赤血球やリンパ球、白血球など血球系の細胞に分化する造血幹細胞(HSC)は、白血病患者への移植治療など臨床応用の現場で広く使われている。しかし、高齢者から採取されたHSCは細胞老化によりさまざまな機能が低下しており、移植後の生着率が低下するなどの問題が生じやすい傾向がある。ドイツUniversity of UlmのCarolina Florian博士、Hartmut Geiger教授らのグループは、たんぱく質「Cdc42」がHSC老化の一因であることを解明し、薬剤によりこのCdc42の作用を阻害することで老化したHSCの機能を回復させることに成功した。この成果は2012年6月14日に国際幹細胞学会(ISSCR)で発表された。

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