理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター(RCAI)などの研究グループは、腸管粘膜に分布し、腸管内の抗原を取り込んで免疫応答を発動するM細胞の分化に、転写因子Spi-Bが必須であることを見いだした。腸管粘膜に分布するM細胞には転写因子Spi-Bが特異的に発現しており、Spi-B欠損マウスではM細胞が完全に消失し免疫応答が低下することが分かった。免疫学腸管免疫系のメカニズム解明に貢献する成果だ。Spi-B欠損マウスはM細胞を標的とした経口ワクチン開発にも役立つ。理研RCAI免疫系構築研究チームの大野博司チームリーダー(横浜市立大学客員教授を兼務)と金谷高史研究員(横浜市立大学客員研究員を兼務)と、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの改正恒康教授、米Emory University医学部のIfor R. William准教授を中心とする共同研究グループの成果が、Nature Immunology誌オンライン版に2012年6月17日付け(日本時間6月18日)に掲載される。Nature Immunology誌の2011年発表のインパクトファクターは25.668で、免疫学分野のジャーナル134誌中で3位だ。

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