毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日の日経バイオテクONLINEメールの編集部原稿を担当しております日経バイオテクONLINEアカデミック版編集長の河田孝雄です。今日は、前回の2011年10月7日から2週間ぶりでお目にかかります。

 2週間前のこのメールで、2011年のノーベル賞の自然科学部門で、日本人が選ばれなかったことについて触れました。

ノーベル生理学・医学賞は自然免疫と樹状細胞の欧米研究者3人、論文の被引用数8万超でhインデックス142の審良静男阪大教授は選に漏れる
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111003/155804/

ノーベル医学生理学賞は免疫学者に、山中教授は今年も落選
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111003/155802/

 その後、ノーベル賞有力候補者の予測がすべて的中したという発表が、米Thomson Reuters社からありました。日本オフィスのトムソン・ロイターは10月20日に発表しました。

米Thomson Reuters社のノーベル賞予測、今回は受賞者9人すべて的中
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111020/157312/

 今年のノーベル賞生理学賞・医学賞の受賞者3人がすべて、Thomson Reuters社がノーベル賞有力候補者として毎年発表している「トムソン・ロイター引用栄誉賞」の受賞者であったことは、上の審良静男教授の記事のときに記載しましたが、物理学賞や化学賞、さらには経済学賞でも、すべて適中したのです。

 選び抜いた世界の一流ジャーナルに掲載される論文の被引用数などの解析が、ノーベル賞予測に威力を発揮することが改めて示されました。

 Thomson Reuter社はこの10月9日、論文引用索引データベース「Web of Science」に、専門書情報および引用データの検索を可能にする「Book Citation Index」を追加しました。書誌の引用解析がさらに充実することになるかと思います。

 ここ2週間で報道した26本ほどの記事を振り返ると、特許情報を分析した企業ランキングの記事も、よく読まれているようです。

味の素の技術力・研究開発力が食品業界で世界トップに、米社が特許調査で順位付け
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111011/155931/

医薬品特許資産規模ランキング2011、中外、帝人、第一三共がトップ3、積水4位、武田7位
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111020/157314/

 ランキングといえば、定番の世界大学ランキングの1つが、発表になりました。

英THE社が世界大学ランキング発表、日本勢トップの東大は30位、トップ200入りの大学数は日本8位
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111011/155904/

 もう1つの特徴は、食品の安全性関連の記事も重点的にとりまとめまたことです。

 日本のアカデミアでは、毒性学の研究レベルが世界でもかなり高いことが知られています。

論文の被引用数が多い“スター研究者”を国際比較、日本は免疫学、材料科学、農業科学、生物学・生化学、薬理学・毒性学が強い
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111001/155713/

 これら世界の最先端の成果を、レギュラトリーサイエンスとして行政にどう活用していくべきか、議論していく必要を感じています。

食品安全委員会の新開発食品評価書「食品に含まれるトランス脂肪酸」がパブコメに
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111021/157346/

海外先行実用化で農芸化学会技術賞の天野プロテイングルタミナーゼ、酵素で初の1日摂取許容量設定がパブコメに
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111021/157321/

協和発酵バイオ、「発酵で10年後の元気をつくる」スローガンをヘルスケア部門で開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111019/156083/

協和発酵バイオ、cis-4-ヒドロキシ-L-プロリンの商業生産体制を整備
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111018/156053/

09年9月に厚労省から消費者庁に移管されたトクホ制度、直近1年の新規許可は48品目と1年前に比べ半減、純増はわずか7分の1未満に
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111014/155992/

体脂肪とコレステロールの両方に役立つトクホ茶カテキン飲料、伊藤園がほうじ茶、ジャスミン茶、烏龍茶も品ぞろえ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111013/155987/

アサヒ飲料、リンゴ由来プロシアニジン配合の「ポリフェノール茶」、体脂肪対策のトクホ表示許可取得
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111013/155985/

アサヒ飲料が初のクルクミン、「ドデカミン」に超微粒子クルクミン30mg配合
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111012/155961/

カルピス、ラクトトリペプチドを「年齢ペプチド」と呼ぶ商品展開を開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111011/155930/

江崎グリコが「POs-Ca F」で歯の再石灰化と再結晶化に再硬化も検証、三井農林の緑茶フッ素を添加
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111011/155922/

米Solae社、大豆たんぱく質の健康機能の論文がCirculation誌やStroke誌に相次ぎ掲載
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111010/155903/

 なお、今月の第1月曜日(10月3日)にバイオポータルサイトの「Biotechnology Japan(BTJ)」を全面刷新しました。Biotechnology Japanは、1981年10月創刊のニューズレター「日経バイオテク」のニュースをオンラインで提供するサイトとして、1996年からサービスを続けてきましたが、2011年10月に日経バイオテクが創刊30周年の節目を迎えるのを契機に、ブランド名も日経バイオテクに統一し、「日経バイオテクONLINE」に生まれ変わりました。

 日経バイオテクONLINEは下のURLになりました。引き続きご活用いただければと思います。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/