がんを対象とした薬の開発を進めているが、そこには常に患者さんの利益、患者ファーストの紀元前4世紀ヒポクラテスの誓いでも謳われている生命の尊厳すなわち生命倫理の考えが根本にある。医薬品は積極的な意味での生命の維持に不可欠なものとされ、薬業を営むものは、許可制によって業務独占が認められており、社会的に大きな影響を持つことから、常に知識や技術の維持向上を図り職能の最善の努力を尽くすことが求められている。製薬企業の倫理綱領には、科学に対する謙虚さをもって自らを厳しく律し、社会への信頼に応えなければならない。とされている。

 また、生命倫理の基本原則のひとつである恩恵の原則には、研究開発は医学研究や他の人々の役に立つというスタンスではなく、患者や被験者にとって恩恵があることが予想されるものでなければならないと謳われ、同時に倫理というものは作っていくものとされている。

 なかなか新薬が生みだせない状況にあるが、平成3年から始まった日・米・EU三極の承認審査規制の整合化を図るICHより、ハーモナイゼーションが推進され、経営資源の効率的活用や研究開発の活性化が目指されている。このことは競争の原理や開発力、力の差が問われ、結果として治験の空洞化も生んできている。薬の開発を進めて行くには、いかに適切な地域を選び、どんな先生方に参加してもらい、細かな差異がある規制への対応を図り進めていくか問われている。また臨床試験や動物試験等の不必要な繰り返しを防ぐこともテーマとされ、最近の傾向として例数、多額の費用が必要な毒性試験に頼らずに薬効薬理から容量設定を決めるといったことも進んできている。

 メビオファーム株式会社は、2012年米国に続きEUでも治験を行っていくがベンチャー企業ならではの役割を意識し、柔軟で国際性のあるTOKYO AIM取引所に上場したメリットを活かし、真価を問い続けていきたい。