2週間ぶりにお目にかかります。「日経バイオテク/機能性食品メール」も担当しております日経BP社バイオ部編集BTJ編集長の河田孝雄です。

 この2週間の間に、BTJ/日経バイオテク・オンラインには27本ほど、機能性食品関連の記事が掲載されました。メール後半に、記事見出しリストと、注目したポイントとを記載させていただきます。ご覧いただければと思います。

 昨日(2011年5月26日)までは、金沢市で開かれた日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムを取材していました。プロテオミクスや構造生物学などの成果の記事をとりまとめ中です。

MBSJ第12回春季シンポは2012年4月に山梨県で、テーマは「トランスレーショナル分子生物学~新世代への知の継承~」
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052581656

日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムが金沢で開幕、350人の参加見込む
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052581649

 世話人・事務局は当初、「300人以上集まれば。350人を見込む」とのことでしたが、結局は390人もの参加者が集まる盛会でした。生命現象の根幹の解明に役立つ分子生物学の進歩をウォッチしておくことは、機能性食品の開発にも欠かせません。

 先週は、5月19~20日に熊本市で開催された第5回日本エピジェネティクス研究会を取材しました。こちらは現在のところ、5本記事をまとめてます。

理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052181548

国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052081516

東大の秋光准教授ら、エピジェネティックな遺伝子発現制御にRNA分解経路が関与、ChIP-seq活用
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981513

「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052081547

第5回日本エピジェネティクス研究会年会が熊本で開幕、基調テーマは「アカデミック交差点」、奨励賞を新設
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981511

 食事・栄養は、環境因子の1つとも位置づけられてまして、エピジェネティクスの研究では、食事・栄養分野の比重は大きいと思います。

 先々週は、5月13~15日に東京で開催された第65回日本栄養・食糧学会大会を、取材しました。

日本栄養・食糧学会大会が開幕、「栄養・食糧学と医学の融合」をテーマに特別講演4題
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381356

トクホ201品目の東洋新薬が熊本県の2町と農業参入協定締結、3月11日に分社化
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052381588

コーヒーの健康情報発信を競う、ネスレは日本栄養・食糧学会の市民公開講座に協賛、AGFは「コーヒー大事典」公開
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381355

日本栄養・食糧学会大会のトピックス、企業は日清オイリオ、羽ニ重豆腐、日水、カルピス、ファーマフーズ・グリコ・吉本興業、ネスレ・TESホールディングス、東ソー・デンカ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042881072

災害時における栄養・食糧問題、日本栄養・食糧学会が5月の第65回大会で緊急企画シンポジウム
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042781037

 7件連続で発表があった「特定保健用食品の科学的根拠と生活科学的根拠の乖離」と関連学術集会「特定保健用食品の科学的特性」や、食品成分表の話題について、記事をとりまとめ中です。

 日本栄養・食糧学会のネスレ栄養科学会議サテライトシンポジウム「栄養とエピジェネティクス」は、3つの講演ともとてもおもしろかったです。加藤茂明・東京大学分子細胞生物学研究所教授が「栄養素に応答するエピゲノム制御の分子機構」、小川佳宏・東京医科歯科大学難治疾患研究所教授が「生活習慣病とDNAメチル化」、中尾光善・熊本大学発生医学研究所長/教授が「エピジェネティクス機構による細胞制御と病態」と題した講演を行いました。

 復興に向けた活動が活発になっている被災地では、学会の大会や年会の開催が復興にも役立ちます。

震災復興に学会開催、仙台で機能性食品の大会・年会が相次ぐ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051481361

 仙台市の東北大学などで、機能性食品の研究成果が多く発表される学会の大会・年会が相次ぎ開催されます。日本栄養・食糧学会は、来年の第66回大会を2012年5月に仙台市で開催することを決定しました。「被災地の復興にもなるのでは」と、5月13日夜に都内で開催された懇親会で紹介されました。これより8カ月前の2011年9月には、日本食品科学工学会の第58回大会が仙台市で開催されます。再来年の2013年には、日本農芸化学会の2013年度大会が3月頃に開催される見込みです。

 このような学会における建設的な議論なども踏まえ、世界最長寿国である日本から、長寿の秘訣となる食・栄養について情報を発信し、食ビジネスの海外展開の拡大にも結び付けたいものです。

 ヒトの健康栄養研究が、日本の大学で活発でない理由などを、文部科学省の科学技術政策研究所(NISTEP)は、Discussion Paperとしてまとめています。全文を無料でご覧いただけるBTJジャーナル2011年5月号に、4ページにわたり記事をとりまとめました。ご覧いただければと思います。

BTJジャーナルのダウンロードは、こちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html

 なおこの4ページのリポートは、以下の記事ともとに、とりまとめました。

日本は人間栄養学の研究者養成の大学が圧倒的に不足、動物実験は世界2位だがヒト研究は9位、文科省NISTEPが論文分析
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2010122778301

ヒト栄養関連主要論文の被引用数の日本2位は花王、明治製菓とカルピス、ネスレ、ヤクルトもTop10入り、文科省NISTEPが所属機関別ランキングを発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2010122778302

文科省NISTEP、健康栄養研究が日本の大学で活発でない理由を歴史的変遷から調査研究
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011033080451

 メール原稿の締め切り時間になりました。前回のメール以降に報道された機能性食品関連の記事27本のリストを以下に掲載し、ポイントを紹介させていただきます。

◆「BTJ/日経バイオテク」より◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       機能性食品分野のバイオテクノロジー関連記事(直近2週間分)
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【2011-05-27】
理研と京大、プロテオームプロファイリングで抗がん剤候補の標的を迅速同定
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052481626
■プロテオームプロファイリングという手法が標的同定に威力を発揮します■

【2011-05-25】
血管内皮機能FMDのユネクスにデンソーと豊田通商、エー・アンド・デイが共同出資
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052581665
■血管内皮機能は、食品の機能性研究で重要な評価軸です。■

【2011-05-25】
MBSJ第12回春季シンポは2012年4月に山梨県で、テーマは「トランスレーショナル分子生物学~新世代への知の継承~」
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052581656
■エピジェネティクス研究会の中核メンバーの久保田健夫・山梨大学大学院医学工学総合研究部環境遺伝医学講座教授が世話人です。■

【2011-05-25】
日本分子生物学会の第11回春季シンポジウムが金沢で開幕、350人の参加見込む
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052581649
■結局、390人もの参加者が集まる盛会でした。■

【2011-05-23】
トクホ201品目の東洋新薬が熊本県の2町と農業参入協定締結、3月11日に分社化
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052381588
■「すいおう」の知名度が高まりそうです。東洋新薬のトクホ品目数は2010年9月以降は増えてませんでした。■

【2011-05-23】
大塚ホールディングスの上場後初の決算は2けたの増益を確保、トップ製品アリピラゾールの継承品のフェーズIIは成功
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052381557
■ニュートラシューティカルズ(NC)関連事業も堅調でした。■

【2011-05-23】
東大に「疾患分子工学」研究連携ユニット、生研と医科研、分生研が中心
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052381553
■この4月に東大医科研の所長に、日本食品免疫学会でも活躍している清野宏教授が就任なさいました。■

【2011-05-21】
理研がエピヌクレオソームを試験管内で再構成、梅原崇史上級研究員が奨励賞受賞
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052181548
■長年の研究蓄積の成果である、たんぱく質無細胞合成技術と遺伝暗号拡張技術を活用しています。■

【2011-05-20】
「アカデミック交差点」第5回日本エピジェネティクス研究会に400人、第6回は東京、第7回は奈良
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052081547
■今回の第5回研究会は、若手研究者の参加が特に目立っていました。■

【2011-05-20】
国立がん研と明治、腸内細菌叢の変化が炎症による大腸上皮のDNAメチル異常の誘発に影響
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011052081516
■明治製菓と明治乳業から誕生した明治は、2011年4月に改組を一段落したようです。■

【2011-05-19】
東大の秋光准教授ら、エピジェネティックな遺伝子発現制御にRNA分解経路が関与、ChIP-seq活用
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981513
■エピジェネティックの研究ではRNAもキープレイヤーです。■

【2011-05-19】
第5回日本エピジェネティクス研究会年会が熊本で開幕、基調テーマは「アカデミック交差点」、奨励賞を新設
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981511
■若手研究者を支援するため奨励賞を新設しました。■

【2011-05-19】
東レ科学技術賞と東レ科学技術研究助成などの贈呈式、当初予定の2カ月後の5月18日に開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981509
■フェーズII解毒酵素群のマスターキーたんぱく質・核内転写因子Nrf2の山本雅之・東北大学教授が科学技術賞を受賞なさいました。■

【2011-05-19】
理研と米Helicos社、「HeliScopeCAGE法」を論文発表、100ngのRNAサンプルから遺伝子発現量を定量化
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981492
■超高速シーケンサーの活用は機能性研究で重要。1分子シーケンサーが威力を発揮しています。■

【2011-05-19】
避難者・被災者を受け入れていた東京ビッグサイト西でifia開幕、林原は書籍「TREHA BOOK─和菓子編─」も展示、日本食品化学学会も同時開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051981485
■東京ビッグサイトのイベントも、開催されるようになりました。和菓子編は、体裁にも凝った書籍でした。■

【2011-05-18】
乳酸菌シロタ株の発酵乳はノロウイルス胃腸炎の発熱を軽減、順大が論文発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051881483
■ノロウイルスは対策に難しい部分があるだけに、機能性食品に期待します。■

【2011-05-18】
オムロン ヘルスケア、内臓脂肪測定装置「HDS-2000 DUALSCAN」を8月発売、販売目標は初年度100台
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051881457
■長らく取材してきた内臓脂肪測定装置がようやく商品化されます。■

【2011-05-18】
理研とJST、反発性軸索誘導因子Sema3Aが成長円錐を退縮する仕組みを発見、神経再生法確立にも貢献へ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051881452
■神経再生も、機能性食品の重要な分野です。■

【2011-05-18】
東大に相次ぎバイオ寄付講座、医科研に中外製薬「抗体・ワクチン治療」、東大農にイオン1%クラブ「植物医科学」
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051881453
■イオンが、植物医科学の寄付講座を引き継ぎました。■

【2011-05-17】
東大の社会連携講座、4月新設はリピドミクス(小野、島津)と脂肪細胞機能制御学(ノバルティス)、直近の新設3件は全てバイオ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051781451
■リピドミクス(脂質の網羅的解析)は、この3月までは寄付講座でしたが、4月からは社会連携講座になりました。■

【2011-05-16】
【アカデミアSelect】米NCI、大腸菌由来の熱ショックたんぱく質90はクライアントたんぱく質の再構成でDnaKのシャペロンシステムと共役
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051681416
■熱ショックたんぱく質も、機能性研究で重要なプレイヤーです。■

【2011-05-16】
【アカデミアSelect】米Duke大、チップ上での高スループット遺伝子合成法を構築、たんぱく質発現のコドンを最適化
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051681368
■たんぱく質発現システムの進化も、機能性の解明に寄与します。■

【2011-05-15】
日本栄養・食糧学会大会が開幕、「栄養・食糧学と医学の融合」をテーマに特別講演4題
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381356
■会場は東京のお茶の水女子大学でした。来年は仙台で開かれます。■

【2011-05-15】
震災復興に学会開催、仙台で機能性食品の大会・年会が相次ぐ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051481361
■まずは今年9月、日本食品科学工学会大会が仙台で開催されます。■

【2011-05-13】
コーヒーの健康情報発信を競う、ネスレは日本栄養・食糧学会の市民公開講座に協賛、AGFは「コーヒー大事典」公開
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381355
■糖尿病対策などのコーヒーの健康効果は、医学会でも注目されています。■

【2011-05-13】
第3回独イノベーション賞で再生医療関連2件、京大iCeMSの上杉教授らが1等賞、東大分生研の竹内准教授らが3等賞
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381352
■東京メト