3週間ぶりにお目にかかります。「日経バイオテク/機能性食品メール」も担当しております日経BP社バイオ部編集BTJ編集長の河田孝雄です。

 この3週間の間に、BTJ/日経バイオテク・オンラインでは22本ほど、機能性食品関連の記事が掲載されました。メール後半に、記事見出しリストと、注目したポイントとを記載させていただきます。ご覧いただければと思います。

 昨日(2011年5月12日)は、東京都港区赤坂の食品安全委員会で、放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ(WG)の第3回を傍聴しました。連休前の4月28日の第2回で事務局がリストを用意していた計449本もの論文について、事務局が熱心にその概要をとりまとめていることが、5月12日の審議を聞いてよく分かりました。たいへんな作業ではとお察しいたします。

 3週間前の前回メールにも記載しましたが、このような専門委員会というのは、まずは知識を共有するという意味合いが強いと、常々思います。この委員会・WGに限ったことではありませんが、かなり基本的な質疑が、委員の方々の間で行われるからです。政府の発表などでは、「専門家で審議して決めた」という言葉が目立ちますが、その審議の中身の精査も重要と思います。このWGは、7月ごろまでにとりまとめることを目標としています。

※放射性物質関連の記事

核種別文献は計449報、食品安全委員会は5月12日に放射線WGでα核種を議論
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051181255

オムロンの内臓脂肪測定装置が医療機器の承認取得、放射性被曝のないインピーダンス法
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051081207

【放射線の科学コミュニケーション(3)】食品の放射性物質汚染の緊急シンポ、日本食品衛生学会が5月28日に都内で開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981172

Pennsylvania大学、福島第1原発の事故の影響の予測に役立つレビューを発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042981079

食品安全委員会の放射線WG座長に東北大学の山添康教授、7月取りまとめに3桁の論文
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042180920

食品安全委員会、放射性物質の食品健康影響評価に関するWG(第1回)を4月21日に開催、19人のうち新規3人
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011041980855

農産物の産地表示、国産品は都道府県名でなくてもいいことを改めて消費者庁がHP掲載
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011041380730

 この食品安全委員会の動向につきましては、PDFファイルをダウンロードするだけで、記事全文をご覧いただける月刊誌「BTJジャーナル」に一部を掲載しています。

 3月25日に発行・公開した「BTJジャーナル」2011年3月号に続き、4月25日に発行・公開した2011年4月号にも、関連記事を掲載しています。

BTJジャーナルのダウンロードは、こちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html

 さて今日からは、お茶の水女子大学で開催中の第65回日本栄養・食糧学会大会の取材です。この学会は戦後すぐの昭和22年(1947年)の設立で、同年に日本医学会に加盟しました。現在110を数える日本医学会の分科会の中で、14番目の学会です。

 食品の機能性研究で重要なアカデミア活動と思います。明日5月14日には「シンポジウム(緊急企画)Emergency Nutrition―災害時における栄養・食糧問題とその対策を考える」が開催されます。

 3月末に京都で開催される予定だった日本農芸化学会大会が中止になってしまっただけに、注目度がさらに高まるのではと思います。

 3月26日に京都で開かれる予定だった日本農芸化学会の通常総会や授賞式は、先週金曜日の5月6日に東京大学で開催されました。大会の開催地は、2011年春が京都で、2012年春が仙台でしたが、このたびの大震災で順延になり、2012年春は京都開催が決まりました。2013年春は仙台での開催を目指しています。

※最近の日本栄養・食糧学会、日本農芸化学会関連の記事

■栄養・食糧学会の関連

日本栄養・食糧学会大会のトピックス、企業は日清オイリオ、羽ニ重豆腐、日水、カルピス、ファーマフーズ・グリコ・吉本興業、ネスレ・TESホールディングス、東ソー・デンカ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042881072

災害時における栄養・食糧問題、日本栄養・食糧学会が5月の第65回大会で緊急企画シンポジウム
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042781037

コラーゲン実感の機序を大学との共同研究などで一気通貫、キューサイが都内で説明会
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2010102676906

サントリーがプロテクト乳酸菌サプリを新発売、ウイルス抵抗力高める効果を8月の国際免疫学会で発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2010091476099

■農芸化学会の関連

世界市場年9000億円でシェア2割弱、FAD-GDH血糖値センサーでパナソニックと池田糖化に農芸化学技術賞、組換えによる酵素の糖鎖除去で感度向上
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051181208

日本農芸化学会の副会長に松田譲・協和発酵キリン社長、中四国支部評議員に福田恵温・林原社長
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981174

日本農芸化学会の次回大会は2012年3月に京都女子大などで開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981170

キリンに農芸化学会トピックス賞、大麦殻皮リグニン配糖体に強力な免疫賦活作用、TLR4が関与
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042280928

京大の大日向耕作准教授らに農芸化学会トピックス賞、ジペプチドRFに強力な動脈弛緩作用、新たな血圧降下機構も
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011040880639

キッコーマンに農芸化学会トピックス賞、トマト種子由来サポニンのコレステロール上昇抑制作用は大豆サポニン以上
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011040580587

農芸化学会トピックス賞、ユニチカがラクトビオン酸のCa吸収促進作用を実証、エクオール産生促進と併せて更年期ケアに
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011040480562

日本農芸化学会の2011年度技術賞はアサヒビールとパナソニック・池田糖化、受賞は5月6日に延期
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280276

日本農芸化学会2011年度大会トピックス集、29演題のうち8演題が京大、企業は太陽化学、キリン、キッコーマン、天野、ユニチカ、Genedata社
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031680192

東京農大NGRC、ゲノム微生物学会や植物生理学会、農芸化学会、畜産学会で計19件学会発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031180093

キッコーマンがAspergillus sojaeのゲノムを解析、農芸化学会で発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011030880030

 メール原稿の締め切り時間になりました。前回のメール以降に報道された機能性食品関連の記事22本のリストを以下に掲載し、ポイントを紹介させていただきます。

◆「BTJ/日経バイオテク」より◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       機能性食品分野のバイオテクノロジー関連記事(直近3週間分)
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【2011-05-13】
第3回独イノベーション賞で再生医療関連2件、京大iCeMSの上杉教授らが1等賞、東大分生研の竹内准教授らが3等賞
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051381352
■東京メトロの広尾駅近くのドイツ連邦共和国大使公邸で授賞式が開催されました。■

【2011-05-11】
核種別文献は計449報、食品安全委員会は5月12日に放射線WGでα核種を議論
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051181255
■α核種について論文の精査などを行う委員として4人のお名前が挙がっていました。■

【2011-05-11】
世界市場年9000億円でシェア2割弱、FAD-GDH血糖値センサーでパナソニックと池田糖化に農芸化学技術賞、組換えによる酵素の糖鎖除去で感度向上
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051181208
■伸びる市場だけに、競争も激化しているようです。■

【2011-05-10】
オムロンの内臓脂肪測定装置が医療機器の承認取得、放射性被曝のないインピーダンス法
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051081207
■内臓脂肪測定装置は、開発当初は、体脂肪測定装置のように経済産業省の管轄とみられていましたが、医療機器として厚生労働省の承認を得ることになりました。■

【2011-05-10】
NEDOが助成金不正受給で和光純薬工業を処分、3月末公表の山口大の措置に続く
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011051081206
■この処分発表は驚きでした。企業のコンプライアンスの問題と思います。■

【2011-05-09】
【放射線の科学コミュニケーション(3)】食品の放射性物質汚染の緊急シンポ、日本食品衛生学会が5月28日に都内で開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981172
■この緊急シンポジウムも、取材にて記事に反映して参ります。■

【2011-05-09】
不二製油が2013年度までの中期経営計画を策定、「大豆ルネサンス」打ち出す
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981175
■他の2事業部に比べ売上高は3分の1の規模ではありますが、大豆たんぱく質の事業が唯一、増収増益を達成しました。■

【2011-05-09】
日本農芸化学会の副会長に松田譲・協和発酵キリン社長、中四国支部評議員に福田恵温・林原社長
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981174
■日本農芸化学会は特に産学連携が活発のように思います。■

【2011-05-09】
日本農芸化学会の次回大会は2012年3月に京都女子大などで開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050981170
■今年3月に開催予定だった京都で、来年3月に開催されることが決まりました。■

【2011-05-06】
【アカデミアSelect】イタリアCatanzaro大、転写因子ATF6が媒介する小胞体増殖は膜たんぱく質が引き金
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050581125
■小胞体の機構解明も、食品の機能性評価で重要になってきました。■

【2011-05-05】
東大医、チアゾリジン系経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症の機構を同定
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050581124
■生活習慣病の治療薬の最先端把握も、機能性食品の開発に欠かせません。■

【2011-05-02】
原子炉作業員の事前採血保存は「不要かつ不適切」とする日本学術会議大震災委員会の見解が話題に、分科会名は訂正
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050281118
■分科会名を訂正というのが、少し不思議でした。■

【2011-05-02】
理研、ヒストン修飾とDNAメチル化が協調して有害なDNA配列を抑制・不活性化
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050281116
■エピジェネティクスの新発見に興味津々。来週5月19日、20日のエピジェネティクス研究会も取材予定です。■

【2011-05-02】
東大と理研、脳におけるDNAメチル化状態の個人差は神経細胞が非神経細胞より大きい
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011050281115
■エピジェネティクスの研究分野は、機能性食品と関係が深いです。■

【2011-04-28】
日本栄養・食糧学会大会のトピックス、企業は日清オイリオ、羽ニ重豆腐、日水、カルピス、ファーマフーズ・グリコ・吉本興業、ネスレ・TESホールディングス、東ソー・デンカ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042881072
■トピックスに選ばれることも、アカデミアマーケティングで重要です。■

【2011-04-27】
災害時における栄養・食糧問題、日本栄養・食糧学会が5月の第65回大会で緊急企画シンポジウム
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042781037
■このような緊急企画の開催は、学会の存在価値を高めることになると思います。■

【2011-04-27】
【震災からの復旧】バイオ課題のニーズ大、2011年秋からの実験再開を目指すKEK放射光施設(PF)がユーザーアンケート
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042781035
■競争が激しいバイオ分野では、ニーズが大きいことが改めて分かりました。■

【2011-04-27】
【震災からの復旧】結晶構造生物学の東日本拠点、高エネ研PFは通電チェック開始、2011年秋に実験再開へ
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042781034
■機構解明で重要なたんぱく質の立体構造解明の拠点でも、着々と復旧が進んでいます。■

【2011-04-25】
JST戦略的国際科学技術協力推進事業で安田賢二・東京医科歯科大教授の細胞ネットワークが2件採択
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042580978
■日本-フィンランド研究交流と日本-スウェーデン研究交流です。■

【2011-04-22】
【アカデミアSelect】米Duke大、神経細胞発現のGPCRがUPRの遺伝子制御で自己免疫機構の調節に関与
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042280944
■自己免疫機構の研究発展は今後も楽しみです。■

【2011-04-22】
キリンに農芸化学会トピックス賞、大麦殻皮リグニン配糖体に強力な免疫賦活作用、TLR4が関与
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042280928
■大麦の健康パワーの解明も進んでいます。■

【2011-04-22】
【アカデミアSelect】米Scripps研、立体構造で生じる揺らぎが酵素の触媒反応機構に重要、NMR技術R2分散法で解明
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011042280921
■このような解析技術の進歩も、機能性食品の研究に寄与大です。■