決してあがったことが無いと断言した内山航平選手。団体戦ではその発言も若気の至りだったかと思わせる不出来でしたが、個人総合では別人のような完璧な演技を行い、会場を総立ちにさせました。体操競技で会場全体がスタンディングオベーションをするのは誠に壮観でした。ロンドンでも是非、お願いいたします。

 本日の午後開かれる厚生労働科学技術会議の技術部会の資料を読んでいます。厚労省の2012年度の科学技術関係予算の報告から、今年の我が国の他省庁の予算の作り方も反映する予算編成の裏事情が読み取れます。

 今回の予算編成の原則は大きく2つあると推測します。

 第一は東日本大震災からの復旧・復興対策に必要な経費の確保、そして第二は「日本再生重点化措置」と名づけられた民主党の成長戦略に沿って、投入される費用の確保です。

 税収が下落している今、従って、この二つの費目以外に該当する、従来の研究費には大鉈が振るわれます。概算要求の段階で、既存の厚生労働科学研究費補助金は10%から15%軒並みカットされています。全ての費目でカットされています。2011年度の厚生省の科学研究費費補助金は総額で438億2800万円でしたが、2011年の概算要求は536億5100万円と一見膨らんでいるように見えますが、日本再生重点化措置で142億3000万円、東日本大震災の復旧・復興費用から14億9500万円に充当するため、今までの研究費目だけを純粋に見ると379億2600万円まで縮小します。実に86.5%に相当します。

 勿論、知恵のある厚労省のことですから、費目の読み替えなどで、見かけ上の激減の分は代替するはずですが、15%減をこうした小手先で解消することは難しいと考えなくてはなりません。

 ただし、厚労省の科学技術研究費全体の概算要求は今年度に比べ、361億2200万円増の1846億9100万円、24.1%の増加を要求しています。国立高度専門医療センターなどその他の科学研究経費として、218億円を前年より多く要求していますが、内訳を見ると242億円が日本再生重点化措置から支出されています。これは焼け太りではないのか?毎年のことですが、かっと良い費目で既存の予算を再編成したり、厚労省が狙う単なる設備投資を盛り込んだり、するいわゆる予算編成のテクニックではないか?と疑われても仕方ありませんね。

 本日の会議に出席する動機付けが出来ました。 

 最後に、今年も恒例の次世代シーケンサーのセミナーを11月30日の午後に品川で開催いたします。どうぞ時間確保願います。この技術革新は止まりません。新たなバイオ研究の地平を議論いたします。

 今週もどうぞお元気で、。

         日経バイオテクONLINE Webmaster 宮田 満

ご連絡は、https://bio.nikkeibp.co.jp/inquiry/