2006年度から2010年度までの第3期科学技術基本計画において、イノベーションを生み出す仕組みづくりとしての、「先端融合領域イノベーション創出拠点形成」の国家プロジェクトが始まった。北海道大学における「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業は、医薬・医療分野における革新的技術開発を行うべく採択された産学連携プロジェクトの1つだ。この事業は文部科学省が、イノベーションの創出のために重要と考えられる先端技術の融合領域において、企業(協働機関)と大学のマッチングにより、社会・経済的インパクトのある新産業創出を目指す拠点形成を支援するものだ。



 創薬研究事業としては、国立大学法人として初めて、民間企業による研究施設である「シオノギ創薬イノベーションセンター」を設立し、新規創薬標的分子の解析、および独創的な創薬技術の開発を通して、次世代医薬品の候補化合物を生み出すべく、取り組みを行っている。当初、未来創薬・医療イノベーション事業が抱えるプロジェクトは、塩野義製薬、および日立製作所の2社であったが、事業3年目の再審査を経て予算規模を拡大し、09年の第2ステージより、住友ベークライト、日本メジフィジックス、三菱重工業の3社も新たにパートナーとして加わり、創薬研究分野のみならず、医薬・医療分野のイノベーションを生み出す拠点としての活動を行っている。



 今回は北海道大学未来創薬・医療イノベーション推進室の高山大特任教授および児玉耕太特任准教授に、プロジェクト開始から7年目の産学連携プロジェクトの成果や今後の取り組み、また教育機関である大学としての役割について聞いた。

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