2週間ぶりにお目にかかります。「日経バイオテク/機能性食品メール」も担当しておりますバイオ部編集BTJ編集長の河田孝雄です。

 この2週間の間に、日経バイオテク・オンラインでは23本ほど、機能性食品関連の記事を報道しています。メール後半に、記事見出しリストと、ポイントとを記載させていただきます。ご覧いただければと思います。

 2週間前の3月11日(金)のこのメールは夕方頃に配信させていただきましたが、メール原稿をとりまとめたのは3月11日の朝でした。

 メールがお手元に届いたときには、三陸沖の巨大地震の後だったのですが、先々週のこのメールでは地震については触れることができませんでした。

 3月11日午後は、東京大学本郷キャンパスの安田講堂で開催されていた、文部科学省ターゲットタンパク研究プログラムの公開シンポジウムを取材していました。14時50分より少し前の地震で、安田講堂の巨大なシャンデリアが大きく揺れて、とても危険に思える状況になりましたので、会場の皆さんは一目散に建物の外に出ました。

※BTJ/日経バイオテク・オンラインの関連記事【この記事は全文をご覧いただけます】

【2011-03-11】
東大安田講堂で開催の文科省ターゲットタンパク公開シンポ、東日本巨大地震で途中取り止めに
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031180119

 揺れがずいぶん長く続いたのですが、15時15分頃には再開できるかもしれないという連絡もあり、結局1時間ほど、安田講堂の前の公園から正門寄りのところで、事態を見守っていました。

 大変な規模の地震とは感じましたが、まさかこれほどとは予想だにできず、今となっては随分とのんきな話をしていたようにも思います。

 たんぱく質の結晶構造解析で多くの成果を挙げている高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所の若槻壮市さん(副所長/教授)とも少し話しましたが、巨大地震によって、高エネ研のフォトンファクトリーは大きな影響を受けたようです。

 さらには原子力発電所の事故に起因する節電もあり、設備が復旧した後も、消費電力量が大きい研究施設は、節電の影響が出やすいように思います。

 この巨大地震の翌週や翌々週に仙台市で開催予定の学会は、開催が大変になるだろうと、震源地の場所を聞いてすぐに心配しましたが、このときは、京都で開催の日本農芸化学会大会をはじめ、全国各地の学会年会・大会が相次ぎ、中止になるとは思っていませんでした。

【2011-03-12】
地震が仙台市開催の学会年会に影響、3月14日からのゲノム微生物学会は中止見込みをHPで告知、3月20日からは植物生理学会
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031280120

【2011-03-12】
仙台市で3月14日から開催予定だった第5回日本ゲノム微生物学会年会(SGMJ2011)は開催中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031280121

【2011-03-14】
3月20日から東北大で開催予定だった第52回日本植物生理学会年会は中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480130

【2011-03-14】
日本農芸化学会、3月15日に都内で開催予定だった2011年度大会記者会見を中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480150

【2011-03-14】 
日本農芸化学会2011年度(京都)大会は中止、3月15日17時30分に発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580185

【2011-03-14】
日本化学会第91春季年会、中止が決定、発表は要旨集の発行をもって成立
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580186

日本薬理学会年会の開催中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031680209

日本薬学会、静岡での年会を中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031880233

日本水産学会、初の社員総会開催は延期、春季大会はシンポジウムも中止・延期
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280275

第28回日本医学会総会、東京国際フォーラムなどで開催予定だった学術講演・展示は一部をDVDおよびオンラインで実施
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280280

 この春学会の動向については、今日(3月25日)21時頃に発行・公開する予定の「BTJジャーナル」2011年3月号にも掲載します。全文を無料でご覧いただけますので、ご一読いただければと思います。

BTJジャーナルのダウンロードは、こちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html

 1年以上前からシンポジウムの企画などを暖めてきた世話人の方々にも、お話をうかがう機会がありましたが、会場に集まった研究者らで議論する機会が失われたのは、とても残念に思います。

 3月11日午後は、STAFFが食品産業技術ロードマップの発表会を東京の港区で開催していましたが、やはり途中で取り止めになりました。発表の後の質疑応答や議論が十分できなかったのが残念と、STAFF研究開発部の古川忠康さん(主任調査役)からお話をうかがいました。

STAFFが食品産業技術ロードマップで「健康の維持・増進」と「生産性向上」をとりまとめ、発表会は東日本大震災で中断
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032480311

 学会の一般発表・講演については、要旨集や予稿集の発行をもって、発表は成立するという判断が各学会で下されました。口頭発表を予定していた成果などについて、順次、報道してまいります。

 学会の大会や年会の中止が相次ぐ中で、昨日3月24日は、日本農芸化学会大会関連行事の筆頭である「化学と生物シンポジウム」、3月24日に京都大学百周年時計台記念館ホールで開催されました。100人以上の方々が集まる盛会だったとただいま電話でうかがいました。

農芸化学会大会関連行事の1つ「化学と生物シンポジウム」、3月24日に京都大学で開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280285

 私どもの編集部のある東京23区のほうでは、節電の影響で、地下鉄のエスカレーターが止まっているなどの影響が続いていますが、ライフラインの有難さを感じています。

 今週は、飲料水や野菜などに含まれる放射性物質が話題となっていて、ペットボトルの水を店頭でみかけることがなくなりました。乳児や小さなお子さんがいるご家族や保育園・幼稚園・医療機関などでは、飲み水の心配も大変ではと思います。

 一昨日(3月23日)は、食品安全委員会で「食品衛生法に基づき放射性物質の指標値を定める食品健康影響評価」の審議が始まったので、傍聴取材してきました。

1週間以内に答申へ、「食品衛生法に基づき放射性物質の指標値を定める」食品健康影響評価を食品安全委員会が開始
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032380310

 基本はとりあえず国際放射線防護委員会(ICRP)の基準とすることなどの方針が決まり、なんといいますか一安心しました。日本の食品安全の基準は、えてして世界標準とは異なった厳しさになる場合が多いように見受けるからです。

 内閣府副大臣などの命により定められた緊急の審議期間「1週間」で何を審議できるかですが、ICRPの基準を基本とし、日本の食生活の現状を加味することにより、食品や飲料水などの規制値について議論することになります。

 食品安全委員会の専門委員である東北大学の山添康・大学院薬学研究科教授も、委員会でたくさん発言なさっていました。大変な中を有難いことと思います。

東日本大震災、研究者支援の動きも
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032380303

東北大学は当分の間(2011年4月下旬頃まで)休校、後期日程の入学試験は4月上旬を予定
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580181

 メール原稿の締め切り時間になりました。前回のメール以降に報道された機能性食品関連の記事23本のリストを以下に掲載し、ポイントを紹介させていただきます。

◆「BTJ/日経バイオテク」より◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       機能性食品分野のバイオテクノロジー関連記事(直近2週間分)
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【2011-03-24】
大震災で「大人の健康・カルピス」第1弾の発売延期、10万人サンプリングは中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032480329
■震災による物流の困難が理由とのことです。■

【2011-03-24】
クラシエフーズ「歯みがきガム」のテレビCM始まる、小川香料のワサビ素材を新配合
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032480328
■企業のテレビCMが少しずつ始まりました。■

【2011-03-24】
STAFFが食品産業技術ロードマップで「健康の維持・増進」と「生産性向上」をとりまとめ、発表会は東日本大震災で中断
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032480311
■ロードマップの内容を是非ご覧下さい。■

【2011-03-23】
1週間以内に答申へ、「食品衛生法に基づき放射性物質の指標値を定める」食品健康影響評価を食品安全委員会が開始
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032380310
■緊急の召集ながら21人もの専門家が集まりました。■

【2011-03-23】
東京ビッグサイトで3月開催予定だった第1回東京ヘルスコレクション、開催は6月以降に
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032380304
■震災はイベントの開催にも大きな影響があります。被災者の方々の救済がもちろん最優先です。■

【2011-03-22】
農芸化学会大会関連行事の1つ「化学と生物シンポジウム」、3月24日に京都大学で開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280285
■東北大学の宮澤陽夫教授のご講演もありました。■

【2011-03-22】
JSTと理研・阪大、アルキンタグとラマン顕微鏡で生細胞のDNA複製をリアルタイム観察
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280282
■異分野からの参入が大きなブレークスルーを生みます。■

【2011-03-22】
第28回日本医学会総会、東京国際フォーラムなどで開催予定だった学術講演・展示は一部をDVDおよびオンラインで実施
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280280
■4年に1回のイベントにも震災が影響しています。■

【2011-03-22】
日本農芸化学会の2011年度技術賞はアサヒビールとパナソニック・池田糖化、受賞は5月6日に延期
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280276
■5月6日の受賞講演はぜひ取材したいと考えております。■

【2011-03-22】
日本水産学会、初の社員総会開催は延期、春季大会はシンポジウムも中止・延期
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011032280275
■巨大地震は水産業にも甚大な影響を及ぼしました。■

【2011-03-16】
日本農芸化学会、2011年度大会の発表は成立、トピックス賞も有効
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031680210
■トピックス賞の詳細も報道して参ります。■

【2011-03-16】
日本農芸化学会2011年度大会トピックス集、29演題のうち8演題が京大、企業は太陽化学、キリン、キッコーマン、天野、ユニチカ、Genedata社
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031680192
■今年は口頭発表も予定されていました。■

【2011-03-15】
日本化学会第91春季年会、中止が決定、発表は要旨集の発行をもって成立
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580186
■要旨集の発行をもって発表は成立することになりました。■

【2011-03-15】
日本農芸化学会2011年度(京都)大会は中止、3月15日17時30分に発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580185
■京都の学会も中止になりました。■

【2011-03-15】
江崎グリコがトクホガム「ポスカ」を3月29日から再発売、「ひょうごSPring-8賞」の成果で「再結晶化」など追加表示
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580182
■SPring-8が、新たなヘルスクレームのエビデンスを生み出しました。■

【2011-03-15】
がん幹細胞マーカーCD44は活性酸素を低下させてがん増大や治療抵抗性を引き起こす、慶大などがメカニズムを解明
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031580163
■活性酸素にも健康影響には両面があります。■

【2011-03-14】
ヤクルト、東日本巨大地震で「ヤクルト元気ヨーグルト(70g)」など当面供給停止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480156
■その後、多くのヨーグルト商品の品薄が続いています。■

【2011-03-14】
カルピスが「大人の健康・カルピス」を新シリーズ化、第1弾は1本280mLにグルコサミン250mg配合
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480149
■新シリーズ第1号の発売はその後、延期になりました。■

【2011-03-14】
日本農芸化学会、3月15日に都内で開催予定だった2011年度大会記者会見を中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480150
■農芸化学会の大会記者会見は毎年の楽しみだったのですが、いたし方ありません。■

【2011-03-14】
3月20日から東北大で開催予定だった第52回日本植物生理学会年会は中止
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031480130
■仙台市の被害も、当初の予想を大幅に上回るものでした。■

【2011-03-12】
地震が仙台市開催の学会年会に影響、3月14日からのゲノム微生物学会は中止見込みをHPで告知、3月20日からは植物生理学会
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031280120
■巨大地震は、春の学会に甚大な影響を及ぼしました。■

【2011-03-11】
東大安田講堂で開催の文科省ターゲットタンパク公開シンポ、東日本巨大地震で途中取り止めに
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031180119
■安田講堂のシャンデリアが大きく揺れました。■

【2011-03-11】
東京農大NGRC、ゲノム微生物学会や植物生理学会、農芸化学会、畜産学会で計19件学会発表
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2011031180093
■これら春の学会が相次ぎ中止になってしまいました。■