毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日の日経バイオテクONLINEメールの編集部原稿も担当しております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。
前回の5月18日から2週間ぶりのメールです。

 早いもので6月に入りました。天候がめまぐるしく変わりがちですが、いかがお過ごしでしょうか。夏日が続くと、真夏の節電対策がやはり気がかりです。

 昨日は、2010年12月に開所した港区南麻布のブリヂストングローバル研修センターで、味の素とブリヂストンの共同記者会見が開催されました。ゴムタイヤの取材は今回が初めてですが、再生可能なバイオマスを原料とする高性能のゴムタイヤの開発で、世界の3大メーカーが凌ぎを削っていることを知りました。

ブリヂストン、味の素が発酵生産したイソプレンからゴム試作、2020年にもタイヤ実用化へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120531/161345/

 世界第3位の米Goodyear Tire & Rubber社は、現在は米Dupont社傘下のGenencor部門と、08年9月から共同研究を行っています。第2位のMichelin社は米Amyris社と開発・商業化する契約締結を2011年10月に発表しました。そして、最大手のブリヂストンは2011年6月に味の素と共同研究契約を結びました。

 ゴムの木の樹液から得られる天然ゴムは、モノマーであるイソプレンの重合がすみずみまで行きわたっていて、これと同じものを人工的に生産することは実現していないとのことです。イソプレンを人工的に重合しても、なかなか天然ゴムと同じだけの性能を得られないようです。天然ゴムに含まれる微量成分が、この高性能に寄与しているという見方もあるようですが、天然物は奥が深いと改めて感じました。

 ここ1週間を振り返ると、北里大学の海洋バイオテクノロジー釜石研究所が保管している菌株ライブラリーに関する話をうかがう機会が2回ありました。2011年3月11日からの東日本大震災の影響を受けたものの、液体窒素で保管していた菌株はすべて無事でした。

第5回「大学は美味しい!!」フェアが開幕、早大など5校が初参加、北里大釜石研のビールも
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161322/

続報、北里大の乳酸菌プロ公開シンポに160人、釜石研の300株は存続、企業は4社発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161299/

 メール原稿の締め切り時間になりましたので、ここ2週間でとりまとめた記事20本ほどのリストとコメントを紹介します。

ブリヂストン、味の素が発酵生産したイソプレンからゴム試作、2020年にもタイヤ実用化へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120531/161345/
○味の素は、揮発性物質を発酵生産する技術の開発を進めています。

ナス科ゲノム育種に寄与するトマトゲノム解読、かずさDNA研などコンソーシアムがNature誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120531/161326/
○コンソーシアムの中でかずさDNA研究所が大活躍でした。

福井県立大が減塩魚醤油、特許技術開発の宇多川隆学部長が「大学は美味しい!!」フェアで陣頭説明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161325/
○宇多川隆さんと数年ぶりでお目にかかりました。

第5回「大学は美味しい!!」フェアが開幕、早大など5校が初参加、北里大釜石研のビールも
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161322/
○「大学は美味しい!!」は注目度が高いイベントです。

カネカが新規乳酸菌R037の中性脂肪低減作用をヒトでも確認、免疫調節機能は阪大が論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161300/
○大阪大学の免疫分野の研究力も光ります。

続報、北里大の乳酸菌プロ公開シンポに160人、釜石研の300株は存続、企業は4社発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120530/161299/
○北里大の海洋バイオテクノロジー釜石研究所の菌株ライブラリーが話題になりました。

インクレチンが糖尿学会と栄養・食糧学会のキーワード、大豆イソフラボンにも注目【機能性食品 Vol.47】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120525/161246/
○インクレチンの特集記事をとりまとめ中です。

茨城キリスト教大とDNAチップ研、クロレラが糖尿病予備群のレジスチン遺伝子発現を抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120525/161227/
○マイクロアレイの活用が広がっています。

理研CDB竹市センター長ら、カドヘリン分子群Celsr1が神経管形成に重要、Cell誌に発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120525/161226/
○ニワトリ初期胚を用いた成果です。

栄養・食糧学会でmiRNA元年、東大「食と生命」総括寄付講座(ネスレ)が栄養状態の変化に応答するmiRNAを解析、東北大とエーザイも発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120524/161225/
○マイクロRNA研究の分野が広がっています。

ダイセルが天然型(S)-エクオールを発酵法で10t対応、名大発ベンチャーの「ソイチェック」と共同展示
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120524/161223/
○ダイセルはエクオールをかなり大量に生産できる体制を整備しているようです。

味の簡便計測でタニタと味の素が初コラボ、まずはグルコース計を9月発売へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120524/161222/
○興味深いコラボレーションを、展示会場で拝見しました。

北大の原教授と比良助教らが食品成分とインクレチンの成果を相次ぎ発表、トウモロコシZeinと難消化性デキストリン、甘藷若葉
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120523/161194/
○食品の機能性研究でインクレチンに注目が集まっています。

ローヤルゼリーが内部被曝低減、岡山大と理研CMISが次世代イメージング装置で検証、山田養蜂場が助成
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120523/161187/
○世界最先端のイメージング装置が、大震災対策にも役立っています。

カネカが機能性食品素材2品目を学会発表、DPP-4阻害とキサンチンオキシダーゼ阻害
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120523/161181/
○かなり先進的な事業化への取り組みと思います。

アークレイと果樹協、京大、はっさく果実オーラプテンでメタボ対策、4番目の健康食品原料として事業化へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120522/161179/
○果物成分の機能性研究に注目しています。

J-オイルミルズと大阪府立大、ハイアミロースコーンスターチ酸分解物にプレバイオティクス効果
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120520/161133/
○糖尿病対策で「ハイアミロース」はキーワードです。

高知県立大とファンケル、発芽玄米由来ステロール配糖体が高脂肪食誘導性うつを改善
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120520/161132/
○抗TNFα抗体も利用した研究成果です。

エピジェネティクス研究会、糖尿病学会、栄養・食糧学会【日経バイオテクONLINE Vol.1734】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120518/161129/
○2週間前のメールです。全文をご覧いただけます。

京大農、カロテノイドが受容体の脂質ラフトへの移行を阻害して免疫担当細胞を抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120518/161130/
○ユニークな興味深いアッセイ系ではと思います。

日本栄養・食糧学会の第66回大会が仙台市で開幕、2013年は名古屋、2014年は札幌
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120518/161123/
○杜の都は新緑がきれいでした。

エピジェネティクス研究会、糖尿病学会、栄養・食糧学会【日経バイオテクONLINE Vol.1734】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120518/161129/
○2週間前のメールです。全文をご覧いただけます。