こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。

 今週月曜から始まった2012BIO International Convention(2012BIO国際会議)を取材するために、米国ボストンに来ています。私がこの会議を取材するのは前回、ボストンで開催されてからで、ちょうど一巡した格好になります。毎年参加していると、少しずつ様子が変わってきていることを感じます。

 まず何よりも強く感じるのは、セミナーや展示会よりも、1対1のミーティングを目的としたBusiness Forumに参加する目的の来場者が増えたことです。オープンイノベーションの呼び声の下、製薬企業が外部リソースの活用に力を入れていることが関係しているのでしょう。日本の製薬企業からも、数多くの方がBusiness Forumに参加されているようです。ただし、日本のバイオベンチャーや投資関係の参加者は年々減っているように思います。まずは簡単に記事にしましたので、ぜひお読みください。

米ボストンで2012BIO国際会議が開幕、人類の健康への貢献を強くアピール
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120619/161655/

 今年のBIO国際会議では、米国においても既にバイオ産業に対して“将来の成長産業”と位置付けるような見方はかなり減ってきている印象を受けます。ベンチャー投資関係者の議論でも、バイオ産業への投資が冷え込んでいるのが景気循環的なものなのか、新しい創薬ターゲットなどを見いだすのが困難になっているなど構造的な問題によるのかで意見が分かれていました。ベンチャー側も投資を呼び込むために、希少疾病やいわゆる“ネグレクテッドディジーズ”と呼ばれる感染症などに取り組み、人類の健康にいかに貢献しているのかを強くアピールしていましたが、かつてのハイリターンの投資先というイメージとは一線を画した印象です。希少疾患への取り組みが強調される背景には、米食品医薬品局(FDA)の規制が厳しいためという指摘もありました。バイオ産業への投資が減ったのは、FDAの規制が厳しすぎるせいだと批判する声も出ていました。

 一方で、ここ何年か感じていたジャパンパッシングの印象は少し和らいでいます。中国、アジアに向かっていた欧米企業の視線が、少し日本に戻ってきている印象を受けます。欧米からの参加者の何人かに話を聞いたのですが、技術提携などのパートナーを探しているというスタンスの人は日本のアカデミアなどの成熟した技術にアクセスしたいと話していましたし、日本の市場は確かに伸びは期待できないけれど、それでも世界第2位の市場規模は魅力的だという声も多く出ていました。最近、日本の製薬企業の姿勢がオープンになったと感じるので、日本企業との関係を築きたいと言っている人もいました。

 2012BIO国際会議の話題は、これから引き続き日経バイオテクONLINEで記事にしていきたいと思っています。この手の会議を取材すると、なかなか記事を書いている時間を見つけられないのが難点ですが、どうぞしばらくお待ちください。

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                    日経バイオテク編集長 橋本宗明