11月11日以来2週間ぶりでお目にかかります。「日経バイオテク/機能性食品メール」も担当しております日経BP社バイオ部編集日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。

 まずは2週間前のメールで、第5回日本ポリフェノール学会年次大会におけるご発言の研究者のお名前を間違っていたとのご指摘をいただきました。シンポジウム「ポリフェノール研究の最前線」で、「レスベラトロールは細胞遺伝毒性がある物質としてまずは知られていた」と言及なさったのは、奈良女子大学生活環境学部の井上裕康教授ではありませんでした。失礼いたしました。

 この2週間で機能性食品関連の記事は15本ほど、日経バイオテクONLINEにて報道させていただきました。そのうち3本が、日本ポリフェノール学会関連の記事でした。その前に1本報道しているので、現在のところ合計で以下の4本の記事(報道の早い順)を、日本ポリフェノール学会から紹介しています。

東大農の佐藤隆一郎教授ら、肥満や血糖対策にTGR5リガンド、胆汁酸以上の活性成分を柑橘などから発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111110/157801/

日本ポリフェノール学会の第5回年次大会に150人参加、一般演題に花王、明治、ネスレ、キリン
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111111/157850/

高重合紅茶ポリフェノールが食事誘導性の肥満を抑制、キリンがポリフェノール学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111115/157918/

花王生物科学研が糖転移ヘスペリジンの血管内皮機能改善効果の機構を解明、ポリフェノール学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111122/158064/

 次に、昨日(11月24日)発表された、科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業(研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP))「フィージビリティスタディ(FS)ステージ 探索タイプ」 の2011年度第2回公募の採択結果の話題について紹介します。

A-STEPのFSステージ探索の第2回公募の採択課題をJSTが決定、創薬は106件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111125/158101/

A-STEPのFSステージ探索の第2回公募の採択課題をJSTが決定、アグリ・バイオは114件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111125/158102/

 今回の第2回公募分で採択された832件の分野別の内訳は、装置・デバイス197件、医療技術161件、アグリ・バイオ114件、創薬106件などでしたが、この中で、機能性食品関連の課題は、創薬とアグリ・バイオの両方に見いだすことができます。

 創薬では大豆、黒米、米ぬか、ホウレンソウ、カンキツ、アグリ・バイオではホタテ、リンゴ、イカ、レンコンなどの課題が採択されました。

 A-STEPは、実用化を目指すための研究開発フェーズを対象に、課題や研究開発の特性に応じた最適なファンディングを設定し、総合的かつシームレスに推進する制度です。2011年度の公募は8月1日から9月15日までの間に行い、2800件の応募がありました。外部専門家の協力のもと、評価委員会にて課題の独創性(新規性)および優位性、目標設定の妥当性、イノベーション創出の可能性、提案内容の実行可能性などの観点から審査(事前評価)し、その結果をもとに課題を決定しましたた。今後、契約などの条件が整い次第、研究開発を開始する予定です。

 研究開発期間は8カ月で研究開発費の総額は基準額の170万円から300万円まで。期間は短期間で費用も創薬としては小額のように思いますが、機能性食品の研究進展には重要な施策といえそうです。

 またこの2週間で、トクホ(特定保健用食品)表示許可と直結したニュースもありました。

小売企業が疾病リスク低減トクホ、CGCジャパンとダイエーのCaソーセージ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111121/158008/

乾燥肌対策のグルコセラミド飲料、資生堂がトクホ申請
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111112/157860/

 まずは上の記事ですが、流通・小売関連の企業がトクホを取得したのは今回が初めてだと思います。2番目の資生堂のトクホにも注目です。肌対策のトクホは先に申請がありましたが、表示許可取得には至りませんでした。

 メール原稿の締め切り時間になりましたので、最後に、ここ2週間で報道した機能性食品関連の記事15本のリストを以下に掲載し、ポイントを紹介させていただきます。

 なお、先月(2011年10月)からバイオポータルサイトの「Biotechnology Japan(BTJ)」は「日経バイオテクONLINE」に生まれ変わりました。1981年10月創刊のニューズレター「日経バイオテク」のニュースをオンラインで提供するサイトとして、1996年からサービスを続けてきましたが、2011年10月に日経バイオテクが創刊30周年の節目を迎えるのを契機に、ポータルサイトのブランド名も日経バイオテクに統一しました。

 日経バイオテクONLINEは今秋から下のURLになりました。引き続きご活用いただければと思います。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/

           日経BP社バイオ部
           日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 河田孝雄

※※みなさまからのご意見、ご批判をお待ちしております。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html