あけましておめでとうございます。

 昨年は、自然の力の大きさ、そして命の尊さ、大切さを本当に深く考えさせられた一年でした。改めて東日本大震災をはじめとして自然災害で犠牲になられたすべての皆様のご冥福を心よりお祈りするとともに、いまだ多くの困難に直面しておられる被災者の方々の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

 ラクオリア創薬は “innovators for life”であり続けたいという志を持った仲間が、多くの方々のご支援をいただき、世界最大の製薬企業ファイザーからスピン・アウトしてできた会社です。そして昨年7月に、3年という短期間で株式公開を果たすことができました。その間、社内外での開かれた「共創」と「オープン・イノベーション」*1) を企業戦略の中心にして、新薬の候補化合物を継続的に創出し、それらをパートナー企業にライセンスアウト(導出)するビジネスモデルの基盤をしっかりと築くことができました。 具体的には世界17カ国*2) の研究機関と400件を超える連携を着実に実現して、さらには豊富な革新的新薬の候補化合物群(パイプライン)から、既に日・韓・米・スイスの各製薬企業と9件のライセンス契約を締結しました。それらのプログラムの進捗から2012年はラクオリアにとって初めてのマイルストーン収入も実現する予定です。

 今、製薬産業が大転換期にあるといえますが、そのなかでも研究開発の生産性向上の為に、新たなイノベーション戦略、さらには新たなビジネスモデルの構築は企業の成長、あるいは生き残りにとって最重要課題だと言えます。

 2012年、ラクオリア創薬は日本発の「グローバル創薬イノベーター」を目指す元年とします。私たちは製薬企業と創薬ベンチャー企業とのコラボレーションこそがこれからの新薬を生み出すビジネスモデルの中心になると確信しており、ライフサイエンス分野を日本の成長産業として発展させ、世界に発信していきたいと考えています。

 2012年も志高く、大きく飛躍することを信じて、日本の科学を世界に発信し、命を救う新薬を生み出し、人が成長する「場」としてラクオリア一丸となって前進していきます。

*1)当社は、「事業の成功は人にある」という信念のもと、新たな「オープン・イノベーション」のモデルとして、信頼に基づく開かれた「共創」(IOCN = Integrated Open Collaboration Network)を働く文化にし、上司や部下といった上下関係のないフラットな組織としました。社員は、共通の目標の達成に向けて、各自の能力を最大限に活かす役割を自ら創出し貢献する「プロフェッショナル」として行動しています。

*2)日本、韓国、中国、インド、オーストラリア、イスラエル、アイルランド、イギリス、イタリア、オランダ、スイス、スウェーデン、ドイツ、フランス、アメリカ、カナダ、アルゼンチン。