前立腺がんでは腫瘍細胞のほぼ半数に染色体再編成が認められ、これにより融合遺伝子が生じ、独自のたんぱく質が形成されている。しかし、この変化ががんの成長にどのように寄与しているのかについては、これまで分かっていなかった。米Weill Cornell Medical Collegeの研究チームは2012年5月22日、融合遺伝子がある前立腺がん細胞においてクロマチンと呼ばれるDNAの3次元構造がゆがむことで、数千もの遺伝子のスイッチが入り、歯止めが利かない異常な腫瘍成長を推し進めているとの研究結果を発表した。また、研究チームはゲノムをさらに不安定化している染色体転座の新形態も発見した。研究論文は米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。

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