結果が公表された
ノーベル賞受賞者が GMについてコメントした
2020年までのロシアのバイオテクノロジー開発プログラム
ROTHAMSTED研究所 と 生物科学研究会議が小麦新品種「20:20 WHEAT」を発表

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https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120711/162115/