毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日の日経バイオテクONLINEメールの編集部原稿も担当しております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。今日は、前回の2011年10月21日から2週間ぶりでお目にかかります。

 今日11月4日(金)の午後は、東京ビッグサイトで開かれる第15回トレハロースシンポジウムの取材です。

林原生化研が第15回トレハロースシンポを11月に開催、「復活!福島の梨」やPfizer社、大塚製薬の発表も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111001/155765/

 主催は林原生物化学研究所です。10月上旬に東京ビッグサイトで開かれた「食品開発展2011」の林原のブースには、長瀬産業のロゴマークも掲示されていました。

 このところ、2011年12月に発行する「日経バイオ年鑑2012」関連の取材・編集に注力しておりまして、年鑑で主に担当している食品分野の取材も増やしております。

 その中でこの2週間でアカデミア関連で一番興味深かった研究成果は、マルファン症候群です。

東京理科大と阪大など、微細線維のADAMTSL6βがマルファン症候群の症状改善、アンチエイジングにも寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111029/157523/

 詳しくは記事をお読みいただきたいのですが、膨大と思える研究の末、アンチエイジングにも寄与しうる成果と受け止めました。

 また、14年間、かずさDNA研究所の研究所長をお務めになられた、かずさDNA研究所の大石道夫理事長が、研究所長を交代になられたことも報じました。

かずさDNA研究所の研究所長に山本正幸・東大教授が就任
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111101/157587/

 今週は、水曜日(11月2日)に農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)の食品総合研究所がつくば国際会議場で開催した「研究成果展示会2011/公開講演会2011」を取材しまして、その中から現在のところ1つ、報道しました。関連記事はもう1つ、今晩にも日経バイオテクONLINEに掲載します。

 放射性物質の拡散は、今年の食品分野の重要課題と思っております。

チェルノブイリなど放射線と食品の論文153編を食総研が要約、11月2日公開講演会のテーマは放射性セシウム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111103/157619/

 先週は、月曜日(10月24日)に医療経済研究・社会保険福祉協会(社福協)が主催した第24回健康食品フォーラム「健康食品の評価とその手法」を、火曜日(10月25日)に日本健康・栄養食品協会が主催した「食品の機能性評価シンポジウム―健康食品の機能性表示を目指して―」を取材しまして、いずれも満席で盛況でした。水曜日(10月26日)に食品安全委員会が開催した「平成23年度食品健康影響評価技術研究成果発表会」を取材しました。

社福協が「健康食品素材の科学的実証データベース」のサイトを12月オープンへ、EFSAやFDA、PMDAの情報も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157382/

金澤一郎氏が「食品の機能性評価について」講演、機能性モデル事業11成分のうちメタ分析PubMed論文数はω3が突出
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157417/

1件最大5000万円超の競争的資金、食品健康影響評価技術研究の成果発表会を食品安全委員会が開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157454/

 先週金曜日(10月28日)は、ヤクルトホールの第20回記念腸内フローラシンポジウムを取材しました。

ヤクルト中研がヒト腸内細菌の新発見で世界の6割、生きた菌の入手が奏功
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157588/

 ゲノム解析技術の進展は目覚しいですが、腸内細菌の特性把握には、生きた菌の分離がやはり大切と、改めて感じました。

 メール原稿の締め切り時間になりましたので、ここ2週間で報じた32本ほどの記事リストとコメントを以下に掲載します。

チェルノブイリなど放射線と食品の論文153編を食総研が要約、11月2日公開講演会のテーマは放射性セシウム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111103/157619/
○大変な作業量だったのではと感心しました。

東大とNestle社が初のサイエンス・フォーラム開催、コーヒーと糖尿病がテーマ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157618/
○コホート研究のエビデンスがたくさんあるようですが、無作為割り付けの介入試験の必要性が強調されました。

トランジスタ60兆個で電気代年10億円のスパコン「京」、10ペタフロップスを達成
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157617/
○次々世代では、省電力が最大の課題になるようです。

ムチンを増やすドライアイ治療薬は2012年初に保険収載へ、大塚製薬がプレスセミナー開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157589/
○可愛いキャラクターも記事の写真でご覧になってください。

ヤクルト中研がヒト腸内細菌の新発見で世界の6割、生きた菌の入手が奏功
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111102/157588/
○ゲノム解析を米主導のHMPに依頼したことが、フロアからの質問で話題になっていました。

かずさDNA研究所の研究所長に山本正幸・東大教授が就任
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111101/157587/
○10年前に理事長に就任した大石道夫さんが、14年前からの研究所長を交代しました。

システム・インスツルメンツが糖鎖自動抽出装置の受注販売を開始、北大西村紳一郎教授と開発
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111101/157586/
○11月から受注販売を開始しました。

東京理科大と阪大など、微細線維のADAMTSL6βがマルファン症候群の症状改善、アンチエイジングにも寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111029/157523/
○微細繊維は加齢とともに衰えますが、改善の糸口が見つかっています。

アミノアップ化学とChr.Hansen社、機能性食品の開発で5年間の提携契約
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111028/157479/
○キノコ系やポリフェノールの素材とプロバイオティクスの相乗効果が期待できるようです。

大豆たんぱく質の脂質プロフィール改善作用を米Tulane大が論文発表、大豆たんぱく質はSolae社が提供
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111027/157478/
○米国では医学界が大豆たんぱく質に注目しています。

バイオテックと理研、ダナフォーム、SmartAmp法基盤のSNP検出装置を医療機器として実用化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111027/157477/
○10月に医療機器クラス1としての届け出を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に行いました。

理研、ヒトZIP13はホモダイマーで亜鉛トランスポーター機能発揮、亜鉛シグナルの実体解明に前進
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111027/157470/
○亜鉛トランスポーターは23種類以上もあるとのことです。

食品安全委員会の2011年度食品健康影響評価技術研究、選考時の評点も公表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111027/157471/
○情報公開が進んでいます。

残留農薬研と名大、飼料中ポリフェノール類は実験動物の表現型に影響、内分泌かく乱作用評価では要注意
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157455/
○毒性を調べる動物試験では、餌にも注意が必要です。

1件最大5000万円超の競争的資金、食品健康影響評価技術研究の成果発表会を食品安全委員会が開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157454/
○フロアからの質問は食品安全委員会の方々からが目立ちました。

オリンパスが深部4mmまで観察できる標本透明化液とレンズを11月発売、理研と独占販売契約
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157453/
○今年夏の記者会見で実物を拝見してびっくりしました。記事の再掲写真ご覧ください。

食品安全委員会の遺伝子組換え食品等専門調査会、専門委員に宇理須厚雄氏が着任、石見佳子氏ら4人が離任
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157452/
○議題に応じて専門家を揃えるとのことです。

埼玉県と理研が重イオンビームで吟醸酒用の新酵母、初の理研ブランド清酒「仁科誉」販売へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157448/
○ぜひ試飲してみたいです。

金澤一郎氏が「食品の機能性評価について」講演、機能性モデル事業11成分のうちメタ分析PubMed論文数はω3が突出
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157417/
○PubMed論文がエビデンスのベースに据えられました。

JAISTの大木教授と石川県立大の森准教授ら、植物の気孔の数を増やすストマジェンの立体構造をJST事業で解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111026/157415/
○溶液中の立体構造を、核磁気共鳴分光法(NMR)で解明しました。

理研PSCがオーキシン生合成の主経路を解明、農作物やバイオマスの増収に寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111025/157388/
○新潟大学、岡山理科大学、東京農工大学、米UCSD、University of Missouriとの共同成果です。

AHCC研究会が第19回統合医療機能性食品国際会議を札幌で開催、19カ国から505人参加
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111025/157387/
○海外からも多くの方が参加しました。アミノアップ化学のオリゴノール関連の発表が受賞しました。

社福協が「健康食品素材の科学的実証データベース」のサイトを12月オープンへ、EFSAやFDA、PMDAの情報も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157382/
○PMDAの情報も掲載されるなど特徴があります。

最長5年3億円のJST・A-STEP実用化挑戦「ベンチャー開発」は応募109件から採択13件、うちバイオ8件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157378/
○装置・デバイス分野3件のうち1件がバイオ関連でした。

最長7年20億円のJST・A-STEP実用化挑戦「委託開発」は3件全てバイオ、カネカとエーザイ、富士フイルムが開発実施
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157376/
○委託開発は、応募6件から3件が選ばれ、全てバイオでした。

最長5年10億円のJST・A-STEP実用化挑戦「創薬開発」は応募13件から採択1件、クリングルファーマがHGFで脊髄損傷治療薬
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157375/
○創薬開発は、応募13件から1件選ばれました。

東京医科歯科大の高柳広教授ら、セマフォリン4Dの働きを抑制すると骨が再生、Nature Medicine誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157363/
○高柳広教授はNature Medicine誌発表が今年2報目です。

東大の片岡一則教授らがナノミセルの膵臓がん治療効果をNature Nano誌に発表、ナノキャリアが英仏でフェーズI
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111024/157362/
○ナノレベルの制御技術が威力を発揮しているようです。

組換え微生物利用食品添加物の安全性確認、味の素の20件目はアスパルテーム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111021/157352/
○この安全性確認の手続きの実績で味の素が目立ちます。

食品安全委員会の新開発食品評価書「食品に含まれるトランス脂肪酸」がパブコメに
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111021/157346/
○内容が充実した評価書と改めて思いました。

国立成育医療研究センター、慢性活動性EBウイルス感染症のモデルマウス開発、CD4+除去でEBV感染細胞の増殖抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111020/157313/
○東京医科歯科大学、国立感染症研究所などと協力して得た成果です。

海外先行実用化で農芸化学会技術賞の天野プロテイングルタミナーゼ、酵素で初の1日摂取許容量設定がパブコメに
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111021/157321/
○世界標準を意識した評価を日本でも進めるべきと思います。

理研BSIとJST、p62はS403のリン酸化でユビキチン化たんぱく質に結合して選択的オートファジーを促進
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111020/157317/
○オートファジー分野は日本が強みを発揮しているように思います。

 なお、先月(2011年10月)の第1月曜日(10月3日)にバイオポータルサイトの「Biotechnology Japan(BTJ)」を全面刷新しました。Biotechnology Japanは、1981年10月創刊のニューズレター「日経バイオテク」のニュースをオンラインで提供するサイトとして、1996年からサービスを続けてきましたが、2011年10月に日経バイオテクが創刊30周年の節目を迎えるのを契機に、ブランド名も日経バイオテクに統一し、「日経バイオテクONLINE」に生まれ変わりました。

 日経バイオテクONLINEは下のURLになりました。引き続きご活用いただければと思います。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/