こんにちは。日経バイオテク編集長の橋本です。

 先週はBioJapan2011でずっと横浜に詰めていました。幾つか興味深い取材もできたので、速く記事を書いて皆様に報告しなければならないのですが、やらなければならないことが立て込んでいて、もう少し時間をください。

 ちなみに私が取材した中で特に印象深かったのは、ワクチンのアジュバントに関するセミナーです。ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まってほんの数日後の10月6日に開催され、また惜しくも受賞を逃した大阪大学の審良静男教授のお弟子さんで、現在、医薬基盤研究所アジュバント開発プロジェクトのプロジェクトリーダーの石井健さんらにご講演いただいたこともあって、会場は立ち見が出るほどの大入りでした(今回は他のセミナーでも立ち見が結構多かったですが)。ノーベル賞を受賞したことからも分かるように、免疫学の発展は、医療に大いなる成果をもたらしています。特に自然免疫の進歩は、ワクチンの有効性を高めたり、抗原の量を減らしたりできるアジュバントの開発に大きく寄与しています。

 アジュバントと言うと、新型インフルエンザワクチンを緊急輸入した際に、「日本で未承認のアジュバントが使われている」として安全性を疑問視する意見も出ていました。確かに使用経験の乏しいものは慎重に評価する必要はあるでしょうが、アジュバントの研究が進めば新しいワクチンの開発という成果をもたらすはずです。どんな薬でも同じですが、使い方を誤れば毒にもなるわけで、「アジュバントだから安全性に問題がある」と強調するのは正しくないと思います。また、アジュバントに関しては、それを阻害することで免疫寛容を誘導する研究も行われているとのことで、自己免疫疾患に対する新しい治療法の開発にも結び付く可能性がありそうです。BioJapan2011に関する記事は、随時日経バイオテクONLINEに掲載していきますので、ぜひお読みください。

 さて、先週初めにバイオのポータルサイト、BiotechnologyJapanを全面刷新して、日経バイオテクONLINEをスタートしました。

 https://bio.nikkeibp.co.jp/

 日経バイオテクONLINEの最大の特徴は、何よりもユーザーの皆様の使いやすさを追求したことです。まず各記事を、「医薬・医療」「基礎・研究支援」「食品・農業・環境」「投資・行政・社会」の4分野に大別して、それぞれ分野ごとに記事を一覧して見られるようにしましたし、右肩の検索ボタンを使って、3万件を超える過去の編集記事にも容易にアクセスできるようにしました。さらに、各記事の本文を表示する画面では、記事の下に関係の深い記事タイトルを表示するようにしました。記事を検索しなくても関連記事を見ることで、1つの断片的なニュースから、全体の事象に深く迫ることができます。

 もう1つ重要な点は、記事を読みやすくした分、月間に閲読いただける記事本数も大幅に増やしたことです。これまで日経バイオテク・オンラインをご購読いただいている方に対して、全文閲覧できる記事の本数を月間40本に制限してまいりましたが、日経バイオテクONLINEでは月間100ポイントと月間400ポイントの2種類の契約を設け、より多くの記事を皆様にお読みいただけるようにしました。

 それから、記事の一覧ページをご覧いただくと、タイトルの後ろに「1pt」とか「0pt」とあるのが分かると思います。「0pt」というのは、お読みいただいてもポイントが減らない記事です。3年ほど前に本数制限を導入して以来、あまり短い記事では申し訳ないということから、記事を書くのに時間をかけるようになり、半面、速報性や情報量の面で皆様のニーズに十分応えられなかった部分があったように思います。その点、今後は皆様にお伝えしたい情報を手短に記事にして報道していきます。じっくり読める「1pt」の記事と、コンパクトな「0pt」の記事を、読み分けていただければと思います。

 それから、BiotechnologyJapanで「皆のホームページ」として運営してきた、バイオ関連企業、大学や公的研究機関など、バイオ関係者の皆様から情報提供いただくコーナーも、合わせて全面的に刷新しました。皆様に投稿いただいた、セミナー・学会や人材募集、製品・サービス・技術シーズの情報は、コミュニティの欄で一覧表示できるほか、ローテーションでTOPページに表示されます。特に大学や公的研究機関の研究者個人であれば、一度登録いただくと、無料で何度でも手軽に情報提供いただけるようにしました。皆様の情報発信にも、新しい日経バイオテクONLINをぜひご利用ください。

 ただいま、日経バイオテクONLINEの誕生を記念して、2週間の無料お試しキャンペーンを行っています。この機会にぜひ、新しい日経バイオテクONLINEを試してみてください。

 http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/order.html#cam

                    日経バイオテク編集長 橋本宗明