京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)の北川進副拠点長/教授、古川修平iCeMS准教授、Julien REBOUL・iCeMS研究員らは、ナノとマクロの間(主に数nmから数百nm)のメゾスコピック領域において、さまざまな多孔性構造体をデザインする全く新しい手法を開発した。無機物へ有機物を導入する「逆化石化」で、有機物と無機物とから成る多孔性金属錯体(PCP)を合成する手法により、メゾスコピック領域やマクロスコピック領域(1μm以上)で穴の開いた構造体を作ることに成功し、PCPの持つナノサイズの細孔と合わせて、ナノ-メゾ-マクロ領域の広範囲に及ぶ階層的な細孔を持つ材料の合成を可能にした。この新しい多孔性構造体がバイオエタノール精製で重要な水とエタノールの高速分離に役立つことを見いだした。この研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「北川統合細孔プロジェクト」(研究総括:北川教授)の一環として行われた。Nature Materials誌(2011年6月発表のインパクトファクター29.897)のオンライン速報版で2012年6月25日2時(日本時間)に、この成果は発表された。

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