10月28日以来2週間ぶりでお目にかかります。「日経バイオテク/機能性食品メール」も担当しております日経BP社バイオ部編集日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。

 ただいま12月に発行する予定の「日経バイオ年鑑2012」の編集作業に注力しておりまして、いよいよ最終段階です。

 今週は昨日(11月10日)、東京大学農学部の弥生講堂で開かれた第5回日本ポリフェノール学会年次大会を取材しました。先週水曜日(11月2日)に同じ会場で開催された「食と生命のサイエンス・フォーラム―コーヒと糖尿病についての最新知見―」も、ポリフェノールの健康機能が中心テーマでした。

 ちょうど1カ月ほど前に、茶やコーヒーといったポリフェノール商品のマーケティング競争について日経バイオテクの特集記事をまとめましたが、その後も研究成果などの新発表が相次いでいるように思います。

 10月17日から20日にスペイン・バルセロナで開かれた第5回ポリフェノールの健康国際会議では、サントリー健康科学研究所が、セサミンの健康効果について、疲労対策や肝臓保護などの成果を発表しました。ポリフェノールの健康機能の研究では、日本勢もかなり頑張っているのでは、と思います。

日経バイオテク10月10日号「特集」、ポリフェノールの競争激化、茶の次はコーヒーに注目
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111011/155914/

 第5回日本ポリフェノール学会年次大会のシンポジウム「ポリフェノール研究の最前線」で、会頭をお務めになられた東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻の佐藤隆一郎教授や、奈良女子大学生活環境学部の井上裕康教授らのご講演をうかがって、レスベラトロールをはじめとする、ポリフェノールなど植物性成分の研究の位置付けが良く分かったような気がしました。

 レスベラトロールは、つい先日のNHK番組でも取り上げられていましたが、今回のシンポジウムで、レスベラトロールは細胞遺伝毒性がある物質としてまずは知られていたという、井上教授の話をうかがい、食品成分の安全性評価というものはなかなか難しいものだと改めて思いました。

 この年次大会からまずは1つ、会頭の佐藤教授の発表を少し記事にまとめてみました。

東大農の佐藤隆一郎教授ら、肥満や血糖対策にTGR5リガンド、胆汁酸以上の活性成分を柑橘などから発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111110/157801/

 先週水曜日(11月2日)に同じ会場で開催された「食と生命のサイエンス・フォーラム―コーヒと糖尿病についての最新知見―」は、東京大学総括プロジェクト機構「食と生命」総括寄付講座とスイスNestle社のネスレリーチ東京が主催したものでした。

東大とNestle社が初のサイエンス・フォーラム開催、コーヒーと糖尿病がテーマ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157618/

 第5回日本ポリフェノール学会年次大会では、シンポジウムの最初に花王の生物科学研究所の方が登壇して、茶カテキンやコーヒーポリフェノールの肥満抑制メカニズムについて発表したところ、ネスレ日本の方が質問をなさいました。そのやりとりも興味深く思いました。

 ポリフェノールでは、柑橘類に多いヘスペリジンやリンゴのプロシアニジンの記事をいくつかまとめました。

血中中性脂肪を下げる糖転移ヘスペリジンのトクホが近く表示許可に、佐藤園に伊藤園が追い付く
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111108/157732/

大正製薬の主要ブランド売上高増トップ「リビタ」、血糖値、コレステロール、血圧に近く新製品追加
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111109/157761/

年400億円の弘前産リンゴ、ポリフェノールなど健康機能も訴求するPR活動を開始、9月に補正予算1億7600万円
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111108/157731/

アサヒ飲料、リンゴ由来プロシアニジン配合の「ポリフェノール茶」、体脂肪対策のトクホ表示許可取得
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111013/155985/

 消費者庁が許可する特定保健用食品(トクホ)の審査過程の公開資料には、確かにヒントがたくさん含まれていると改めて思いました。

日健栄協がトクホ制度で陳情書、「商品名、表示内容、申請者」は審査過程では非公開に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111108/157733/

 メール原稿の締め切り時間になりましたので、最後に、ここ2週間で報道した機能性食品関連の記事17本のリストを以下に掲載し、ポイントを紹介させていただきます。

 なお、先月(2011年10月)からバイオポータルサイトの「Biotechnology Japan(BTJ)」は「日経バイオテクONLINE」に生まれ変わりました。1981年10月創刊のニューズレター「日経バイオテク」のニュースをオンラインで提供するサイトとして、1996年からサービスを続けてきましたが、2011年10月に日経バイオテクが創刊30周年の節目を迎えるのを契機に、ポオータルサイトのブランド名も日経バイオテクに統一しました。

 日経バイオテクONLINEは今秋から下のURLになりました。引き続きご活用いただければと思います。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/

           日経BP社バイオ部
           日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長 河田孝雄

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https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html