今朝6時にEURO2012の準決勝がすべて決まりました。昨日は早寝し、鳥の鳴き声で起きたら後半を見ることができました。イタリアvsイングランド、素晴らしい試合であっという間に、延長戦、そしてPKまでが終わりました。終始攻めていたイタリアがイングランドをPKで突き放し、準決勝に進みました。最初にPKを外したイタリアが、最後にキーパー・ブッフォンのキャッチで大逆転、心理的には耐えに耐えたイングランドに部がありましたが、試合の勢いのままイタリアが勝利を収めました。八百長スキャンダルで動揺するイタリア・サッカー界に一路の光明を灯しました。しかし、以前のイタリア代表の試合は守備的でまことにつまらなく、それでもしぶとく勝つ、カテナチオという伝統的な戦術で泥臭く勝っていたのですが、今年は中盤のピルロとフォワードのバロテッリの布陣により、今までにない攻撃的なチームに仕上がっています。勝つべきチームが勝ったと思います。ポルトガル、ドイツ、スペインとまさに四巴の戦いが待っています。このイタリアなら最有力候補であるドイツにも勝てる可能性がある。但し、私はポルトガルの優勝も望んでいます。しばらくは我が国の政局が如く、落ち着きません。

 さてバイオです。

 蒲郡のベンチャー企業、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが自家培養軟骨「ジャック」の許認可をほぼ手中に収めました。早ければ1ヶ月以内に、承認を得て、薬価交渉が始まります。我が国初の再生医療医療製品(機器)である自家培養皮膚「ジェイ」を商品化した同社は、発売後、収益に合わない事業に苦しんできましたが、その忍耐がとうとう実る時が迫ってまいりました。

 多分、当初は渋い保険点数と使用制限がつくかも知れませんが、今回の認可によって創業以来赤字を記録していた同社も、いよいよ営業利益を期待できる段階にステップアップしたと考えます。とうとう再生医療のビジネスの壁も起業家により突き破られる時代となったのです。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120624/161741/

 これからの焦点は診療報酬点数と使用制限の有無となるでしょう。厚労省も高齢化社会では不可欠な再生医療の重要性を良く認識して、さらにまともな医療経済的分析も下敷きにして、きわめてまっとうな値付けをしていただきたい。歩行もままならなかった患者の社会復帰によって、どれだけ社会の負担が削減できるか?厚生省ではなく厚生労働省となった今、介護の削減に加え、労働力の社会復帰をも含め、正当な評価をおこなうべきであると考えます。

 自立的な社会生活、そして望むらくは社会を支える労働力として患者を復帰させるインセンティブは、我が国が間違いなく直面し、欧州や中国などが後を確実に追う高齢化社会にとり、絶対必要であるのです。この分野へのイノベーションの連鎖を誘起するためにも、是非とも必要です。可能なら医療経済評価の下にどうどうとその価値を証明し、価格に反映する仕組み作りも、この際に成し遂げていただくことを希望しております。

 費用対効果という心根の卑しい考えでは無く、患者本位の医療技術評価のモデルケースとして、是非とも自家培養軟骨を取り上げることを、検討していただきたいと願っております。
 
 今週もどうぞお元気で。

             日経バイオテクONLINE Webmaster 宮田 満

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