人工多能性幹細胞(iPS細胞)から血小板を生産する技術を事業化するための会社が設立されていたことが、本誌の取材で分かった。



 新会社の社名は「血小板製剤供給事業準備会社」。設立は2010年9月15日である。東京都港区に本社を置き、キリンビール出身で血液関連医療機器ベンチャーの経営者である下坂皓洋氏が社長に就任した。名前の通り同社は準備会社であり、事業化が本格化した段階で社名を変更し、資本も増強する。



 iPS細胞から血小板を生産する技術は、東京大学医科学研究所の中内啓光教授、江藤浩之准教授(現京都大学iPS細胞研究所教授)らの研究グループが開発した。



 新会社の現在の資本金は1000万円。iPS細胞関連の知的財産を管理するために設立され京大の山中伸弥教授が科学諮問委員会のメンバーであるiPSアカデミアジャパン(京都市上京区、村山昇作社長)が400万円を出資しており、中内教授の知財管理会社も同額を出資している。これにより、新会社は人工血小板を生産するために必要なiPS関連の知財を必要に応じて利用できる環境にある。

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