こんにちは。水曜日のメールマガジンを担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。

 文部科学省が東北マリンサイエンス拠点形成事業(新たな産業の創成につながる技術開発)に関して、フィージビリティースタディーの採択課題を決定したことを、以下の記事で紹介しました。

文科省、マリンサイエンス拠点形成事業の2011年度公募の採択課題を決定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120110/158924/

 採択されたのは17課題で、2011年度は1課題250万円から3000万円を得てフィージビリティーを実施し、その結果を踏まえて2012年度に改めて最長4年間で年間5000万円から1億円程度の技術開発課題が5件程度採択されることになります。

 この事業は、東北沖の海の資源を有効活用した産業を東北太平洋沖沿岸域で育てるために、大学等にある技術シーズ(陸上養殖に資する技術等)をもとにした革新的な技術の開発を実施するというものです。要するに、大学発の技術シーズでもって、東北地方に水産関連のビジネスを興そうというわけです。

 震災からの復興に向けては、東北大学を中心とする「東北メディカル・メガバンク計画」や、大学発の技術シーズの活用を目指した「イノベーション創出プロジェクト」なども予算化されています。

2012年度予算の「東北」新規、メガバンク56億円、イノベ創出46億円、次世代エネ20億円、マリン15億円
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111229/158817/

 なかなか復興のめどがつかないことから、若い人たちを中心に被災地を離れる人も少なくなく、現状を放置すれば高齢化、過疎化が一気に進むことになりかねません。それだけに、被災地に雇用を創出することは重要なテーマです。その点、バイオテクノロジーは第一次産業に関連するものも多く、それほど立地を選びません。半面、雇用につながる産業の創出は日本の国全体にとっても課題なので、それほど簡単な話ではないと思いますが、バイオテクノロジーが被災地の復興に役立つことを期待しています。

 本日は少し短いですが、この辺で失礼します。ご意見、ご批判は以下のフォームよりお願いします。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/inquiry/

                    日経バイオテク編集長 橋本宗明