こんにちは。第2、第4金曜日を担当する日経バイオテク副編集長の河野修己です。

 日経バイオテクに関わるようになってから7年になりますが、マスコミ、特に業界専門誌の役割は何かと時々、考えることがあります。重要な役割の1つが、読者の1歩か半歩先を読んで、トレンドを予測することではないでしょうか。

 本誌、昨年8月29日号の特集で、ドラッグリプロファイリングを取り上げました。ドラッグリプロファイリングとは、発売済みや開発が途中で中断された医薬品の薬理作用を再解明し、新たな適応を見つけて製品化することを意味します。新薬創出の効率を改善する手段として、一部で注目されていました。

日経バイオテク8月29日号「特集」、ドラッグリプロファイリング
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1215/

 特集では、アカデミアの研究者を中心にドラッグリプロファイリングの有効性を訴える動きはあるものの、特許の問題などから国内製薬企業の動きはまだまだ鈍いといった論調で伝えました。

 ところが先月、日刊工業新聞が、武田薬品工業がドラッグリプロファイリングへの取り組みを積極化しているとの記事を掲載しました。この記事の情報の出所は明確には書かれていなかったのですが、内容が本当だとすると日本の製薬企業の動向にも変化が出るかもしれません。業界トップである武田薬品の振る舞いは、2番手以下にも影響を与える可能性が高いからです。

 3月26日号では核酸医薬を特集し、かなりの反響をいただきました。

日経バイオテク3月26日号「特集」、再び注目を集める核酸医薬
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120328/160288/

 また、この1、2週間はたんぱく質間相互作用(PPI)阻害薬の取材を進め、記事をONLINEに掲載しました。4月23日号の特集でも取り上げる予定です。

インタープロテインの細田社長、「一般化できない点がPPI阻害薬設計の難しさ」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120410/160537/

エーザイとPRISM BioLab、PPI阻害薬で血液がん対象の治験を開始へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120410/160541/

PPIデータベースを運営するファルマデザイン、「2010年から製薬企業の風向きが変わった」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120411/160557/

理化学研究所のPPI研究、「ローテーショナルボンドが多い方が有望」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120411/160568/