毎月第1金曜日と第3金曜日、第5金曜日のバイオテクノロジージャパン(BTJ)メールで編集部原稿を担当しておりますBTJ編集長の河田孝雄です。今日は、前回の2011年8月19日から2週間ぶりでお目にかかります。
 昨日から9月に入りました。また台風が近づいているようですが、まだ残暑のぶり返しがありそうです。9月9日には、大口需要家に電力使用量の削減を義務づける電力使用制限令が解除されます。東京電力のエリアでは9月22日予定から13日前倒しになりました。
 今日は第20回日本バイオイメージング学会学術集会の取材のため、北海道千歳市におります。会場は千歳科学技術大学。「総合光科学部」という学部のみのユニークな大学で、開学は13年前の1998年です。3年ほど前に、バイオ・マテリアル学科が新たに設置されたとのことです。
 同大学の南谷晴之教授が大会長をお務めです。8月31日には千歳市民文化センターで「『バイオルミネセンスとバイオイメージング』~基礎から臨床へ、医学・薬学・生命科学を支える最新技術~」と題した公開市民講座・シンポジウムが開催され、250人を超える参加者で会場は満席でした。
 学会関連の市民公開講座は頻繁に開かれるようになってきましたが、ともすると、空席が目立つ場合も少なくありません。今回は一般市民らからも活発な質問が出され、盛会でした。北海道立の2つの高校(千歳高校と恵庭北高校)の生徒90人ほどが、授業の一環で聴講したとのことで、生徒もフロアから活発に質問してました。
 第20回を迎えた学術集会は、千歳科学技術大学本部棟で開催されまして、数々の工夫がなされていました。一般発表は60件すべてポスター発表でしたが、ポスター前におけるディスカッションの前に、1件につき2分、発表者がエッセンスを口頭で説明するという仕組みでした。十数年前からこ仕組みで実施しているとのことで、かなり早い取り組みではと思います。最終日には、ベストイメージ賞が決定し、来年京都で開催される第21回学術集会の要旨集の表紙を飾ることになります。おもしろい発表がたくさんあり、記事とりまとめ中です。
 さて、2分間プレゼンといえば、先週木曜日に理化学研究所横浜研究所で開催された「GSC第2回七夕ミーティング」でも、招へいされた若手研究者がポスター発表のエッセンスを、やはり2分間ずつ、口頭発表していました。
【2011-08-25】
理研ゲノムの第2回七夕ミーティングに若手100人、和田昭允GSC組織長が科学における日本のまずい習慣の打破を強調
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1144/
 明日の日本を背負う若手研究者に、このような発表や討論の場を提供するのが、学会活動の重要な活動と思います。特に物理や化学、材料と隣接する分野で、日本発のユニークな世界をリードするテクノロジーが続々開発されていると、横浜や千歳で思いました。
 メール原稿の締め切り時間になりましたので、以下に、最近2週間で直接記事とりまとめを行った記事17本の見出しリストを、取り上げたポイントとともに掲載します。ご参考にしていただければと思います。
                          BTJ編集長 河田孝雄
※直近2週間のBTJ/日経バイオテクオンラインの直接担当記事17本
【2011-08-31】
理研BSI宮脇敦史チームリーダーら、生体組織を透明化するScale技術を開発、脳を深さ数mmで蛍光観察
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1242/
■ポイント■Scale技術でかなり透明になったマウス胎仔が記者説明会でも注目でした。■■
【2011-08-30】
DNA脱メチル化の鍵5-ヒドロキシメチルシトシンの位置をDNAシーケンサーで解析、理研の岡本晃充准主任研究員らが論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1235/
■エピジェネティクスの研究では、メチル化に加え、ヒドロキシメチル化も解析も不可欠になってきそうです。■
【2011-08-30】
理研BSI御子柴克彦チームリーダーら、CaイオンチャネルIP3レセプターの開口機構をFRETで解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1212/
■イメージング技術が威力を発揮しています。■
【2011-08-29】
Dow AgroSciences社とM.S. Technologies社、除草剤耐性遺伝子3種を導入したダイズの認可をUSDAに申請
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1210/
■生産効率をさらに向上できるGM作物の実用化が進んでいます。■
【2011-08-29】
国リハ研と東洋大、日立ハイテクがヒト網膜細胞由来の完全長cDNAクローン16万個を作製、理研BRCが公開・分譲開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1209/
■日本が世界をリードしている完全長cDNA技術の成果です。■
【2011-08-29】
日本の主要研究11大学、大学ランキング評価方法の改訂を米Thomson Rueters社と英Times Higher Education社に要求
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1205/
■大学ランキングの発表会では、各大学から評価内容に関する質問が多数寄せられていました。■
【2011-08-27】
日本化学会主催の放射性物質除染の講演会は会場増設、招待の福島高校生徒7人も参加
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1177/
■放射性物質の除染には、福島だけでも兆円オーダーの費用がかかる見込みです。■
【2011-08-26】
フジッコ、カスピ海ヨーグルトはインフルエンザ感染後のウイルス増殖を抑制
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1175/
■カスピ海ヨーグルトの健康機能の研究をフジッコが精力的に進めています。■
【2011-08-26】
理研BSI宮脇敦史チームリーダーら、蛍光たんぱく質Keimaで細胞のオートファジーを高感度・定量イメージング
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1145/
■蛍光たんぱく質が威力を発揮しています。■
【2011-08-25】
理研ゲノムの第2回七夕ミーティングに若手100人、和田昭允GSC組織長が科学における日本のまずい習慣の打破を強調
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1144/
【2011-08-24】
松永農工大学長が率いるCRESTさきがけ一体推進の藻類バイオエネルギー、CREST10課題とさきがけ21課題体制へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1123/
■藻類バイオエネルギーは、JSTがCRESTとさきがけの両制度を活用して推進しています。■
【2011-08-24】
さきがけ新規課題101件のうち大挑戦型が7件、バイオは平塚(中村)佐千枝・女子医大、藤木亮次・東大分生研、伊藤卓朗・慶大先端生命研の3件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1122/
■大挑戦型の審査は難しいのではと思うのですが、どんな審査内容か興味あります。■
【2011-08-24】
さきがけとCRESTともに競争率10倍超、JSTが2011年度第1期の新規採択課題を発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1119/
■2011年度は第2期もあり、採択件数は多くなります。競争率は高いですね。■
【2011-08-23】
予防医療分野でオムロンが伊藤忠と協業、発売直前の世界初インピーダンス内臓脂肪測定装置を人間ドック学会で共同展示
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1102/
■インピーダンス内臓脂肪測定装置がついにデビューしました。■
【2011-08-23】
協同乳業と理研など、ビフィズス菌LKM512はポリアミンを介して寿命を伸長、メタボロミクスでポリアミン制御物質探索も
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1095/
■農芸化学会で発表した成果をさらに発展させました。■
【2011-08-22】
魚介摂取は男性の糖尿病リスクを低減、日本JPHC研究で糖尿病の解析は国立国際医療研究セが担当
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1064/
■魚に多いω3高度不飽和脂肪酸(PUFA)の機能性に注目しています。■
【2011-08-22】
大阪バイオサイエンス研とJST、マイクロRNAが神経回路形成や神経細胞の生存に重要、Nature姉妹誌に論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/1053/
■マイクロRNAの機能解析にも大注目です。■